活動報告 activity

2007/10/31

総務文教委員会

昨日の総務文教常任委員会について、書き残したことは、
付託されていた2つの陳情案に関することと、所管事務調査のなかで行われた質問に
ついてです。

陳情は以下の2つ、「北海道新幹線の建設促進に関する意見書の採択を求める陳情」と
「恵み野西口開発計画の白紙撤回を求める陳情」です。

まず、新幹線。
この陳情書では、人と物の流れを飛躍的に拡大すると言っておりますが、
函館から札幌で新幹線が開通することにより、物の流れが飛躍的に向上するとは
私には思えません。

新幹線が、お金もかからずにできるのであればとてもすばらしいことです。
でもそれを作るための1兆5500億円とも言われる大きな費用は、2/3が国の負担とは言え、
つまるところ私たちの納めた税金です。

国の財政が厳しくなったことで、地方交付税がこれだけ削られ、道が行ってきた
生活に関わる事業でも廃止されるものが出てきています。

また地元負担ということで、道内各自治体に求められるであろう負担はまったく出て
おりませんし、当分でる予定もありません。ルートも恵庭には関係がない。
そこから得られる効果はよくわかっていないのに、負担だけはほぼ間違いなく発生します。

建設事業による道内経済への影響が大きいということは理解ができても、
それよりもデメリットが大きいと私は考えます。
以上の理由から、私は新幹線の建設には反対の立場なので、この陳情にも反対いたします。

委員会では、寺田委員から地元負担に対する懸念が示されましたが、
採決の際には、寺田委員、宮委員、鷹羽委員、大野委員、川股委員、前仏委員、高橋委員、
全委員が賛成をいたしました。

全会一致で採択です。

2つ目、恵み野西口。
確かにこれまでの恵み野西口の進め方に関しては、少なからず問題があったと
思います。議会と市長の議論がかみ合っていない部分があります。

議会は、予算案という形で最終的な判断を下す権限を持っています。
また「プレゼンテーションの結果、市民が反対をすれば開発は行わない」とも市長は明言して
おります。これだけ強引に進められてしまったプロポーザル方式ですが、すでに事業者が
応募をしてきて、すでに計画案を練っている段階で、実質的な効果を伴わない中止という
判断を下すべきではないと私は考えます。

今ここで白紙撤回ではなく、市民に示された事業提案を見て判断したい。そう思います。
よって、この陳情には賛成いたしません。

質疑の中で、民主春風の会の前仏委員も発言しておりましたが、恵庭駅西口再開発に関しては
昨年5月の広報で特集されたとは言え、十分に周知がなされているとは思えません。

恵み野駅西口開発の市費負担は8億円ほどと言われておりますが、恵庭駅西口再開発に要する
市の負担は48億円とも試算されています。
昨日書いた「財政収支計画」では21億円の財源不足となっていますが、この開発は含まれていない数字です。

これについては次の定例議会の中でもしっかりと質問をしていきたいと思います。

最後に所管事務調査の中で、2人の委員から中島市長のフィンランド私費視察に関しての
質問がされておりました。
市長という立場である以上、疑いをもたれるような行動は厳に慎むべきです。
しかし、例えば明文であきらかに禁止されているような「利害関係者」から利益の供与を
受けたというわけではなく、相手が得られるであろう利益もまったく明確ではありません。

あいまいな疑惑もすべて問題だという視点に立てば、ここで比例原則を持ち出すのは
不適切になりますが、やり過ぎの感があるように思います。

市長を擁護するつもりはありませんし、疑惑をもたれてはいけません。
でも、今は限られた時間の中で、恵庭の市政に役立つ議論をもっと多くしていく必要がある、
大切な時期ではないでしょうか。

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