令和4年度決算審査
令和4年度決算審査
 毎年9〜10月に開催される第3回定例会では、決算審査特別委員会が設置され、前年度の決算が議題の中心となります。ここ数年はコロナ禍や物価高騰対策の補正予算などがあり、当初予算よりも決算額が大きく増加することが常態化していますが、令和4年度決算も、この傾向は続いています。  歳入では、人口増や個人市民税の伸びによって市税収入が過去最高となっています。市税や使用料などの収納率も高く、歳入確保については高く評価できます。昨年と比べると、コロナ対策のための国からのお金が減少していますが、ふるさと納税による寄附金の増加などで、ほぼ昨年並みの収入を確保しています。  歳出では、前年と比べ扶助費が減少したものの、物件費、投資的経費、積立金などが増加しています。前年と比較すると、物件費ではふるさと納税事業費や光熱水費の上昇など、投資的経費では市営住宅恵央団地6号棟やふるさと公園再整備の事業費などが主な増加の要因です。  物価高騰に伴う低所得世帯への支援金において、市が独自に課税世帯の一部を対象に含めたことや、不登校の児童・生徒の増加に対して、年度途中でも、教育支援センター「学びの森」を新規開設するなど、スピード感をもって必要な事業に取り組んできた姿勢は評価しています。  一方で、改善が必要な点として、①適正な事業評価、②経常収支の改善、③行政の信頼回復という3点について指摘をしました。  ②については、特に産業廃棄物処理と花の拠点はなふるの運営事業に要した収支不足額が、予算編成時と比較しても膨らんでいます。ふるさと納税でやりくりができるからいいということではなく、個々の事業の収支と成果をきちんとチェックしていくことが決算審査に求められる役割なのだと思います。 令和3年度決算はこちらからご覧いただけます。https://kashiwano.info/article-4861.html
第3回定例会開会
第3回定例会開会
9/14から令和5年第3回定例会が開会しました。 議会の改選後、時間を要してしまいましたが、昨年から問題となっている議会でのハラスメント問題に関して、特別委員会を設置して今後の対応を進めていくことが議決されました。 もうひとつ、議会改革に関しても、これまでは議会改革推進協議会という組織を作り、その下に複数の専門部会を設置して協議を進めてきました。設置の根拠があいまいであることから、会議の公開や議事録などに関しても課題があり、この度、特別委員会として正式に位置付けがされました。 委員の互選により、私は副委員長に選任されましたので、市川委員長(自民党翡翠会)のリーダーシップのもと、市民の求める議会のあり方を追求していきたいと思います。 今回の議会の一般質問には、13名が通告をしており、日程は以下の通りです(時間は目安です)。通告内容はこちらの通告書をご確認ください。 01489c412a56cbc60e192a7d1d61f250ダウンロード 私は今回、性的少数者のパートナーシップ制度と6月以降報道されている障がい者虐待が疑われる事案への対応の2点を質問します。 いずれも憲法が保障する基本的人権の根幹に関わる部分でもあり、非常に社会としての関心も高い事案だと思っています。 ぜひ多くの方に傍聴していただけますと幸いです(インターネット中継もあります)。 9/20(水)13:00〜 生本議員14:00〜 野沢議員15:00〜 新岡議員 9/21(木)13:00〜 柏野14:50〜 澁谷議員15:40〜 三上議員 9/22(金)13:00〜 矢野議員14:00〜 早坂議員15:00〜 石井議員 9/25(月)10:00〜 吉永議員11:00〜 宮議員13:00〜 小林議員14:00〜 太田議員 その他の議案審議の内容については、あらためて報告します。
市内観光施設などの現地調査
市内観光施設などの現地調査
昨日、9/5は、閉会中の経済建設常任委員会が開催されました。 閉会中の審査項目は、・観光振興について・企業立地について・作況調査についてとなっており、観光施策と農作物の作況についての現地調査を行いました。 現地調査の1か所目は、ルルマップ自然公園ふれらんどです。 https://kashiwano.info/article-6075.html こちらでもお知らせした通り、現在公園のリニューアルに向けた検討が行われています。あいにくの天候ということもあって、パークゴルフ場、フォレストアドベンチャーともに利用者は少なかったので、平日の状況については確認できておりません。 先月は、他のパークゴルフ施設も見学させていただきましたが、今年は猛暑ということもあって、芝の管理に苦慮されているようでした。ルルマップの芝の状態はそれらの施設と比較してもとてもよい状態でした。 フォレストアドベンチャーについては、何度か利用させていただいたりもしていますが、少しずつ施設も拡大し、利用者も増加してきているようです。現在の検討では、エリアの拡大も含まれており、さらなる利用増が見込まれています。 続いて、2か所目は、旧浄水場周辺です。 この施設は、現在は埋蔵文化財整理室として活用されていますが、周囲に道有地があり、観光施策での活用が視野にあるとのこと。現在示されている構想案では、インフォメーションセンター機能をこの場所に設けることも検討されているようですが、道道からは少し奥に入る場所でもあり、玄関口として期待される役割を果たすことは容易ではない印象を持ちました。 3か所目は、緑のふるさと森林公園です。 前日の大雨で一部施設にも影響が出ているということでしたが、少しずつ老朽化した遊具についてもメンテナンスを進めているということでした。昨年好評だったホーストレッキングは今年も10月に予定しているそうです。 4か所目は、白扇の滝を予定していましたが、大雨による土砂崩れにより、通行止めとなっており、現地に行くことはできませんでしたが、道路管理に携わる事業者の方々が、早期の復旧に向けて、土砂の撤去作業などを行う様子の一部を見ることができました。 5か所目は、漁川ダム自由広場です。 宿泊ができないため、バーベキューなどの利用がされていますが、炭置き場に生ごみが残されていることや、水道設備など、利用拡大を図るためには課題があるように感じました。 (つづく)
