
政治と金
2008.02.05
平成20年度、議会予算
1月21日づけで 1月分の議員報酬をいただいております。
1月分報酬は
報酬 355,000円
から
所得税 −8,490円
共済掛金 −52,200円
議員会会費 -4,000円
が控除されています。
控除合計64,690円で
差し引き、290,310円が口座に振り込まれた金額です。
ここから国民年金、国民健康保険を自分で払いますので 、
国保税7,400円と国民年金14,100円の合計21,500円を引いた残額は268,810円となります。
毎月、私がいただいている報酬について書いてきましたが、
今月は議会予算について。
議会全体で1億9000万円、そのうち1億6000万円くらいが議員に対する報酬
などです。
大きな金額ではありますが、全体の予算に占める議会費の割合としては0.9%
ほどであり、他の自治体と比較しても0.9%という割合は、それほど高いほう
ではありません。(事務局職員含まず)
全体の予算が圧縮されていく中で、この割合を維持していくためには、
多様な意見を反映する必要がある議会としては問題もありますが、
将来的に議会予算の削減も避けられないことだと思います。
例えば、25%の予算を削減するとしても、いくつかの選択が可能です。
1.定数を25%削減 >6人削減。
2.報酬総額を25%削減 >定数変わらず
3.報酬額で10%削減 >定数4減
4.報酬額で18%削減 >定数2減
あまり安直に定数削減とはいいたくないのですが、では一方で
それ以外の予算の適正化が十分に行われているかというと
それも疑問です。
今回私が議会予算の削減とそれに関連する事項で提言したいのは、以下の点です。
☆委員会、会派の視察先、視察項目、視察報告をネット公開(議会図書室に報告を置く)
〜多額の税金を使っていくのであれば、その成果を議会全体で共有することが必要です
☆委員会視察における職員随行の廃止
☆費用弁償のうち宿泊料を10000円の定額支給とし、やむを得ない場合に限り(10000円以下の宿泊施設がないなど)、14000円までの実費支給とする
〜現在は14000円の定額支給ですが、それ以下のところに泊まった場合も
差額が返金できません。
☆申し合わせ事項32条(P.95) 復命書
道外調査報告は、議長への復命書に加え、参加議員全員が報告書を提出することとする。
〜同じものを見ても、感じ方、それに対する評価はそれぞれ違うはずです
☆議会図書室の活用
〜議員が持ち寄った本を自由に閲覧できるような仕組み。資料として購入した本が多くの議員で共有できる
もし活用が無理なら、図書室の廃止。スペースの有効活用。
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(08.4.30)訂正です。
地方自治法100条16項の規定により、議会は図書室を設置する義務があるため、
廃止することはできません。
お詫びして訂正いたします。
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☆議会交際費・食料費の公開
〜市長交際費も公開されています
*議会予算*
9 旅費 〜議会運営委員会行政視察の廃止
(影響額、54万+6万/1年あたり)
一般旅費の職員随行を廃止17.9万/1年あたり)
議会バス関連費用の廃止(合計 72.8万)
11 需用費 燃料費 8.8万
需用費 修繕料のうち14万
12 役務費 自動車損害保険料 5.5万
13 委託料 議会バス運行委託 40.5万
27 公課費 公課費 4万
12 役務費 広告料の廃止 3.8万
合計 154.5万円
予算の中では削れる項目はあまり多くないと感じました。

