かしわのブログ

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供託の総額は180万に

例年通りであれば、12月の議会では、人事院勧告を受けて、議員の期末手当の支給月数も改定されるところですが、
今年は、会派交渉会が開けなかったことから、議員の期末手当については、特別職報酬等審議会に諮問することができず、据え置きとなっています。(市長、副市長、教育長は引き上げしました)


私は、これまでも、特別職である(人事評価や職務専念義務のない)議員に、
(人事評価や職務専念義務のある)一般職と同様の勤勉手当を含んだ期末手当(※1)の支給はおかしいと訴えてきました。

3年前の改選以降は、受け取るべきではないと考える分について、
供託(※2)を行い、是正を強く求めているところです。

期末手当の供託も4回目となり、手続きにも慣れてきました。


議員の期末手当は改定が行われなかったことから、支給額は昨年と同額となるはずですが、昨年の12月期に引き下げが間に合わなかった分(0.15)を今年の6月期から削減していること、
さらに、今年は、第三者委員会の設置に要する経費として、
議員1人あたり5万円、期末手当を削減しましたので、以下の通りとなります。

(支給済額)議員報酬355,000円×支給月数4.15か月×役職加算1.2倍-50,000円=1,717,900円

ただ、この5万円の削減については、趣旨の違う削減ですので、
特別職の支給月数である3.3か月の支給額から5万円を引いた額、1,355,800円
(議員報酬355,000円×支給月数3.3か月×役職加算1.2倍-50,000円=1,355,800円)が私の考える、支給されるべき額となります。


この差額である362,100円について、
今回は12月23日に供託の手続きをオンラインで行い、
12月26日に完了の通知が来ました。

オンラインの供託手続き、大変便利で簡単です。


4年分の供託額はこちらで、4年間の総額は1,810,500円になりました。
前述の通り、昨年分は期末手当の引き下げが遅れたことで、差額が大きくなっています。

2022年 362,100円
2021年 511,200円(昨年は報告記事の掲載忘れ)
2020年 468,600円
2019年 468,600円



現在、恵庭市議会では、議員の担い手不足に対する対応などを理由として、
議員報酬の引き上げを求める声があがっています。

4月から数回の議論を行い、市民との意見交換会においては、
議員側から報酬月額を現在の355,000円から35,000円引き上げたいという提案がされました。


町村などにおいては、議員専業でその任に就くことが難しく、理解ができるところですが、多くの市においては、業務に従事する時間に対して、極端に報酬が少ないという状況にはないと考えています。
私は、担い手不足への対応は、報酬よりも職務の内容を広くお知らせし、理解を広げていくことが先だと思っています。


将来的な報酬引き上げは否定しませんが、
その前提として、議員1人1人の仕事ぶりが、市民から評価をされ、
議会全体としてもよくやっていると認められるようになることが条件になると考えており、この間の議会モニターや市民意見交換会のご意見からは、現在はそうした状況にはないと考えています。


議会の多数の議員と意見、考えが異なっており、一致は非常に難しいですが、
市民から理解の得られる報酬のあり方を、今後も提起していきたいと思います。




(※1)期末手当の支給月数・・・
 公務員の給与は、労働基本権の制約を受ける代わりに、適正な給与を確保するため、人事院の勧告に基づいて決定される仕組みがとられている。

 令和4年(2022年)の勧告では、期末勤勉手当を4.3か月→4.4か月に引き上げ改定とされ、
その内訳としては、期末手当2.4か月、勤勉手当2.0か月とされた。

特別職や、地方公務員には適用されないことから、これに準拠する形で、以下の通りとなっている。

特別職(国:内閣総理大臣など) 3.25か月→3.35か月に引き上げ(期末手当のみ)

特別職(北海道:知事、道議など) 3.2か月→3.3か月に引き上げ(期末手当のみ)

恵庭市・一般職 4.3か月→4.4か月(期末2.4+勤勉2.0)
恵庭市・会計年度任用職員 2.4か月(改定なし。期末2.4のみ)
恵庭市・特別職(市長など)4.3か月→4.4か月(期末手当のみ)
恵庭市・特別職(議員)4.3か月(改定なし。期末手当のみ)

