北海道恵庭市議会議員
かしわの大介
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里親制度の普及と拡大を
里親制度の普及と拡大を
 今回の一般質問では、①里親の拡大、②市営住宅の入居要件、③農業地域の道路整備、④障がい者虐待などについて質問しました。  子どもたちの健やかな育ちを支えるため、国では児童福祉と母子保健の一体的な支援体制の構築を求めています。恵庭市としても、一体的な支援を行う、えにわっこ応援センターを設置し、体制の強化に努めているところです。  児童虐待の防止や子ども家庭支援の強化に向け、法律や制度は整備されてきましたが、児童虐待の相談対応件数は過去最高を更新し続けています。 恵庭市における児童虐待相談件数は2023年で175件ということですが、2024(令和6)年は、110件(身体的45、心理的57、ネグレクト7、性的1)ということで、これまでの増加基調から、初めて減少に転じました。要因として、2023年は多子世帯における面前DV(心理的虐待)が多かったこともあり、今後も減少が続くかは見通せないところです。  家庭児童相談の中で、虐待以外の相談件数も近年は横ばいで推移しているため、虐待件数が若干減少したからといっても、業務負担が大きく軽減されているわけではありません。  自治体としては、子育て支援の強化を図るとともに、虐待の早期発見や事後対応にとどまることなく、アウトリーチを進めていくことや、虐待やその他の理由によって、実親の元で養育することが難しい子どもに対して、家庭的な養育環境を保障するため、北海道と連携し、里親登録や里親委託の拡大を進めていくことが必要だと考えています。  里親の登録件数は、3年前が11件でしたが、4件増加、2件減少し13件とのこと(昨年5月末時点)。数字が古く、数も少ないため、取り組みの成果が把握しづらいところではありますが、前回の質問から3年が経っても大きな進展は見られておらず、恵庭市としての取り組みは不十分と言わざるを得ません。  北海道としても里親支援センターの設置を進めていく考えのようですが、恵庭市を含む中央児童相談所管内での設置を求めるなど、より積極的な働きかけをしていく必要があると考えています。 (前回、令和4年第1回定例会の一般質問) https://kashiwano.info/article-4685.html
選択的夫婦別姓は棚ざらし
選択的夫婦別姓は棚ざらし
 選択的夫婦別姓の国会における議論を少しでも進めるべく、昨年12月の議会に意見書を提案しました。議会運営委員会で、採決することが決定したにも関わらず、本会議で動議が出され、議会運営委員会に差し戻されました。 なお、恵庭市議会では、各会派、議員から提出された意見書は、会期中に議会運営委員会の中で協議され、文言調整を含めて、一致して提出するか、不一致となり提出しないかを決定していきます。 「選択的夫婦別姓の制度の法制化に向けた議論を求める意見書」は、恵庭市議会としても、公明党の提案により、令和3年の第3回定例会で全会一致で議決されています。 3085128b894dfb85e1b9a1b20a526a82ダウンロード しかしなかなか議論が進んでいないことや、衆議院の構成が変わったことから、昨年12月に私たちの会派から洗濯的夫婦別姓制度の議論活性化を求める意見書を提案しました。 協議の中では、公明党から、令和3年に提出した意見書よりも後退しているので、賛成できないという意見があり、不一致となったことから、私たちとしては、その意見を踏まえて、あらためて「選択的夫婦別姓の制度の法制化に向けた議論を求める意見書」とし、令和3年のときには、自民党も賛成した経緯を考慮して、内容としては抑制的な表現にとどめたところです。 657e51ff433e9c74d911926451430c58ダウンロード その後も、議会運営委員会ではまったく議論が進んでいません。市議会の自民党会派、公明党会派が採決に反対する理由は、「国会の議論を見守る」というもの。国会が決めるまで何もできないのであれば、市議会としての存在意義はどこにあるのでしょうか。地方議会は国会の下部組織ではありません。 前回、3年前に賛成していて、今回賛成できない理由はどこにあるのでしょうか。 市議も構成が変わっているので、賛成できないということであれば、採決をしてそれを明らかにすればよいだけのことで、賛否を明らかにしないために、結論を先延ばしすることは、市議会としての責任放棄です。
民間企業による市営住宅管理へ
民間企業による市営住宅管理へ