活動報告
2008.02.04
会派視察3日目 我孫子市
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千葉県我孫子市 人口約133000人、面積43㎢(恵庭の1/7ほど)
一般会計予算 約314億円(恵庭の1.4倍ほど)
JRの2路線で6駅が市内にあります。
利根川と手賀沼に挟まれて市域は横長に広がっています。
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これまでも予算の編成過程や、財政状況を積極的に公開し、厳しい議会議論を
行ってきており、前の市長が「予算が修正されなかったことはない」と
言っていたほど。
平成15年の市民による行政改革推進委員会の中で、行革の視点から財政を
分析する必要が指摘されたのが始まりで、外部の目を入れてやっていこうと
いうことで、民間コンサルを入れての財政分析を導入しました。
他の自治体との比較や長期ビジョンを示していく上で、高い客観性で
総合的に評価をするために、外部の目線を入れたとのこと。
委託費用として、目に見えるコストは増えますが、その分の事務作業
減少分を考慮すれば、かならずしも不合理ではないと思います。
かなり厳しく財政規律を守っている我孫子市。恵庭よりも予算規模は大きいですが、
公債残高は450億ほどと恵庭よりも少ないです。
確かに道内では借金が少ないほうなのかもしれません。しかし、
日本全体の中での類似団体との比較をしなくては、立ち位置は見えて
こないと思います。
いろいろお話を伺っていくと、ベッドタウンとして主な産業を持たないため
財政基盤が弱いこと、都心にすぐでられることによる消費の流出など、
恵庭とも共通する悩みを持っているようです。
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視察項目からは外れますが、
ボタン式の採決システムを導入しているそうで、この日は三重県からの視察も
くることになっていました。
できるだけそのシステムを他の用途にも応用して使う工夫をされているようですが、
なかなかそんなぜいたくはできません。ただ、市長と向かい合わせになれる質問席
は必要だと思うので、前方の席を転用するなど、コストを抑えられる方策を提案
していきたいと思います。

活動報告
2008.02.02
地方財政講演会
RBパークで地方財政講演会を実施しました。お忙しい中、ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。 予想していたよりも多くの方が来てくださったため、会場が手狭でしかも資料が不足するなど不備がありましたことをお詫びいたします。 ニセコ町の加藤さんには、地方財政健全化法や監査制度、議会のあり方など難しいお話をとてもわかりやすくお話していただけました。 広報に載せてしまえば情報公開が十分なわけではありません。行政による情報開示が十分でないとすれば、そこにこそ行政と市民をつなぐ議員の役割が求められます。 それぞれの議員が研鑽を積み、独自の視点で切り込むことも必要です。それに加えて、報告会やこうした勉強会を通じて、直接いただいたご意見を元に行政と対峙していく必要があります。 3月の議会が終わったあとには、次の報告会も開催する予定です。その際にも多くの方のご参加をお待ちしております。 -- 参加者の方から、「議員が参加しているなら、なぜ紹介しないのか。みんなが知っているわけではないはず」というご意見をいただきました。 この議員懇談会を設立した当初から、すべての議員に開かれたものでありたいとの考えに基づいており、特に代表は置いていません。進行やあいさつなども持ち回りで行うという方針です。今回いただいたご意見につきましては、次回の講演会/学習会に向けての課題として議論させていただきたいと思います。 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

活動報告
2008.02.01
会派視察2日目(2)海老名市
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神奈川県海老名市 人口約126000人、面積26㎢(恵庭の1/11ほど)
一般会計予算 約350億円(恵庭の1.5倍ほど)
小田急、相鉄、JRと3つの鉄道が市内を走り、7カ所の駅がある。
2002年4月に複合型商業施設ViNA WALKがオープンした。
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海老名市ではえびな安全・安心メールサービスについて研修。
神奈川の自治体では同様のサービスを行っているまちがいくつかありますが、
その中でも海老名が先がけだったそうです。
これに加えて、メールを利用したアンケートも実施しています。これが海老名を
選んだ理由で、行政が情報を発信する新たなチャネルであるとともに、市民の声を
今までよりも簡単に施策に取り入れていけるようになる方法だと思いました。
まず最初は消防分団の情報共有手段として導入されました。
市外や防災無線が聞きづらいところでも電波があれば受信できるということは
優位性があります。
消防団用と児童の保護者用のサービスはパスワードを使用した登録制で
防災無線の補うものとして運用されています。
一般の登録は、地域と求める情報を選択して登録することで、防犯情報を
中心とした情報が携帯電話やパソコンのアドレスに配信されます。
システムは自前開発ではなく、民間会社の提供するサービスを利用することで、
かなり費用も抑えられています。
問題点としては、迷惑メール対応のためか、当初よりも配信に時間がかかる
ようになったとのこと。
導入後はこれ自体にかかる事務コストはほとんどない。年間数件の苦情対応と
役所で登録してあげることくらいだそうです。
そして、これから取り組んでいくこととして、
行政情報の積極発信と、さらに進めてメールアンケートによって
「市民の声を聞ける行政に」ということです。
多少属性の偏りは出ると思いますが、これまでの手法によるアンケート
とは重なりが少なそうで、行政と市民を結びつける有効な手段となり
そうです。
ぜひ恵庭にも導入を求めていこうと思います。
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