地方議員の厚生年金加入を求める意見書
地方議員の厚生年金加入を求める意見書
定例議会においては、各会派から「意見書案」が提案されることがあります。 これは、地方議会が国や関係する役所に意見を言えるという法律で決められた仕組みです。 170224 議会運営委員会(意見書案) 今回、清和会から提案された「地方議会議員の厚生年金制度への加入を求める意見書(案)」は、昨年全国都道府県議長会がこれに関する決議をし、全国市議会議長会も推進し、各自治体議会に要請をしているようです。 全国では900を超える議会ですでにこうした内容の意見書が議決されているようで、恵庭でも会派代表者会議で協議され、この度の議会運営委員会で提案されました。 かつては地方議員にも議員年金制度が存在していました。 受給資格期間が短いことから特権的との批判もあったこの制度は、自治体の合併や議員の定数削減などによる積立金の急速な減少などにより、2011年に廃止となりました。(給付に対する公費の支出は続いています) 意見書では、なり手不足や投票率の低下を指摘し、身分を充実させることで多様な人材を確保するとしています。 私は以下の3点の理由でこの意見書には賛成できないと思っています。 1)年金制度の充実が人材の確保につながるとは限らない 投票率の低下や候補者の減少は、議員年金の廃止が直接的な原因ではありません。 そもそも報酬額もバラバラで、特に町村では、報酬額が低いということもあって、兼業の割合が非常に高いです。 報酬をあげれば議員のなり手が増えるという意見もありますが、5割あげたから議員の質が5割高まるというものでもありません。 2)専業化が進んでいることは事実だが、被用者ではない 厚生年金は昨年から加入対象が拡大しましたが、基本的には常時使用されるもの(被用者)が対象で、自営業者は対象ではありません。 就業時間ということで考えると、長いことは間違いないと思うのですが、個人事業などを考えるとそれは理由にはなりません。 3)多額の税金投入が必要であり、市民の理解は得られない 報道によれば、事業者負担分として、全国の自治体が負担する額は200億円にものぼるとされています。 また、廃止された地方議員年金の給付に対する各自治体からの支払いは続いており、その費用は恵庭市の平成27年度分だけでも5800万円と多額です。 900を超える議会が賛成をし、大阪、鎌倉などいくつかの議会では反対です。 皆さんはいかがでしょうか。
第1回定例会、一般質問通告
第1回定例会、一般質問通告
お知らせしております通り、一般質問は3/2、3、6の3日間となっています。 質問の通告内容はこちらです。 170222 一般質問通告書(一覧) ぜひご興味のある内容について傍聴していただけると嬉しいです。 こちらからインターネット中継でも見ることができます。 http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/genre/0000000000000/1361434386277/index.html 現時点の予定です。 3/2(木) 13:00〜14:00(60分)野沢議員 ・地域経済活性化と子育て支援について(地域経済活性化、新工業団地、えにわっこサポート事業) ・住宅行政について(市営住宅) ・教育行政について(国際理解教育) 14:10〜15:15(65分)岩井議員 ・一般行政・教育行政(総合評価落札方式、観光拠点のあり方、公共施設のアスベスト、中小企業経営改善調査報告書) 15:25〜16:30(65分)市川議員 ・一般行政について(子どもが健やかに育つ施策と環境作り、ごみ焼却施設、JR島松駅) 3/3(金) 10:00〜11:05(65分)早坂議員 ・教育行政(土曜授業、通級指導教室、幼児教育の無償化) 11:15〜12:20(65分)鷲田議員 ・一般行政について(除雪、基線跨線橋架替、地球温暖化対策) ・教育行政について(学校施設整備計画) 13:00〜14:05(65分)笹松議員 ・市長の政治姿勢について(行政組織の運営マネジメント) ・建設行政について(公営住宅の整備計画) 14:15〜15:05(50分)前田議員 ・一般行政(花の拠点整備事業) ・教育行政(恵庭市立小学校の教員及び児童数、全国体力調査) 3/6(月) 13:00〜13:50(50分)榎本議員 ・一般行政について(緑と語らいの広場複合施設整備、「花の拠点」整備) ・教育行政について(恵庭市大学奨学金支給制度) 14:00〜14:50(50分)柏野 ・人口減少時代の都市計画について(コンパクトで持続可能なまちづくり、市街化区域内のDID) ・多様な市民の声が届く市民参加のまちづくりについて(無作為抽出による住民協議会) 15:00〜15:50(50分)藤田議員 ・花の拠点整備事業について ・学童クラブについて ・保育行政について(保育料、申込状況) ※時間は多少前後する可能性があります
