臨時・非常勤職員の制度が大きく変わります
臨時・非常勤職員の制度が大きく変わります
今日は札幌で開催された「なくそう!官製ワーキングプア集会」とその前の学習会に参加をしてきました。 非正規労働の処遇改善、特に自治体の非正規職員や、自治体からの発注による公共分野での雇用環境の改善はこれまでも取り組んできたテーマのひとつです。 2020年の4月から導入される「会計年度任用職員制度」に関して、恵庭市においては、期末手当の支給や、一定の処遇改善(昇給制度)など、評価できる部分もあると思ってきましたが、他市の議員や、これまでに非正規職員の処遇改善を進めてきた自治体の方からのお話を伺うと、まだまだ改善を求めていくべきところに気付かせてもらいました。 民間企業での雇用については、労働契約法の改正により、5年以上での無期雇用への転換が義務付けをされました。 一方で、今回の会計年度任用職員の導入にあたって、恵庭市では、いわゆる「空白期間」(6か月雇用の後、5か月延長、その後継続的な任用とならないよう1か月仕事をしない期間を挟む)が撤廃される代わりに5年間の上限を導入する方向で検討が進められているようです。また、1年ごとに任用期間を区切ることによって、毎年「条件付採用」という試用期間を設けることになっており、この点も大きな問題があります。 制度導入に向けたスケジュールを考えると、次の議会で審議される可能性が高いことから、こうした点を中心に、改善を求めていきたいと思います。
議員の心得
議員の心得
昨日は、全国若手市議会議員の会の地方組織である関東若手市議会議員の会の新人向け研修会に参加をしてきました。 私たちの会派にも新人がいるということもありますが、 恵庭市議会としても今回7名の新人がおり、また北海道内の議会でも新人議員は多数おります。 そうした新人の方に対しても適切な研修を行うことによって、それぞれの活動が充実していくことが、議会全体としても非常に重要になってくると思います。 プログラムとしては、 講義1で墨田区議会の佐藤篤議員から「議会の権限論と議会改革のポイント」、 講義2として、目黒区議会の西崎翔議員から、「議会の動き・議員の心得」、 講義3として、青山社中、共同代表COOの森原誠さんから、「法令の読み方・作り方」 という内容のレクチャーをいただきました。 講義1の佐藤議員は、以前TRCの政策法務のセミナーでもお話を伺ったことがありますが、法務に詳しいだけではなく、他会派の議員との関係構築や、議会全体や会派としての活動の展開など、活動だけでなく政治姿勢について、心から敬服しています。 議員は何をしなければならないか。 私も、前期から、一般質問よりも、議案審議にこそ、力点をおきたいと考えて、活動してきましたが、やはり地方議会の基本は自治法であって、議会基本条例や議会改革も、自治法に立脚すべきだということを改めて感じました。 講義2の西崎議員は、日本最大の政策コンテストであるマニフェスト大賞の運営にも長く関わってきた方で、実際に取り組んでこられた内容も含め、すぐにでも使えそうな事例やご自身の経験も踏まえた心得について伺いました。 全国条例データベース「eLen」や、NHKのアンケートに基づく選挙データベースなどのデータベースを活用すべきということ、行政とは別に、独自の情報源を持つべきということ、その他、すぐに活用できるものもたくさん教えていただきました。 これまで、他市の条例はかなり調べてきたのですが、こうしたデータベースの存在をもっと早く知っていればなーと、今さらながら思います。 講義の3つ目は、青山社中の森原さんは、元霞ヶ関の官僚をされていた方で、さすが法律を作っていた立場の方だけあって、読み方、作り方に関して、とても的確にわかりやすく教えていただきました。 これで今までよりも、もっと手軽に、修正案も出せる気がします^^ 一応、法学部でしたし、地方自治法や地方議会制度については、それなりに理解をしているつもりではありますが、議員になって早い時期にこういった内容を聞く機会があれば、もっとよかったと思います。 今年度は北海道若手議員の会の政策調査に関する役割もいただいておりますので、道内でも、ぜひこうした研修の機会を作っていきたいと思っています。 会に入っていない方でも、ご希望が多ければ、何かの形で機会を作りたいと考えていますので、ぜひお知らせください。 関東若手市議会議員の会のみなさまを始め、開催にお力添えをいただいた、墨田区議会自民党のみなさま、関係者のみなさまに感謝いたします。