○議会改革の最近のブログ記事

本日から、北大の公共政策大学院が開催している
地方議員向けサマースクールに参加しています。


今日の講義は、
公共政策大学院教授の宮脇淳さん、
北海道町村議会議長会事務局長の勢簱了三さんのお二人から、
そして、最後に地域主権改革に関するワークショップでした。


宮脇先生のお話は、銀行の調査部門にもお勤めだったという経験も踏まえた
為替講義も途中に入り、大変興味深いものでした。
中でも、今の議会改革は形の議論が中心だが、本来必要なのは
質の話、つまり立法権の拡充こそが重要だという話はまったく
その通りだと思います。


立法権の拡充、つまりは自ら政策を創っていくための視点。

あたり前すぎることでありながら、ついつい忘れてしまいがちな、
議論とは、政策とは、考えることとは、そんなことにも触れながら、
価値観の違うもの同士が合意形成を図るという、合議体の
意思決定に必要な作業を改めて学びました。


今日のワークショップでお話をしてみても、道内はもとより、
さまざまな自治体からの参加者の方がいます。
明日以降も、それぞれのまちが抱える背景などを伺いながら、
私たちが求める地域主権のあり方を描くのが楽しみです。

この地方議員向けサマースクールは今年で3年目になるそうですが、
宮脇先生の講義を聞いている中で、自治を担う人材を育てていこうという
強い意思を感じました。

私たちが行っているダッシュ政権塾も、分権が進む中で
地域が自ら人材を育てていくという点では同じ視点です。

自治を創るのは、誰かではない、われわれ地域です。

北広島市議会主催の議員研修会に参加をしてきました。

とてもすばらしいと感じたのは、幹部職員や、市民の参加も広く集めていること。
多くの自治体議会が抱える問題を議員だけではなく市民も理解をすることに
よって、求められる議会を市民とともに作っていこうという気概を感じます。


PICT4451.JPG

講師は、とても意外に思ったのですが、室蘭工業大学大学院教授の
永松俊雄さん。室工でも公共政策などの科目があって、こうした先生が
いることにまず驚きました。

大きな項目としては、
1)政権交代と地方
2)自治体における新たな潮流
3)議会の現状と改革の潮流
といったお話でした。


2点目の中で、お話をされていたローカル・マニフェストのところでは、
注意事項として、

・すべての政策を網羅できない
・将来起きる問題にたいして、具体的対応を事前に知ることはできない
・個別の政策ごとの取捨選択はできない
・要約的なので、全ての具体的政策を正確に評価することは難しい

というご指摘でした。
おっしゃる通り、マニフェストに書いたということを持って、すべてが市民の
信任を受けていると考えてしまったときに起こる問題は、どこかでも見たような
気がします。
自分たちが作っていくときには、しっかりと心に留めておかねばなりません。

この点、国では民主党政権も、ぶれずに、そして柔軟であってほしいと思います。


3点目の議会の現状と改革の潮流というところがメインだったと思うのですが、
自治体職員としての経験も踏まえ、現状の「学問的な議会改革の流れ」に対する
懸念も含めたお話をされていました。


本会議や委員会におけるやり取りだけでは、詳細な政策論議は困難というご指摘を
されていましたが、特に議員間において、意見交換をしても、一致が見られないことが
あきらかな場合には、詳細な論議が困難なことを承知した上でも、真剣勝負を
しなければならないときがあるように思います。

それは特に、今の恵庭のように、一会派が単独過半数を持っているときには、
容易に起こりうることです。


議員自身の意識を変えていくためには、市民も参加をする場で、議員自身が
あるべき姿について自覚をしていく必要があります。

北広島では、大半の議員が出席していたとのことでしたが、これは
議会が全体として行うからこそ可能なことです。恵庭でも、一部の議員だけでは
なく、すべての議員が納得した上で参加できる場を作っていく必要があります。


まずは、今できる報告会を、より参加のしやすい形としていけるよう、
改善をしていきたいと思います。

まさに本日が議会報告会。
ご参加の上、ぜひご意見をお寄せください。


PICT4449.JPG
(写真は小岩均北広島市議会議長)


前回(http://kashiwano.info/b/2009/07/626.html)に
引き続いて3回目の審議会が開かれました。(私は傍聴です)

