8.18 恵庭青年会議所、公開例会
8.18 恵庭青年会議所、公開例会
恵庭青年会議所が開催した、前矢祭町長、根本良一さんの講演を聞きました。 とても断定的に、すべてを見てきたような口調で、職員批判、教員批判、政治家批判をなさっていました。 自分で稼がない職業政治家はだめ。 教員の不祥事がマスコミに出ない日はない。 公務員は1人でできる仕事を3人半でやる。 確かに近年のマスコミの論調ともあっていて、評論家にとっては聞こえがいい話なのかもしれません。 マスコミ受けはしそうですが、でも、それは本当にすべてをとらえているのでしょうか。 恵庭市の職員の方も何名か来ていましたが、来ていた方はみなさんとても熱心に仕事をされている方ばかりだったと思います。 私もそこで批判をされていた職業政治家の1人ですが、ああいう言い方をされて、すべてがそうだと決めつけられてしまうと、非常に残念な気持ちになってしまいます。 6期24年勤めてきたということですが、職員や、自分と一緒に働く人たちを信用しないで、トップが務まるのかという点で非常に疑問です。 人口7000人の矢祭で議員定数を18人から10人に削減したということを切り口に、議会の定数削減と議員のボランティア化の持論を展開されていました。私は定数の削減はあってもいいと思いますが、ボランティア化には反対の意見です。 7000人のまちでは60人の職員で仕事ができるとしても、 68000人のまちで同じことができるでしょうか。 600人の職員が必要だということは、それと同じように事務事業の数だけ見ても、あきらかに仕事が多いのです。 恵庭では、今かかえているだけでも1000以上の事務があり、それをチェックするためには現状の理解が必要です。 国の法律が変われば、条例の改正のために法律の趣旨を理解しなくてはなりません。 7000人から上がってくる陳情と68000人から上がってくる陳情では数も違うでしょう。その多様な陳情の趣旨と背景を理解せずして採決に臨むことはできません。 市民意見の聴取や、広報活動は社会貢献活動としてやればいい、とも根本さんはおっしゃっておりました。 私たちの世代では、12時間ほど働いて週1回の休みという人がたくさんいます。その合間に議会に出席をし、調査研究をし、広報や市民意見の聴取をするとなれば、その機能は低下することは避けられません。 その結果、特権階級しか議員になれないとなれば、議会制民主主義は民意を反映しないものになるでしょう。 ヨーロッパの基礎自治体を例にあげる方もいますが、労働形態だけでなく、民主主義の歴史、政治への参加の仕方が大きく異なっており、単純にそれをもって、日本でも可能というのは、少し無理があるように思います。 以上のような理由から、政治を市民の手に取り戻すために必要なことはボランティア化ではないと私は考えています。 第2部の村本商工会議所会頭、笹松市議会議長、原田北海道議会議員のお話はそれぞれの視点から描く恵庭の将来像が見え、非常に面白かったです。
市内で街頭演説
市内で街頭演説
17、18日の両日は、小林ちよみさんとともに、恵庭市内各地での街頭演説を行なっていました。 16日は黄金、中島町で11カ所。 17日は福住町、有明町、柏陽町、柏木町、文京町で11カ所です。 主にお話させていただいたのは、 ・4大事業 ・和光第2小学校の分離新設 ・葉っぱのフレディとオービータウン ・住民税の公的年金からの天引き ・議会改革 ・事務事業の見直し(事業仕分け) ・ごみの有料化 についてです。 マイクで話すことよりは紙やブログで伝えることほうが個人的には好きなのですが、まったく面識のなかった方とお話ができたり、家の中で聞いていていただける機会(ご迷惑をお掛けしてしまう場合もあると思いますが)はやはり貴重です。 柏陽の公園で演説をしているときには、子どもたちが集まってきてくれました。 その子たちに伝わるようにお話しようと思うと、途端に言葉がつまります。 ややこしい話こそ、端的にわかりやすく伝えられるように、心がけていきたいと思います。
オリンピック陸上100m1次予選
オリンピック陸上100m1次予選
陸上、女子100mの一次予選を応援に行ってきました。 組み合わせもちょうどテレビのライブ中継の時間に合い、応援に来ていた人たちも盛り上がりました。 福島選手は5組目で走り、逆風の中、11秒74のタイムで5位でした。 各組の上位3名の他、すべての組から上位10名が2次予選に進めるということでしたが、一歩及ばず。 今回出場していた選手たちと比べてもまだまだ先があるわけですし、世界レベルの中で走った経験を仲間にも広げ、ぜひ次につなげていただければと思います。 競技結果ページ(北海道新聞) スタートの反応時間はトップクラスですが、向かい風は10組の中で一番強かったようです...。 オービータウンは花組公演を見てきたのですが、ネタバレになってしまうおそれがあるので、明日以降に書きたいと思います。
平成20年第3回臨時会
平成20年第3回臨時会