170224 定例議会が始まります
170224 定例議会が始まります
本日(2/24)議会運営委員会が開かれ、27日から始まる平成29年第1回定例議会の日程が確定しました。 第1回定例会 議事日程表(1.2MB) 日程はこちらにもある通りですが、2/28の補正予算特別委員会、3/1の議会運営委員会はなくなりましたので、休会となります。 http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1395628785311/index.html 初日の27日は市長から市政執行方針、教育長から教育行政執行方針が示されます。 市政執行方針 教育行政執行方針 その後は議案審議です。 170227 第1回定例会議案01(4.2MB)議案1〜5 170227 第1回定例会議案02(3.9MB)議案6〜10 170227 第1回定例会議案03(10.5MB)議案11〜13 170227 第1回定例会議案04(4.6MB)議案14〜17 1)議案1号は公平委員の選任。内倉真裕美さんを再任しようとするものです(個人情報を含んでいるため資料からは省いています)。 2)議案2号は(文科省の)コミュニティスクール導入にあたり、その報酬を条例で規定しようとするもの。<委員会付託> 3)議案3号。以前から求めていた、市長や議員のボーナス引き上げを審議会で審議するように変更するもの。 これで問題が解決する訳ではありませんが、一歩前進です。 4)議案4号、法改正に伴う育児休業、介護休業などの規定の整備、子の範囲の拡大など。 5)議案5号、配偶者同行休業に関する規定の整備。 6)議案6号、公共料金等審議会の廃止。専門性が増してきたということで、ごみ料金は廃棄物減量等審議会で、水道料金については、新たに設置する公営企業経営審議会で議論するように変更します。 7)議案7号、住宅ローン減税の適用期間延長、軽自動車税グリーン化特例の延長、一部文言整理。 8)議案8号、恵庭駅の有料駐輪場の1日券(50円)の設定。 9)議案9号、控除対象NPOに関する手続き規定の整備。 10)議案10号、廃棄物減量等審議会の委員を13名から15名に増員する(公共料金審議会廃止に伴い)。<委員会付託> 11)議案11号、国保、軽減対象世帯の拡大。 12)議案12号、手数料徴収条例の改正。長期優良住宅の増改築に関する計画認定手数料の設定。建築物エネルギー消費性能向上計画認定の手数料設定。 13)議案13号、公営企業経営審議会条例の制定。公共料金審議会廃止に伴い、上下水の計画や経営、水道料金を議論する審議会を設置する。<委員会付託> 14)議案14号、一般会計の補正予算。金額の大きなものは、花の拠点整備に係る基金積立3億1400万円、除排雪費用の増額1億2100万などです。 今年の地方交付税が想定よりも多かった分があり、そのお金を、道の駅の裏に計画している花の拠点整備のお金のうち、恵庭市が単独で出さなければいけないお金として貯金しておくということと、12月の大雪によって排雪などの費用が増えていることに伴う補正。 2、10、13の3つが委員会付託となり、残りは初日の本会議で議決されます。
170222 石狩東部広域水道企業団議会
170222 石狩東部広域水道企業団議会
2/27から第1回定例市議会が始まりますが、昨日は一般質問の通告締め切りでした。 朝、市役所で質問通告を行なったのち、盤尻にある石狩東部広域水道企業団に行ってきました。 http://www.ishito.jp 石狩東部広域水道企業団は水道用水の供給を目的とした一部事務組合で、構成団体は、北海道、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、由仁町、長幌上水道企業団となっています。 昨日は定例議会が開催をされ、平成29年度の予算審議が行われました。 ちなみに議会の構成は、以下のようになっていて、北海道以外は各議会の議長、副議長が選出されることが慣例となっているようです。 (1) 北海道 3人 (2) 江別市 2人 (3) 千歳市 2人 (4) 恵庭市 2人 (5) 北広島市 2人 (6) 由仁町 1人 (7) 長幌上水道企業団 1人 同じ広域による事務組合でも石狩西部広域水道企業団(http://www.ishikariseibu.or.jp/index.html)と比べるとこれまで情報公開が十分ではないように感じていたのですが、今日確認してみると、さっそく平成29年度の予算が掲載されていました。 