議運視察、大津市BCP(業務継続計画)
議運視察、大津市BCP(業務継続計画)
7月24日から議会運営委員会の視察に来ています。 1日目は、マニフェスト大賞でも名高い大津市。 (議場に設置された大型モニタ) (執行部用のサブモニタ) 全国で初めて、市議会としてBCP(業務継続計画)を策定しました。 滋賀県には海がなく、もともと災害も少ない地域ということで、比較的災害への備えは弱かったということで、東日本大震災やその後の豪雨災害などを経て、災害時の議会の弱みを、議会全体で共通の認識として持つようになり、策定に至ったとのことでした。 内容については、こちらに計画本文も掲載されております。 http://www.city.otsu.lg.jp/gikai/kaikaku/1459820289720.html 全国初めてであり、行政でも同種の計画を作っていなかったために、大学教授の指導を受けて、策定を進めたということです。 基本的には、市の災害対策会議の設置に合わせて、議会のBCPも発動されるという仕組みになっており、独自に議会側のBCPのみが先行するということはないそうです。 BCPが発動された場合には11名の代表者が招集され、連絡系統は事務局の担当職員2名に一本化をされるとのこと。 災害時の対応となれば、何重にも備えをすることが必要だと思いますので、個人的な見解としては事務局の他に、議員による連絡系統を複線として用意しておくことも必要ではないかと感じました。 また、通信に関して、基本的にはクラウドによるグループウェアを使って、連絡や写真の共有を行うということでした。 本州と北海道では通信環境などが違うということもあるのかもしれませんが、十勝の豪雨災害のときには、一部の地域で通信ができない状況もあったように聞いています。 通信についても、携帯やタブレットが使えない事態に備えたバックアップが、北海道においては必要かもしれません。 いずれにしても、最初から、完全な対策はないはずで、平成26年に策定した大津市が、すでに見直しを行っているように、定期的な訓練と実証を積み重ねながら、改善を図っていくということが必要なんだろうと思います。 恵庭でのBCP策定に向け、非常に参考になる視察となりました。 (議席に備えられた折りたたみ式ヘルメット) (質問席にはHDMIの接続端子があり、タブレットなどがすぐ使えます) 加えて、最近の視察の際には、議会図書室も見学させていただくことにしています。 創刊当初からの議会だよりのバックナンバーがすぐに閲覧できるなど、すっきりと整理されていて、非常に使いやすい印象を受けた図書室でした。