お知らせにも書いておりましたが、8月20日に第3回臨時会が開催されます。 議案は以下の4本です。 1.地方自治法の改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について 2.平成20年度恵庭市一般会計補正予算(第2号) 3.平成20年度恵庭市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 4.平成20年度恵庭市介護保険特別会計補正予算(第1号) 地方自治法の改正は、今年6月に行なわれたもので、大きく2点の改正でした。 1つ目は、議会活動の範囲の明確化で、これまで定められていた本会議、常任委員会、特別委員会以外の協議や調整も会議規則で定めることにより、法的な根拠を持たせられるようになりました。 2つ目として、これまで非常勤職員と同じであった報酬規定を区分し、「議員報酬」としました。 本当は、自治体の事務に関する調査研究や住民意思の把握を明確に議員の職務としてうたう必要があると思いますが、それについては今回の改正では見送られました。 まだ十分ではないものの、議員活動の範囲への誤解(会議に出るときだけが仕事)も少しは変わっていくでしょうか。 補正予算については、「プレイセンター」が地方の元気再生事業に採択されたことによる補正と、特別会計の19年度の精算に関わるものです。
インターン生日記 第2期−1
インターン生日記 第2期−1
冬に続いて、夏休み中の学生インターンシップの受け入れをしています。 今回は1年生と2年生の2人が来てくれています。 初めの3回は、若者向け政治イベントの打ち合わせ、首長選挙、政治スクールという広く有権者の関心に訴えるものに参加をしてもらいました。 議員、議会は日常的に有権者の意思を確認することが必要です。 選挙のときには、それを訴えていても、それを継続的に行なえているのか、ということを自問するためにも選挙を見にいってきました。 以下、Tさんの報告です。 -- 8月7日(木) 9時恵庭駅集合後、登別へ市長選を見に行きました。 車内で、事前に市長候補お二人の資料(マニフェスト等)を読みましたが、何がなにやらといった感じで、全く質問は浮かびませんでした。 10時頃、登別市へ到着し、市長候補のお一人の話を聞きました。 座談会での市民の方からの質問は、マニフェストよりもわけがわからなく、質問の意図はつかめませんでした。 それに答えられるなんてすごいなぁと。 一緒に参加していた同じインターン生の1人が 【教育の問題で子どもたち、福祉の問題で高齢者への政策はあるが、20を超えたあたりの若者への政策はあるのか】という質問をしたのですが、候補者の方の回答が【これから考えていく】というのだったのは残念でした。ですが、文章だけの印象と、接してみてからの印象は変わっていたので、選ぶときには実際に接してみなくてはわからないなと感じました。 今回は片方の候補の方しか話を聞けませんでしたが、本当に投票するときは全ての候補の方の話を聞いてみたいです。 そのために、市民が参加しやすい接触の場が整っていたら良いと思いました。 2時頃、恵庭市へ戻ってきました。 事務所で8月のスケジュールの確認と、インターン期間中の主な活動について打ち合わせをしました。 恵庭市の4大事業↓を聞いたのち... ・西島松北地区整備事業 ・恵み野駅西口周辺整備事業 ・恵庭駅西口周辺整備事業 ・和光小学校増築事業、第2和光小学校建設事業 3時過ぎ、これらの問題を考えるために、実際にその場を見に行きました。 西島松北地区は、現在農地として成り立っていて、開発していく必要があるのか、疑問に思いました。 車でまわってみて、恵庭の全体像と問題点が聞けてよかったです。
8.10 航空祭とピアノコンサート
8.10 航空祭とピアノコンサート
恵庭を音楽で盛り上げようと活動しているエコフェス2008のメンバーが、来年に向けて始動しました。 航空祭で模擬売店を出店し、その収益は来年の活動費にあてるとのこと。 夏らしいノンアルコールカクテルが大人気でした。 短い時間ではありましたが、主に「賑わい」係としてお手伝いしてきました。 お昼からは、ライオンズクラブ国際協会331-A地区主催の掛屋剛志くんコンサートを聴いてきました。 すばらしい演奏だったのですが、ここに至るまでには掛屋さんが音楽を心から楽しめる環境で育ったということが強く伝わってきました。 子どもたちの持つ様々な可能性、そしてご両親がその可能性に期待をし、伸び伸びと育んでこられた。 大人が大人の理屈で、あれはだめこれはだめ、としていたら、きっとこんなに伸びやかな音は生まれないのでしょう。 大人が子どもの可能性を閉ざすことだけはしてはいけないということをあらためて感じました。
8.9 DASH政権塾 第2回目
8.9 DASH政権塾 第2回目
先月に引き続き、DASH政権塾の第2回目が開催されました。 (私は運営サイドで関わっています) 今回の講師は、逢坂誠二衆議院議員と、中島岳志北海道大学大学院准教授。 お二人とも非常に明快な語り口で、北海道の進むべき道、政治に求められる「熟議」とその依って立つ足場などについてお話をいただきました。 どこの議会においても、必要とされるのは十分な議論を経て、結論が導かれること。政党や特定の集団の既得権ではなく、全体の利益を追及するためには、ぶれない軸をしっかりと持つ必要があります。 政権塾は、それを実践する志ある人間を育てるだけにとどまらず、それをチェックする市民の判断に資するものでありたいと考えています。 私自身も常に現場感覚を持ちつつ、同時に学問的な学びを忘れることなくあるために、この運営を通じてさらに多くの学びを得ていきたいと思います。