http://www.ishito.jp/zaisei/yosan.html 千歳川水系の受水が始まったことにより、恵庭市でも近い将来水道料金の値上げが想定されています。 石狩東部広域水道企業団の財政状況にも目を配りつつ、恵庭市の予算審議に活かしていきたいと思います。 (参考) 石狩東部広域水道企業団議会議員 (1) 北海道 3人(釣部勲、梅尾要一、須田靖子) (2) 江別市 2人(三角芳明、干場芳子) (3) 千歳市 2人(香月正、今井俊雄) (4) 恵庭市 2人(伊藤雅暢、野沢宏紀) (5) 北広島市 2人(佐藤敏男、野村幸宏) (6) 由仁町 1人(熊林和男) (7) 長幌上水道企業団 1人(側瀬敏彦) (敬称略。2017年2月22日現在)
17.2.15 総務文教常任委員会
17.2.15 総務文教常任委員会
昨日は午後から総務文教常任委員会が開催されました。 前から入れていた予定のため、傍聴は最初の1時間のみで、総務部の報告事項に対する質疑まででした。 img1730 ・総務部 1)男女共同参画の取組みについて 2)「災害に強い地域防災力」に向けた推進施策について img1731 ・企画振興部 3)地方創生の取組について img1732 ・教育部 5)学校給食における今後の食物アレルギー対応について img1733 ・教育部 6)郷土資料館展示リニューアル事業について 総合戦略の見直し、公共施設花づくり基本指針の策定など、市の方針としては大きなものもあるのですが、これまでと大きな変更という意味では、教育部から報告のあった給食のアレルギー対応の変更が大きいのではないかと思います。 これまで恵庭市の学校給食については、かなり細かく個別対応を行ってきました。 個人的にはありがたいことで、それが良いことだととらえていましたが、体制が整わない中で、過度な個別対応を取ることは取り違えなどの事故につながる可能性があり、安全を優先し見直すように道教委から指導があったとのことです。 すでに学校ではプリントが配布されているようで、本日2/16に説明会も実施されるということのようです。 個別対応は取りやめること、代替食としては牛乳をお茶に変更するということのようです。 安全性を優先するという意味では仕方ない部分もあるとは思うのですが、少々残念にも思います。 説明資料にない部分での代替品や除去食の対応については平成29年度中に検討の上、決定するとのことですので、ご意見やお気付きの点があれば、ぜひお知らせ下さい。
17.2.9 経済建設常任委員会
17.2.9 経済建設常任委員会
本日は閉会中の経済建設常任委員会が開催されました。 委員会とは関係ないですが、最近市役所の駐車場が混雑していて停められないことも多いです。 今日は第2駐車場にも一部にテープが貼ってあって停められず、漁川の方の駐車場の空いたところに停めました。 明日の夕方には排雪が入るようです。 さて。 本日の委員会資料は以下の通りです。 170209 経済建設常任委員会資料01 ①恵庭市中小企業経営改善調査報告書 ③平成28年度除排雪の状況報告 170209 経済建設常任委員会資料02 ②恵庭市住生活基本計画案 住生活基本計画は、市営住宅に関する個別計画である「公営住宅長寿命化計画」の上位計画に位置づけられており、他の分野との関連も多く、多くの委員から質疑がされておりました。 恵央団地の建て替えと老朽化した柏陽団地の建て替えの一体化というのが大きな方針の一つとなっており、最終的には戸数は公営住宅長寿命化計画の中で設定するようですが、案としては、恵央で2棟70戸、柏陽にも2棟70戸を建てて、残る土地を売却するというものが出ています。 その他所管事務調査では、鷹羽委員から、花の拠点整備に関連して、農産物直売所のあり方に関する質疑がありました。 今後整備する予定の施設に関して共益費的な経費については、施設ごとに設定するのではなく統一的な負担のあり方としていくということ、それについての結論は秋頃をメドとして決めたいということ、通年営業に関するかのな協同組合との協議は継続中であることなどが示されました。
17.2.7 厚生消防常任委員会
17.2.7 厚生消防常任委員会