前回は、都市計画マスタープランを見直すにあたり、白紙委任はできない、
どういう点を見直すのかを示すべき、という委員の意見が出ていました。

それに対して、例示されていたひとつの、都市計画決定がされたものの
整備が行なわれていない道路の一覧と現況、諮問する内容などが
示されました。

(図)都市計画決定済み未整備路線.pdf

資料1.pdf

道路によっては、昭和49年に決定されたものもあり、確かに必要性自体から
考え直す必要がありそうです。


それ以外では、想定人口と、直近の推計の整合性、それに伴う面積(区域)が
どうなるのかという非常に重要な指摘がされました。


市長が直接参加しているわけではないのですが、事務局の説明を聞いていて、
少し感じたのは、中島市長自身も人口推計に沿って、総合計画などで掲げている
将来人口を引き下げる必要性を感じているのではないかということです。

もともと市長もそういう考えを持っていたのかもしれませんが、
私も繰り返し訴えてきたところであり、ぜひこの見直しは行なうべきです。

ただ、残念なことに、これは議会の議決する案件(議決事件)とはなっておりません。


審議会では、各委員のまちづくりに対する考え方が多少垣間見えましたが、
すべての会派、議員が参加しているわけではなく、あくまで審議会は行政機関
としての役割です。


議会としては、もっとも重要な将来のまちづくりに関する決定が、しっかりと
市民に見えるように、条例を定めて議会議決を経るようにしていくことが必要です。

第5回目の議会報告会を7/23(木)に開催します。

今回のテーマは
・市職員の不祥事問題について
・財政問題について
・議会改革について
・恵み野西口開発について
・ごみ問題について

です。

今まで同様、全議員に案内し、参加を呼びかけています。

議会として出した結論を、ひとつひとつ市民のみなさんに直接説明を
していくことが、市民本位の議会に近づく道筋なのだと思います。

ぜひご参加いただき、ご意見をお寄せください。

--
日時 平成21年7月23日(木)18:30〜20:30
場所 恵庭市民会館 視聴覚室
  恵庭市新町10番地(33-3171)



大きな地図で見る


現在、改選後初めての千歳市議会が開会中です。
隣町ということもあり、補正予算特別委員会を傍聴してきました。

同じ市議会でも、いくつもの違いがあり、議会改革を考える上で、
大変参考になりました。

PICT3550.JPG
(1枚だけ撮影許可をいただいて撮りました)

恵庭市議会の場合、臨時会などに出される補正予算の審議は、
本会議で質疑をするしかなく、しかも議案の配布は直前(前日か当日)
です。

予算をつけること自体はいいとしても、これではその事業の中身
までを議会としてチェックすることはできません。

7月に予定をされている臨時議会でも、国の補正予算に伴う
事業が示される予定ですが、単なるバラマキ予算とならないよう、
予想される効果とそれにかかる費用をしっかりと検証する必要が
あります。


--


恵庭と千歳の違いはいくつもあったのですが、
まずは、補正予算の審議に際して、特別委員会を設置するのが
あたり前になっているということ。これは上述の通りです。

今日の委員会では一問一答制が取り入れられていたのですが、
通常はまだ一括質問、一括答弁で行なわれているようです。

会派ごとの持ち時間の中で、複数人が登壇することができる
ようで、流れの中で配分を変えられるのは悪くないと思いました。

質問項目の通告がされているそうで、答弁する行政側は、
質問者が変わるたびに入れ替わります。内容通告でなければ
委員側としてもそれほど負担はないので、部長・課長全員が
出席しているよりも効率的だと思いました。

傍聴用の資料は、審査日程や要領の記載された紙が一枚
あるだけで、委員が審議している議案に関する資料はなく、
傍聴していて、とてもわかりづらいです。実費でのコピーを
お願いしても、事務局にはない?とのこと。
(恵庭も配布はしていませんが、初日に行けば議案はもらえる)


他には、外形的な面として、
以前は議席だった?ところに質問席が設けられ、行政側と
対峙する姿勢が明確。(普通の席に演台を乗せただけの
ようで、すぐにでもマネできそうなつくり)

天井が高く、傍聴席に開放感がある。

市長の座席が右側で教育長が左側(恵庭と逆)。

といったところです。


あたり前だと思っていることがあたり前ではなく、議会改革の
議論の中でとても参考になります。
他のまちの事例ももう少し見てみようと思います。


補正予算特別委員会議案.pdf


--
(09.7.3 補正予算特別委員会議案のPDFファイルを追加しました。)

最終日の本会議に、中島市長に対して5回目の問責決議案が提出され、
賛成多数で可決をされました。

私はこの問責決議案は、民意とはかけ離れた、実質的な意味を持たない
決議案だと判断し反対いたしました。


決議案の文中、市長を批判する言葉が並び、「責任を全うすることを強く求める」と
していますが、市長自らが提案した処分には反対し、1/2の減給では不十分と
言いながら、具体的な提案は見当たらず、提案者は議会の多数を握る責任を
放棄しているかのようです。