<昨年度、改定時点の図>


北海道議会 第4回定例会議案(議案第2号〜第15号)
https://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/fs/7/5/9/8/1/7/7/_/議案.pdf P122 議案第11号 北海道知事等の給与等に関する条例の一部を改正する条例案


恵庭市(議員)4.3→据え置きだが、前年の引き下げが間に合わなかった分として、2022年6月分から0.15を引いている。
 条例:2.15+2.15=4.3のはずが、2.0+2.15−5万円=(4.15か月分−5万円)が支給済み。


(※2)供託
法務局にお金を預けることで、支払ったのと同じ効果を持つ手続き
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07.html

供託書はこちら。



 供託者は、被供託者から、恵庭市議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例に基づき、議員報酬(期末手当)として下記の通り受領した。
 支給された4.15か月分の期末手当(合計1,767,900円から5万円を減じた額、1,717,900円)のうち、0.85か月分については、理由がなく、受領できないことから、期末手当のうち、0.85か月分、金362,100円について、12月23日に被供託者の所在地において、被供託者に対し現実に提供したが、受領を拒否されたので、これを供託する。
 記
6月分期末手当 金852,000円(令和4年6月15日受領)
12月分期末手当 金865,900円(令和4年12月5日受領)

議会、給料あげるってよ

恵庭市議会では、市民との意見交換会を開催します。



メインテーマのひとつは、議会基本条例ですが、議会側からの提案として、議員報酬の引き上げを提起することになっているようです。

議会に関しては、ハラスメントに関する報道などもありますが、このまま報酬引き上げなんてやってしまってよいのでしょうか。
(私は以前から否定的な見解)

賛成の方も、
反対の方も、
他のことで意見を言いたい方も、
ぜひお時間を作っていただき、直接ご意見をお聞かせいただければと思います。

私も、一参加者として、すべての会場に足を運ぶ予定です。


以下、恵庭市議会ウェブサイトより引用
https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/kurashi/shiseijoho/shigikai/kouhou_gikai/gikaikaikaku/15991.html

恵庭市議会では議会改革として、議会基本条例の策定をはじめ様々な取組を進めています。
市民の方との意見交換会を下記日程で実施し、議論を深めて参りたいと思いますので、ご参集ください。事前申込は不要ですので、直接会場にお越しください。

令和4年11月4日 金曜日 18時半から 島松公民館 1階 集会室
令和4年11月10日 木曜日 18時半から 恵み野会館 2階 集会室
令和4年11月11日 金曜日 18時半から 市民会館 2階 大会議室

恵庭市議会 市民との意見交換会



恵庭市議会では、以下の通り市内3か所で、市民との意見交換会を開催します。


議長、副議長、各会派代表などが出席し、
議会基本条例の制定や、
3会派から提案のあった議員報酬の引き上げなどに関して、
みなさんのご意見をお伺いします。


特に、議員報酬の引き上げについては、
ほとんど全員が賛成の立場で、反対をしているのは、
私たちだけです。

ぜひみなさんの率直なご意見をお聞かせください。

11月4日(金)18:30〜 島松公民館 集会室
11月10日(木)18:30〜 恵み野会館 2階集会室
11月11日(金)18:30〜 恵庭市民会館 2階大会議室

議員報酬・定数のあり方


(石狩市議会ロビー)

昨日は、議員8名と事務局の2名で、石狩市議会に「議員報酬と定数」について、お話を伺いに行ってきました。


恵庭市議会では、議会改革推進協議会で、議会改革に関する提案を行い、会派間の協議を行っています。
2月に、自民党清和会、自民党恵義会、公明党議員団の3会派から、議員報酬の増額と定数削減の提案があり、新たにそのことを協議する部会を作り、協議を始めたところです。