8.8 総務文教常任委員会
8.8 総務文教常任委員会
8/8の総務文教委員会では、付託案件である「恵み野西口開発」に関する陳情の審査の他、所管事務調査としては和光小学校の問題に絞って審議が行われました。 陳情の審議に入る前に、委員から6月議会の中で、圧倒的多数で議決された「白紙撤回を求める陳情」の採択をどう考えているのかという質問が出ました。 市長からは、「開発が進むように前向きな議論がしたいが、議会の状況を考えるとこのままは進めない」という答弁。議会意思を重く受けとめるといいつつも、業者との信義を強調する市長の姿勢は、傍聴していたインターン生からも「よくわからない」という感想でした。 そもそも、プロポーザル方式に関して、市長は昨年来、市民の合意が得られなければ、そのまま進めるものではないということを明言して来ているのです。そして、現在の計画も十分ではないということを認めつつ、業者との信義を強調しています。 提案募集の段階から、「市民合意」、「議会合意」が得られなければ進まないことは明確で、それを得られないままに、それをやめない理由が信義であるというのはまったく理解ができません。 そして、答弁の中で市長は、 「議会では金がないのになぜ恵み野をやるのだと言われているが、これが戦略だ」とも言い切りました。 一方で和光小学校の分離・新設については「金がないから小学校はできない」と言っているのです。 何年か後に、「恵み野駅西口開発」は「過去の過大な事業」であったという評価をして、責任を過去に転嫁しないためにも、今進むべきではない、というのが私の見解です。 続いて、和光小学校の新築・分離に関して、防衛局への増築計画のスケジュールや地域住民からの声をどう考えているかなどが質問されました。 各委員からは、これまでの地域住民の声を踏まえた、意見や質問が多く出されましたが、市長や教育長はこれまで通りの答弁にとどまっています。 6月議会での陳情の採決でもあきらかでしたが、今回の委員会審議においても、和光小学校の新設・分離を求める声が圧倒的多数です。 市長は、市民の理解を求めるという一方で、議会や委員会で市民にとってわかりやすい答弁をしているとは言えません。 まだ、間に合います。 今こそ、市民の意見をしっかりと聞き、市民にオープンな行政を進めていただくことを強く願います。
国でも事業仕分け
国でも事業仕分け
事業仕分けについてはこれまでにも何度か書いております。 https://kashiwano.info/b/2008/06/post-257.html https://kashiwano.info/b/2008/02/post-222.html https://kashiwano.info/b/2008/01/post-213.html 自治体での取り組みがついに中央へ波及し、自民党「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」の強い意向などにより「事業仕分け」が実現したようです。 昨日4日と本日5日の2日間で実施されています。 詳細はこちら 文科省ではどれだけ深い議論が行われたのか、今後の報告をチェックし、恵庭の仕分けにも反映させていきたいと思います。 恵庭でも8/1に「事業仕分け」を行う「まちづくり委員会」が発足し、今月の19日(火)、22日(金)、26日(火)の3日間に渡って仕分けが実施されます。 平日の日中というのは、公開で行って市民に役所の仕事を見てもらおうという点からはあまり好ましくはないですが、ついに実施できるということをまずは前向きに評価したいと思います。 19日の午前中には、あらためて「事業仕分け」とはという説明も行われます。 市役所がやるべき仕事の範囲を市民のみなさんがどこまでと判断するのか。 ぜひとも多くの方にご覧いただければと思います。
証券の民主化
証券の民主化
高校のころに始まった六大改革のひとつ、「金融システム改革」の中で、1999年10月に証券手数料が完全自由化となりました。 手数料の自由化に合わせて、インターネット専業の証券会社など新規参入が増え、業界が大きく変わっていくことを感じていました。 当時大学生だった私は、公務員を志望していたものの、こうした大きな変化に強い関心を持ち、注視している中で、心動かされる理念に出会いました。 それがMONEX。 「証券の民主化」を掲げ、 「私たち個人に必要な最良の金融サービスを私たち自身の手で作っていこう」という考え方は、金融が遠いものだと考えていた私にとって、強い衝撃でした。 縁あって、マネックスでアルバイトをするようになり、多くのことを学ばせていただきました。(マネックスのアルバイトは「つくし」と呼ばれています) そこには、ベンチャー企業でありながら、これからの時代を担う若い学生を育てようという想いが感じられました。 マネックスの元「つくし」が集まる会が不定期に行われています。 私も数年ぶりに参加をし、松本大社長をはじめ、社員の方や「つくし」たちに再会することができました。 未来を作ろう。 そこに集まるひとりひとりが、新しいものを作り出すことによって、 明日が一歩ずつでもよくなっていくように。 恵庭から未来を。 <マネックス証券 つくし>