日曜日に、市民健康塾主催の学習会に参加をして来ました。
講師は、緩和ケアクリニック・恵庭の柴田先生。
最初に会場の方たちに、自分の最期をどこで迎えたいかという質問。
自宅で最期を迎えたいという人が多いにも関わらず、それが実現
できない日本の仕組み。
実際に自宅や老人ホームなどで最期を迎える人はごくわずかで
9割を超える大半の人は病院で亡くなるそうです。
いわゆる先進諸外国と比較してもがんの院内死亡割合は
極端に高く、その意味で自分の最期を選択できない社会であると
先生はお話されていました。
また二次医療圏として考えたときには、恵庭を含む圏域には
札幌も含まれ、域内で完結しているものの、それは札幌があっての
もので、それを除いてみたときには、他の圏域と比較しても見劣り
するような状況です。
道内他市と比べたときに、札幌へのアクセスという点では有利な
わけですが、その分、千歳・恵庭・北広島というようなエリア内での
医療の自給率も低くなっています。
食や消費財の分野ではよく言われることですが、
医療・介護・福祉などのサービスにおいても域内で循環することが
その地域の満足度を高め、同時に活性化にもつながっていくはずです。
在宅医療・在宅介護を充実することによって、選択肢を増やし、
かつ地域内で完結できる体制を整える。
こうしたひとつのまちの枠組みを超えることは、
ぜひとも北海道が支え、進めていかなければなりません。
一つの事例として聞いてください。
父は札幌西区の病院へ入院して2年になります。
父は寝たきりで自力では動けません。
70歳を過ぎた母は自分で運転をして週1回病院へ顔を出しています。
4,5日の外泊で年に2,3度恵庭の自宅に帰ってきますが、
入院患者へは介護保険が適用されないためヘルパーさんを
お願いできません。
家族は同居していないので、ペットから車いすへの移動時には、
家族が仕事を抜け出して手伝いに行くといった感じです。
もっと、支援の範囲が広ければ市外へやむなく入院していても
自宅に外泊する機会が増えるのに…。
と、思うばかりです。
外泊時であっても、入院中は医療の枠というのが、制度としての建前です。
ただそうは言っても、おっしゃるように、外泊時に支援を受けられないことで、自宅に戻る機会が失われているのは非常に残念なことです…。
どういった形の医療行為を受けていらっしゃるのか、入院に至った経過は、記述からはわかりませんが、少なくても4,5日の外泊ができるということですから、もしも恵庭において訪問診療を受けられる枠組みがあれば、介護保険のサービスを受けながら、在宅で生活することは可能なようにも思います。
どうすればできるのか、足りない仕組みがあれば、私はそれを作る努力をしたいと願っています。
メールで私にでも構いませんし、地域包括支援センターや、緩和ケアクリニックのようなところに直接でも、コンタクトを取っていただき、一緒に考えられないでしょうか。