私は、定数削減には反対であり、報酬増額には極めて慎重な立場です。


石狩市議会では、厚田村、浜益村との合併後に(三位一体の改革などにより)財政難の中で、定数削減を進めてきました。
当初27名の定員が、合併特例で48名となり、その後は26名、24名、22名と削減し、2018年には、定数を2名減らし、同時に報酬を増額しています。

お話をお聞きした中では、若い人たちが参加しやすい環境を作る必要があり、若手からの切実な声もあったとのことです。

私は、世代間のバランスや議員の多様性を目指すのであれば、報酬よりも、議会活動を広く市民に伝えることや、政党に所属していない方であっても立候補できるような選挙の入り口での支援を考えるべきだと思っています。

長期的に見ていく必要があるかもしれませんが、石狩市議会では、直近3回の選挙の結果、平均年齢は少しずつ上昇しており、特に最近は無所属の新人候補が落選し、政党所属の候補が上位当選をする状況になっています。

定数の削減によって、多様性が損なわれている可能性があり、今後の議論を進めていく上で大変参考になるものでした。


ご説明をいただいた前議長の加納議員は、報酬・定数に関する議論の取りまとめや、少数会派を含めた議会運営も含めて、大変示唆に富んだお話を聞かせていただくことができました。

お忙しい中、お時間を割いていただきました花田議長、加納議員、そして議会事務局のみなさまに心から感謝いたします。


今後、部会としても報酬・定数に関して、市民のみなさんとの意見交換会を行っていく予定ですが、ぜひこれに関してのご意見をお聞かせいただければと思います。

今月のワンポイント手話
市町村では、全国初の手話言語条例を制定した石狩市。庁舎内のこんなところにもワンポイント手話の掲示があります。さすが!

議会図書室
他の部会で図書室活性化を協議していることもあり、他のまちを訪ねる際にはできるだけ見学させていただいています。

委員会室のカメラ
こちらも、他の部会で検討している委員会室のカメラ設置。固定カメラとのことですが、恵庭の場合、固定カメラにするには、委員会運営についても見直しが必要。

議員報酬削減!

私は議員が活動を行う上で必要となる経費は、保障していくことが必要だと考えていますが、
報酬と議員活動に要する経費とはわけて考える必要があると思っています。

今の報酬額は、行政職の職員などと比べても決して低くなく、別に議員活動にかかる経費を「政務調査費」として支給することを考えれば、何らかのルールをつくった上で、削減すべきものと思います。


自治再考:道議会の実像/3 議員報酬 限界?「削減努力」
http://mainichi.jp/hokkaido/jichisaiko/archive/news/2010/20100930ddr041010004000c.html
自治再考:道議会アンケート/3 議員報酬 5割が「少ない」 /北海道
http://mainichi.jp/hokkaido/jichisaiko/archive/news/2010/20100930ddlk01010203000c.html

たしかに、後援会の活動や、政治活動すべてを考えれば、「足りない」と感じる方が多いことはよくわかります。
次の選挙での当選に向けて(?)様々な活動をされている議員は多くいます。
付き合いも広くなることでしょう。ただ、その交際費や、飲食に関わる費用のどこまでが議員としての活動で、どこまでが個人の経費なのか。「費用が足りない」というからには、その範囲を明らかにする必要があります。

慶弔費、ポスターの印刷代などは明らかに議員個人の費用。
市民が求めている議員としての活動費からは除かれるべきものだと私は感じます。

なぜか記事の末尾に、議長の肖像画に関する記述がありますが、数十万円もかけて肖像画を描く必要性は感じられず、写真で十分なものだと思います。


報酬に関しては、仮に今の水準をベースにしてもよいと思いますが、例えば
(1)「税収の伸び率に一定の割合を乗じて増減させる」、
(2)「道内の給与水準に一定の割合を乗じて増減させる」、
(3)「道民の満足度をはかる指標をつくり、それに応じて増減させる」
というような、有権者が求める要素に対しての達成度合を評価することなどが考えられます。

いずれにしても、政策の効果は任期後に現れることが多くなると思うので、併せてそのタイムラグをうめる方策が必要になると思います。

今の道議会に対する道民の満足度で考えると50%削減くらいが妥当でしょうか。
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