活動報告 activity

2008/04/04

片山さんのお話と予算議会の反省

フォーラム in 札幌時計台で前鳥取県知事の片山善博さんのお話を聞いてきました。

さすがは改革派知事としてならしただけあって、鋭い切り口は非常に明快です。話題はタイムリーな自治体財政の話と暫定税率の話が中心でした。

自治体財政の話の中で、議会の権能や改革の方向性、直接民主制の仕組みの導入など、議論の場としての議会の目指す姿が示されました。
「議会議論の中で結論が変わる」、「大きな事業は住民に直接聞く」というあたりに非常に強い共感を覚えました。

ガソリン税暫定税率については、交通機関の発達していない地方ほど車への依存が高く税負担が大きいが、一方で所得は低いという税の逆進性があるから、自治体の税収減だけじゃない、暫定スタート時点の金持ち課税という構図は崩れてるでしょというお話と、ほとんど全ての首長が「道路が重要」という以上、特定財源でなくなっても道路建設は進むんだから、一般財源化しなさいというお話が中心でした。

暫定税率は単純な引き下げではないものの、前提が崩れた以上引き下げるべき、そして一般財源化ということで、私もほとんど同じ考えのためお話は非常にすっきり聞くことができました。

お話の中でも、全国の首長は自ら税の使い道を限定してほしがっている、とかなり批判的に言っていました。
会場には首長や議員も結構来ていたようで、中島市長も来ていました。
片山さんからは、政府に対峙したときの補助金の減額への対抗策(?)も示されており、首長の立場からの反論があれば伺ってみたかったです。

ひとつ、講演を聞き終えて、強く反省したことがあります。

それは、予算審議に関して、賛成討論や組み替え動議を行わずに賛成の立場をとったことです。

今、ほとんどの自治体や国などは、暫定税率の期限切れによって、財政に穴があくということが言われています。これについて、あらかじめ懸念がなかったわけではなく、本当は暫定税率分をのぞいた予算を組み直すような「組み替え動議」を出したいという気持ちはありました。

しかし、自分の中の甘さというか、「出したとしても否決される」ことを考えてしまい、どうせ否決されるにしても、国会で政党間の対立のない火葬場条例の反対討論のほうが意味があることというように考えました。

これは間違いでした。
政党間で対立していようがいまいが、むしろ私が暫定税率の廃止に反対の立場であったとしても、国会の状況を鑑みて、日切れに対する対策を考えておくことが議会の役割であったと思います。

そしてそのことは、H18年度で2億1000万とも言われた恵庭市の暫定税率影響額のおよぼす影響を再考する契機にもなったことでしょう。

初めての予算議会、もっとも重要な予算の審議で、こうした不備があったことを強く強く反省して、今後の議会活動に臨んでいきたいと思います。

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