 最終日の追加議案として、市営住宅の管理を指定管理者(民間企業等)が行うことができるようにする条例改正が行われました。 指定管理者制度は、2003(平成15)年の地方自治法改正で導入された制度で、それ以前の制度では、公共団体や公共的団体などに限られていた公の施設の管理に、民間企業などが参入することが可能となりました。収益性の高い事業などでは、民間企業のノウハウが活かされ、効果的な運営が可能となる一方で、教育的な施設や福祉的な施設では、行政内部に専門的な蓄積がされなくなることによって、公の施設の本来の目的が損なわれてしまうのではないかという心配を私は持っています。 (過去の指定管理関連記事はこちら) 2024/4/8 駐車場にも指定管理者制度導入https://kashiwano.info/article-6294.html 2017/1/21 図書館の指定管理者はTRC(図書館流通センター)に決定https://kashiwano.info/article-3180.html 2016/4/18 4.25 図書館の指定管理者制度を考える夕べhttps://kashiwano.info/article-2792.html 2015/11/29 図書館の指定管理者制度への移行についてhttps://kashiwano.info/article-2676.html  近年、市営住宅の課題としては、住民による団地の管理業務が難しくなっているということや、修繕業務の効率化などが挙げられてきました。 地方自治法は、244条の2 第3項で以下のように定めています。 3 普通地方公共団体は、公の施設の設置の目的を効果的に達成するため必要があると認めるときは、条例の定めるところにより、法人その他の団体であつて当該普通地方公共団体が指定するもの(以下本条及び第二百四十四条の四において「指定管理者」という。)に、当該公の施設の管理を行わせることができる。 公営住宅の目的は、「国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与すること」なので、指定管理者制度を導入することが、目的の効果的な達成に必要なのかが問われることになります。 また、公営住宅については、公営住宅法の中で管理代行制度という手法も定められており、こちらでは、指定管理者よりも広範な業務を委ねることが可能となっています。 そうした中にあって、市では指定管理者制度を導入することによって、前述した課題に対応していくことを目指していますが、市営住宅は、福祉政策の中でも住居に関わる部分の重要な市民との接点です。 市営住宅については、これまで一般質問などでも何度か取り上げてきましたが、指定管理者制度に移行することによって、市民や入居者のニーズの変化を捉えられなくなることはあってはならないことです。  令和8年度からの制度導入に向けて、今後は募集要項や仕様書の策定など、具体的に事業者の募集に向けた手続きが進んでいくことになりますが、市の担うべき役割、責任がしっかりと守られるよう注視していきたいと思います。
市街地拡大に向けた土地取得へ
市街地拡大に向けた土地取得へ
令和7年第2回定例会 最終日議案審議の続きです。  新市街地の整備に関連する予算のうち、一般会計では、都市計画道路の測量や交通量調査に要する約3,500万円が、土地取得事業特別会計では、西島松・南島松地区の用地取得に係る移転補償費の算定業務に要する約1億円が提案され、議決されました。  これらの予算は、「新市街地の基本的な考え方」にもとづき、西島松地区での住宅地開発を想定しています。 令和3年版恵庭市都市計画マスタープラン(令和7年改定)P25 土地利用方針図 私からは、測量を行う都市計画道路の想定範囲や終点、それに伴う橋梁、住宅用地としての開発面積の想定などについて質疑をしましたが、今回の調査結果を踏まえて決定していくという答弁です。そんなことは当然わかりきっていることで、質疑をしているのは、どこまでの範囲の調査を行うのか、最大の想定がどこまでなのかということです。 西島松地区については、住宅地と合わせて、ファイターズのファーム誘致を想定していると考えられる「公園」も検討されています。その想定面積によって、用地取得や、整備可能な住宅戸数など大きな変動要素となります。 令和3年版恵庭市都市計画マスタープラン(令和7年改定)P33 水と緑のまちづくり方針図 残念ながら、具体的な答弁はありませんでしたが、都市計画マスタープランで、「必要に応じて開発を検討する地域」とされている西島松地区の総面積は50ha以上あるようで、今回の予算で移転補償費などを算定した上で、地権者との協議を進めていくことになります。  一定の市街地拡大は必要なことだと考えていますが、都市計画道路の延伸やそれに伴う橋梁整備などは、将来的にも負担が大きいことから、今回の調査結果を踏まえ、できる限り早期に、予算も含めた全体像を示していくことが必要だと思います。 令和3年版恵庭市都市計画マスタープラン(令和7年改定)P28 道路整備方針図 (参照) 恵庭市:令和3年版恵庭市都市計画マスタープラン(令和7年改定)https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/soshikikarasagasu/kikakushinkoubu/machizukurikyotenseibishitsu_machizukurisuishinka/machizukuri/6/toshimas/12983.html
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大学を卒業後、2度の就職と合計約2年の旅行を通して、常識や慣習といった言葉にとらわれない道を模索してきました。外に出たことで、日本、北海道への愛着はさらに強いものとなりました。自らの手で地域をつくる市民自治の実現のため、ともに活動してくれる仲間を求めています。

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