前回、ほんの3カ月前にも問責決議案が提案をされ、そのときの質疑でも
これまでの問責決議がどういう効果をもたらしたのか、提案者に尋ねましたが、
「効果がないから再び行なった」という答弁でした。

また、11月の選挙を見ているとも答え、今回も他の議員に対する答弁で、
同じ趣旨のことを述べておりました。

政治的な対立を煽り、市政を混乱させている責任は、市長よりも、
むしろ提案者にこそ問われるべきです。責任を持って、市長を追及するので
あれば、法的にも拘束力のある不信任決議案の提案こそが相応しいと思います。


結局は、議会解散というリスクは負わずに、市長を一方的に責めたてる手段
として、問責決議を利用しているという意図が明白です。

責任を問うという名のもとに、政治的なかけひきを続けるだけでは
まちは何もよくなりません。

首長よりも、議会の責任こそが重い。
今の議会構成を変えることが、恵庭市の将来を変える一番の早道だという
思いを強くしています。

2年後に必ず、その判断が下されることを。

ある情報を検索していて、面白いwebサイトを見つけました。

選挙の際に公開討論会などを開催しているNPO法人、
リンカーンフォーラム北海道の代表の方が書いているブログです。
  ↓

http://forum.kitaguni.tv/

この中で、各議会の議会だよりを一覧にして公開しようというものがあります。


私も当初、PDF公開を考えていたのですが、結局このあとは
忘れてしまっておりました。(その後2008年からは、議会事務局でPDFを
公開してくれるようになりました!)

代表の方に連絡をしたところ、ブログへのリンクの許可をいただきましたので、
リンクに追加させていただきます。

2008年以前の分が公開になっておりませんので、あとからも見れるように、
これまでの2年分をこちらで公開させていただきます。


--

(市議会だよりNo.51).pdf(平成19年5月1日発行・第1回定例会) 〜改選前


市議会だよりNo.52.pdf(平成19年6月1日発行・改選後議会構成)


市議会だよりNo.53.pdf(平成19年8月1日発行・第2回定例会)


市議会だよりNo.54.pdf(平成19年11月15日発行・第3回定例会)


市議会だよりNo.55.pdf(平成20年2月1日発行・第4回定例会)


市議会だよりNo.56.pdf(平成20年5月1日発行・第1回定例会)


市議会だよりNo.57.pdf(平成20年8月1日発行・第2回定例会)


市議会だよりNo.58.pdf(平成20年11月15日発行・第3回定例会)


市議会だよりNo.59.pdf(平成21年2月1日発行・第4回定例会)


市議会だよりNo.60.pdf(平成21年5月1日発行・第1回定例会)


--
(09.6.22 No.60を追加しました)


恵庭では、中島市長のマニフェストがあって有名になりましたが、
北海道全体としてはまだまだ普及しているとは言えません。

マニフェストの進ちょく度合については、議論が分かれるところかも
しれませんが、選挙を政策で選び、約束した事項の検証可能性が高まる
という点は大いに評価すべきことだと思います。

そのマニフェストを一層普及させていくために、この度北海道においても
マニフェストスクールを開催します。


講師は
マニフェスト研究所所長であり、早稲田大学大学院の北川正恭教授、
北大公共政策大学院の山崎幹根教授、
前北海道栗山町議会事務局長で東京財団研究員の中尾修さん、
神奈川県議会議員(前議長)の松田良昭さん、
三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の西尾真治さん
と豪華な顔ぶれです。

講義だけではなく、実際のマニフェスト作成についてのワークショップも
あり、より具体的な研修となります。

09.4manifesto_h.pdf

詳しくはPDFをご覧いただき、不明な点につきましては、
かしわのまでお問い合わせください。

今更ながら、9/6に恵庭で開催された自治体学会フォーラムの記事をアップし忘れていました。

私は第3分科会「議会改革」の担当でした。

以下、報告です。

--

第3分科会では、市民に開かれた討議の場としてますます重要になる自治体議会の役割を考えることを目的に「議会改革」をテーマとしました。コーディネーターの森啓さんから、従来の型通りのパネルではなく、活発な意見交換の場とするような提起がされました。


まず始めに、これまでに実践してきた改革として、田中氏(恵庭市)が「財政健全化の中で、議会も痛みを分かち合うべき」として26名から24名に定数を削減したことを報告したのに対して、林氏(江別市)は「様々な属性の代表がいなくなってしまう」との考えを示し、中尾氏(栗山町)は「議会力にはまったく関係がない。市民の声を受けとめる手段が十分あるからこそ、栗山では18人から13人に定数を減らした」と述べました。


