かしわのレポート16号
かしわのレポート16号
1週間も過ぎてしまいました…。 10/20にかしわのレポート16号を発行しまして、先週からおととい26日まで恵庭、島松、恵み野の各駅頭で配布をさせていただきました。 明日29日(金)のフリーペーパー「ちゃんと」にも折り込みをお願いしていますので、まもなくみなさんの手元にも届くと思います。 「ちゃんと」が来ていない地域や、届かないよという方にはお届けをしますので、ご連絡ください。 090−2695−2880 151016かしわのレポート16c
H26年度決算審査
H26年度決算審査
平成26年度恵庭市一般会計決算について、私は賛成の立場から討論を行いました。 議案について、賛否が分かれるケースでは、できるだけ自分がなぜ賛成するのか、反対するのか理由を述べるべきだと思っています。 今回の決算については、 共産党・藤田議員から、一般会計と国保会計について反対、 自民党清和会・川原議員から、決算全体について賛成、 公明党・佐山議員からは、一般会計について賛成の立場から討論が行われました。 私は久しぶりの決算審査であり、予算の審議にも加わっていないということもあって、予算全体の配分が適切であったのかという点に絞って考えを述べさせていただきました。 歳出を性質別で見てみると、2005年以降低く推移してきた投資的経費が上昇傾向にあります。 一応これまではごみ処理施設と島松駅のバリアフリー化という2大事業に備えて、抑制気味ではあったはずです。 島松駅のバリアフリー化が事実上白紙となり、見通せない部分もありますが、すでに全国平均や全道平均よりも高い割合であるということは注目しておく必要があります。 人件費についても、減少が続いていますが、それでも類似団体などと比較して比率は高く、今後上昇に転じるという予想もあります。単に減らせということではなくて、その原因がどこにあるのかを見極める必要があると思っています。 目的別歳出では、土木費、民生費などの動きが目立ちます。 民生費はもともと上昇基調でしたが、さらに保育園の建設費やら運営費など大きな増加要因もあり、特に著しい伸びです。 土木費はかつて40〜60億円で来ていたものが、2006年からは40億円を割る水準に抑えられていました。昨年8年ぶりに40億円を超える額となり、26年度は38億円です(すべて金額は普通会計)。 ちなみにH26年度当初予算では土木費は26億程度、H27年度当初予算では29億円程度です(一般会計)。 歳出としては、一定の抑制を行い、かなりバランスにも配慮されているという印象を受けます。 借金の残高についても、一般質問で言及した「臨時財政対策債」の部分など、すべてが納得できる形ではないものの、総額も若干減らしており、この点は評価できるものだと思います。 そうした内容を盛り込んで討論は以下の内容で行いました。 -- 平成26年度恵庭市一般会計決算 賛成討論 15.10.16 柏野大介  私は、今回上程されました認定案第1号「恵庭市一般会計歳入歳出決算」について、可決すべきものとする委員長報告に賛成の立場から討論を行います。 個別の事業についての言及はいたしません。決算全体についての考えを述べたいと思います。 まず歳出で性質別歳出で見ると、 義務的経費では人件費が微増、公債費が微減、扶助費が増えています。全体に占める義務的経費の割合は多少減少傾向で48%程度になっていますが、類似団体では44%程度であり、人件費、扶助費で恵庭市は高い傾向であると言えます。物件費と維持補修費は類似団体(道内市町村)と比較して多く、補助費、繰出金、貸付金などは相対的に少ない傾向にあります。 投資的経費はここ2年で増加しており、その割合は全国、全道と比較しても高くなっています。 次に目的別歳出から見ていくと、 民生費が増え続けていること、土木費が近年の中では高い水準にあること、相対的に総務費、教育費が低く推移していることなどが特徴的だと思います。 平成16年以降、地方財政には厳しい状況が続く中で、 平成20年度の決算では経常収支比率が92.0%となり、もっとも財政が硬直化していたということができます。平成26年度の決算では、91.6%とその数値に近づいています。 その上、中身を見れば、臨時財政対策債を除いた場合の比率は平成22年度以降99%前後で推移しており、財政の硬直化という観点では、むしろ悪化をしているという見方をすることもできます。 こうした全体としては予断を許さない厳しい状況にあって、歳入においては、職員のみなさんの努力の結果として、収納率の向上など、大きな改善も見られました。 また、ストックで見ても、将来の負担ともいえる、地方債現在高と債務負担行為額の合計から、積立金現在高を引いたもの、これを市民1人あたりにならした金額は、若干ではあるが前年よりも減少しています。 こうしたことを勘案すれば、厳しい財政事情のもとで、市民のニーズに最大限応えた決算であったと評価することができるのではないでしょうか。 これまで2大事業として掲げてきたうち、島松駅のバリアフリー化事業が大きく転換していくこととなり、財政見通しにも変更があることだとは思いますが、今後も未来にツケを残さない財政運営を続けていただけることに期待をし、賛成の討論といたします。
議会議論の形骸化、ここに極まる
議会議論の形骸化、ここに極まる