本日は私の所属している厚生消防常任委員会が開催されました。 付託案件審査は、昨年の第4回定例会で継続審査とした陳情の審議でした。 https://kashiwano.info/article-3123.html 国の動きがわからないとかが理由のようで、なぜ結論を出せないのかよくわからないのですが、前回に引き続き継続審査となりました。(採択2、継続4) 恵庭市議会では2年ごとに委員会の委員が改選されることになっており、現在の委員による委員会は次の3月議会が最後です。私は少なくても次の委員会では結論を出すべきだと思っており、そのように求めましたが、委員長は自分が決めることではないとの答えで、結論を出すために何をするということでもなく、どこか他人事のようです。 所管事務に関わる報告事項は以下の資料の通りです。 ①コンビニ交付サービス開始に伴って終了する予定だった休日交付サービスは、平成29年度についてはこれまで同様の形で継続されることとなりました。 ④恵庭駅西口再開発ビル内の駐輪場に関して、1日利用(50円)を導入します。 料金体系全体の見直しについては、利用状況も見ながら検討をしていく方針とのことです。 ・生活環境部資料1 ①恵庭市証明書コンビニ交付サービス実施について ②恵庭市空家等対策計画について ③第10次恵庭市交通安全計画について ④恵庭駅西口屋内駐輪場の1日利用の導入について ・生活環境部資料2 ⑤高齢者のごみに関するアンケート調査結果について ⑥家庭ごみの施策に係る新規事業開始及び一部中止について ⑦平成29年度ごみ処理場の運用について ⑧恵庭墓園(第1〜第3墓園)修繕計画の策定について ・保健福祉部、消防資料 ⑨平成29年度臨時福祉給付金(経済対策分)の実施について ⑩火災発生規模・概要について (11)石狩振興局管内消防指令業務の共同運用に伴う協議・検討について (12)ドクターヘリとの連携による救急活動について ・追加報告1 ・2/2救急車出動時の事故概要について ・追加資料 臨時福祉給付金について -- (2017.2.9 16:05追記) 一部表現について、お詫びと補足をさせていただきます。 -- 委員長は自分が決めることではないとの答えで、結論を出すために何をするということでもなく、どこか他人事のようです。 -- 私が各委員の意見を聞いていて心配をしているのは、1か月後の委員会までに国の動きが大きく前進するということは考えづらく、その結果、結論を出さないという結論がすでに継続を求めた会派の中で決まっているのではないかということです。 委員長は任期中に結論を出すことが望ましいと発言はされておりますが、一方で委員長という立場上、自分が決めることではないともされています。 この記述はそうした議論から私の主観的な感想を述べたものですが、委員長の議事運営に対する私の不理解の部分もありましたので、お詫びをさせていただきます。 結論がどうなるのかは来月にならないとわかりませんが、議論に進展が見られることを願っています。
恵庭市農福連携シンポジウム
恵庭市農福連携シンポジウム
昨日は恵庭市主催の「農福連携」シンポジウムを聞きに行って来ました。 そもそもは農業従事者の高齢化などに伴って労働力の不足という課題に対し、高齢になっても働き続けられる仕事として、また障がいをもつ人たちの賃金向上の方策として、双方の課題の解決につながる可能性があるということで全国的にもその取り組みは注目されています。 恵庭市においても、2015年からいくつかの農家と障害者就労支援施設が連携し、障がいを持つ肩が農作業に従事する枠組みが作られて来ました。 今回のシンポジウムは、その実態などを広く障がい関係者や農業関係者に周知することを通じて、さらなる拡大をはかったものだと思います。 はじめに、新得町の共働学舎の宮嶋望さんからの基調講演をいただき、その後市内の事例報告ということで、余湖農園の余湖智代表から報告がありました。 共働学舎の取り組みは、始めた時期もとても早く、当時は社会福祉という枠組みに収まらない形で非常に先鋭的な取り組みとしてスタートしています。障がいや困難を持つ人たちが協力し合うことによって、その個性や能力を活かし、共同生活を送っています。 それぞれの主体性を伸ばすということは教育にも通じる視点で、住民の幸せを支える行政としても大きな示唆をいただいたように思います。 余湖農園の余湖代表からは、実際に受け入れをした経験を踏まえ、今や不可欠の存在になっているということに加え、日本の労働問題、とりわけ外国人技能実習制度に関しても提言をいただきました。 生産年齢人口の減少による、有効求人倍率の上昇は顕著ですが、この問題は今後さらに困難な課題になっていきます。 目の前だけを見て、工業団地の開発をするのは一見良さそうでも、長期的にはその問題を拡大することにつながるような気がしています。 少しだけ残念だったのはパネルディスカッションで、宮嶋さんの理想と恵庭の現状の間に何があるのか、どうしていけば理想に近づいて行くことができるのかということをもう少し深く聞ければよかったのかなと思いました。 まだこうした取り組みは始まったばかりであって(実際には他にも取り組んでいる方はおられるようですが)、こうしたシンポジウムを契機として、さらに取り組みが進むことを期待しています。