続いて話題に上ったのが、会派制。もともと会派がなく、議員個人の考えが大切であるという認識の中尾氏に対して、24人中13人を占める多数会派を形成している田中氏からは、会派内部で責任ある十分な議論をしていることや会派の表決が2つに分かれたケースを紹介しながら、政策の実現のために会派が果たしている役割についての発言がありました。これについては、会場とパネリストとの間でもその利害についての意見が交わされました。


3つ目の話題は議員の資質、議会の信頼。
中尾氏からは、議会全体としてのレベル向上、信頼されることが必要であり、そのためには議会報告会など議員自らが説明・答弁をする側に立つことは大いに役立っているとし、4点目の条例による法令の上書き権については、地域に即した条例を作るための上書き権が必要であるという立場の林氏に、田中氏も賛意を示しました。


二元代表制については、一般論として「与党会派だから、質問すべきでない」という話をよく聞くが、実際には与党会派、野党会派というものは存在しないという森氏の提起があり、議案ごと是々非々でやるようになって、表決のときまで結果が見えなくなったと中尾氏。田中氏は市長との緊張関係の中で議会の役割の再認識に触れました。


会場との意見交換では、インターネット中継以外の議会や常任委員会の公開方法として日曜議会・夜間議会の開催について等、活発な討論が行われました。


最後に、議会と住民投票との関係について、中尾氏から「信託を受けた範囲というのは限定されている。必要なときには住民投票を行うべき」という意見があり、この分科会は閉じられました。


--

以下、メモです

恵庭青年会議所が開催した、前矢祭町長、根本良一さんの講演を聞きました。

とても断定的に、すべてを見てきたような口調で、職員批判、教員批判、政治家批判をなさっていました。

自分で稼がない職業政治家はだめ。
教員の不祥事がマスコミに出ない日はない。
公務員は1人でできる仕事を3人半でやる。

確かに近年のマスコミの論調ともあっていて、評論家にとっては聞こえがいい話なのかもしれません。
マスコミ受けはしそうですが、でも、それは本当にすべてをとらえているのでしょうか。

恵庭市の職員の方も何名か来ていましたが、来ていた方はみなさんとても熱心に仕事をされている方ばかりだったと思います。
私もそこで批判をされていた職業政治家の1人ですが、ああいう言い方をされて、すべてがそうだと決めつけられてしまうと、非常に残念な気持ちになってしまいます。

6期24年勤めてきたということですが、職員や、自分と一緒に働く人たちを信用しないで、トップが務まるのかという点で非常に疑問です。


人口7000人の矢祭で議員定数を18人から10人に削減したということを切り口に、議会の定数削減と議員のボランティア化の持論を展開されていました。私は定数の削減はあってもいいと思いますが、ボランティア化には反対の意見です。


7000人のまちでは60人の職員で仕事ができるとしても、
68000人のまちで同じことができるでしょうか。
600人の職員が必要だということは、それと同じように事務事業の数だけ見ても、あきらかに仕事が多いのです。

恵庭では、今かかえているだけでも1000以上の事務があり、それをチェックするためには現状の理解が必要です。
国の法律が変われば、条例の改正のために法律の趣旨を理解しなくてはなりません。
7000人から上がってくる陳情と68000人から上がってくる陳情では数も違うでしょう。その多様な陳情の趣旨と背景を理解せずして採決に臨むことはできません。


市民意見の聴取や、広報活動は社会貢献活動としてやればいい、とも根本さんはおっしゃっておりました。

私たちの世代では、12時間ほど働いて週1回の休みという人がたくさんいます。その合間に議会に出席をし、調査研究をし、広報や市民意見の聴取をするとなれば、その機能は低下することは避けられません。

その結果、特権階級しか議員になれないとなれば、議会制民主主義は民意を反映しないものになるでしょう。

ヨーロッパの基礎自治体を例にあげる方もいますが、労働形態だけでなく、民主主義の歴史、政治への参加の仕方が大きく異なっており、単純にそれをもって、日本でも可能というのは、少し無理があるように思います。


以上のような理由から、政治を市民の手に取り戻すために必要なことはボランティア化ではないと私は考えています。


第2部の村本商工会議所会頭、笹松市議会議長、原田北海道議会議員のお話はそれぞれの視点から描く恵庭の将来像が見え、非常に面白かったです。

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プロフィール

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柏野 大介
(かしわの だいすけ)

大学を卒業後、2度の就職と合計約2年の旅行を通して、常識や慣習といった言葉に囚われない道を模索し続けています。
外に出たことで、日本、北海道への愛着はさらに強いものとなりました。

2007年4月、恵庭市議会議員当選。
2009年12月、北海道議会議員選挙に挑み落選。
市民とともに創る自治の確立のため、「見える北海道」の実現を目指し活動中。

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