本日は第3回定例会の最終日で、 各常任委員会、決算特別委員会に付託されていた議案、認定案の審査結果が報告をされ、本会議での採決が行われました。 決算以外に、非常に気になった議案が1つありました。 初日に総務文教常任委員会に付託となっていた「恵庭市基金条例の一部改正」です。 これまで市が持っていたたくさんの基金の中で目的が重複するものや、使用ルールが明確でなかったものなどの使途基準を明確にすることなどが目的で、市の財産について所管をするのは財政課であるということから総務文教常任委員会に付託となったものだと思います。 しかし、今回この議案の中では、新たに設けられる廃棄物処理施設環境保全基金も含まれていました。 これは、現在計画中の焼却施設に関わって、建設予定地が農業地域であることから、環境被害や風評被害に備え、万が一の事態にはその処理を行うために設けられる基金とのことです。 こうした概要の説明は10/6に開催された総務文教常任委員会でも行われましたが、その際、説明に対する質疑はないままに議案の採決が行われ、可決すべきという委員会の結論が出されました。 翌日の10/7に厚生消防常任委員会が開催され、当然ながら廃棄物処理施設環境保全基金に関する質疑が行われましたが、備えるべき農業被害の対象などが不十分であることや平行して議論されている料金改定などと密接な関連を持つことが明らかになっただけで、審議は十分とは言えないままでした。 しかし、すでに前日の総務文教常任委員会では、基金条例の改正は可決すべきものという結論が出ています。 これを審議の形骸化と言わずして何といいましょうか。 本日の本会議では、私から委員長に対し、総務文教常任委員会で、廃棄物処理施設環境保全基金に関しても十分な議論が行われたのか、質疑がなく、どのように妥当性を判断したのかなどについて質疑を行いましたが、明確な答弁はなかったように思います。 本来ならば、再審査や再付託という手続きが取られるべきで、そうした手続きを経ない本会議での採決は著しく不当であるということで、反対の討論を行いました。 以下に討論の内容を掲載します。 なお、本会議終了後、質疑・討論の中で用いた「瑕疵」という語句について、「違法な行政行為である」という誤解を招くおそれがあるというご指摘をいただきました。私も違法な手続きであるという認識は持っておりませんので、今後のブログやチラシの中では、他の表現で記載をいたします。(なお、行政行為の瑕疵については藤田先生の「行政法入門」がオススメです) -- 「恵庭市基金条例の一部改正について」 反対討論 15.10.16 柏野大介  私は、ただいま報告されました議案第5号「恵庭市基金条例の一部改正について」可決すべきものとしたとする委員長報告に反対の立場から討論を行います。 先ほどの質疑で明らかになったように、この条例の改正では、あらたに設けることとされた廃棄物処理施設環境保全基金に関して、質疑が行われることなく、委員会採決が行われ、その翌日に厚生消防常任委員会において、実質的な審議が行われました。決算委員会において、採決を行ったあとに、個別質疑を行うというようなことがあり得るでしょうか。明らかに採決が形骸化しており、審議の手続きに瑕疵があったと言わざるを得ません。しかも議会としては、会議規則の中で、再付託という手続きが定められているにも関わらず、そうした手続きが取られませんでした。今回の廃棄物処理施設環境保全基金の新設は、焼却施設の環境被害の未然防止やその処理を目的とするもので、基金の積立手法や基金額は焼却施設やごみ手数料の改定とも密接に関わるものです。 万が一の風評被害、環境被害に備える、そしてその対象となるのは市内すべての農業者とされています。60億にのぼる市内の農業生産額を考えたときに、当面のものであったとしても、1億円という基金の積立額は十分なものと言えるでしょうか。 また、その基金を施設更新で支消するとした判断は妥当でしょうか。 予算以外で個別に議会としての判断を示すことができる条例改正の議決という重みを考えたときに、今回の手続きの瑕疵はあまりにも重大です。 議員諸賢におかれましては、現時点での拙速な議決に反対をしていただけますようお願いを申し上げ、反対の討論といたします。
島松駅バリアフリー化、大きく後退
島松駅バリアフリー化、大きく後退
今日は経済建設常任委員会が開催をされ、経済部、建設部、水道部に関わる事項の報告などがありました。 詳しい資料はevernoteのファイルをご覧ください。 https://www.evernote.com/l/AByVF78EdwhJ44LjGRT95OJeeVK7eazgS_Y その中で、島松駅周辺整備計画の見直しが報告をされました。 これまでごみ焼却施設と合わせ、二大事業と位置付けられ、推進が図られてきたところで、地域の方からの要望も非常に大きかったところですが、事業費のうち市の負担部分が大きく膨らんだことにより、セミ橋上化の計画を断念するということになりました。 議員としての職を離れていた期間に協議が始まり、2度の大きな見直しを経て事業が進んでおり、経過については今日の報告以上には把握をしていないことが多いのですが、駅など交通機関の構造、設備をバリアフリー化していくことはバリアフリー法にも定められており、計画の内容は変わるとしても必要なことだと思っています。 そのほか、恵庭駅再開発ビルの現状の報告や、観光振興計画などについても報告がありました。 再開発ビルいざりえにはイートインつきのパン屋さんの入居が決まったとのこと。 年内のオープンは難しいようですが、開店が待ち遠しいです!