時代に合わせて変化する協働の形を
時代に合わせて変化する協働の形を
今週9/7(木)18:00〜20:00で、市民の広場が開催されます。 恵庭市では、これまでも毎年テーマを変えて、市民の広場を開催してきました。今年のテーマは、「地域コミュニティ」ということで、今進められている「まちづくり基本条例」の見直しや、私たち市民と歩む会でも提案したいと考えてきた「市民参画推進条例」にも関わる内容です。 市民協働を進めるためには、協働のパートナーである市民の理解や、協力が必要で、特に近年はコロナの影響で変化している市民意識を反映していくことが重要だと思います。平日の夜ということで、みなさんお忙しいとは思いますが、ぜひウェブサイトからお申し込みください。 https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/kurashi/shiseijoho/kyodo_shiminkatsudo_danjokyodosankaku/shiminnohiroba/15637.html
次年度(R6)予算に向けたアンケート
次年度(R6)予算に向けたアンケート
現在、次年度の予算編成に向けた要望書提出のためのアンケートを行っています。 https://forms.gle/s4BSwhrfsUducpKr8 例年、9月議会での決算審査を踏まえ、10月に市長に対して会派としての政策要望書を提出しています。 この要望書には、日常的にお聞きをした相談やご意見なども反映していますが、特にこの時期に予算的なものも含めて、集中的に要望を受付しています。 コロナについては、5類以降などもあって、影響は変化してきていると思いますが、より個別化、細分化しているのではないかと思います。マスメディアからは伝わらないあなたの声をお聞かせください。 日頃いただくご意見なども踏まえて、要望をまとめていきますが、ぜひこうしたことに取り組んでほしいというご意見がありましたら、ぜひフォームからお知らせください。 (参考) 22/11/13 政策要望アンケートへの回答 https://kashiwano.info/article-4929.html 22/8/28 政策要望に向けたオンラインアンケートの実施(2023) →と書いてますが、2022ですね https://kashiwano.info/article-4829.html 21/12/25 政策要望アンケート2021へのご回答 https://kashiwano.info/article-4608.html 21/8/31 政策要望に向けたアンケートを実施します。 https://kashiwano.info/article-4482.html
インターン生報告2023その2
インターン生報告2023その2
初めまして。柏野議員の元でインターンをさせていただくことになりました。大学2年生のYです。8月1日から活動が始まり、3週間が経ちました。このインターンでは、初めて経験することばかりで、とても勉強になる充実した日々を過ごせています。 私が議員インターンに参加した理由は、自分の力を伸ばそうと思い参加しました。インターンが始まる前は、インターンに参加すれば自分の力が伸び、成長出来ると思ってしまっていました。しかしながら、それは大きな間違いであり、自主的に考え行動しなければ成長出来ないということに気付かされました。柏野議員は、必ず質問はありますか?と聞いてくれます。私は、批判的思考が苦手で最初は中々質問を考えることができませんでした。しかし、今では少しずつ疑問が出てくるようになり、質問することでより理解を深めることができています。  このインターン活動は多くの人と関わることができるため、初めて社会人や市民との関わり、様々な意見を聞くことで、他の人がどう考えているのかを知ることができるのでとても勉強になっています。他にも、議会傍聴や勉強会、個別訪問などと普段できないような貴重な経験をさせていただいております。残り約1ヶ月ではありますが、柏野議員と様々なイベントに参加する予定です。このまま気を引き締めて頑張っていこうと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
インターン生報告2023その1
インターン生報告2023その1
これまでも、毎年春と夏の大学の長期休みに合わせて、大学生のインターンシップの受け入れを行ってきました。今回も2人のインターン生がきてくれていますので、インターン生の活動報告を掲載します。 --  みなさん初めまして!8/1より柏野議員のもとでインターン活動をしております、インターン生のKと申します。まだインターンも始まったばかりですが、普通に夏休みを過ごしていたのでは決して味わえないであろう経験をさせて頂き、大変勉強になる日々です。   私が今回のインターンへ参加した理由は、選挙権が18歳以上に引き下げられた事で、我々も政治について知る義務があると考えたからです。私は恵庭市在住の大学生なのですが、以前の市議会選挙でネットや周りの意見に振り回された経験から、将来を担う若者の一人として、自分で判断して投票できるような人間になりたいと思い、このインターンの門を叩きました。  さて、本格的にインターンが始まって1週間が過ぎましたが、やはり何も知らない成人したての私が何事も順風満帆にいく筈もなく、見当違いの質問をして恥をかき、社交マナーがなっておらず恥をかき、と失敗ばかりです。ただ、自分が未熟だということは分かった上で参加したので、へこたれている暇はありません!こんな私をインターン先に受け入れて下さった柏野議員への感謝を胸に、これから沢山失敗から学んでいけたら、と考えています。  最後になりますが、私達インターン生はこの2ヶ月間、柏野議員のもとで恵庭市内を見て回ったり、議会や勉強会を傍聴させて頂いたりと、様々なイベントに参加する予定です。ですので、見かけたらぜひお声をかけて頂けると幸いです!最後まで読んで下さり、ありがとうございました! --(8/9に書いてもらったものを、8/28に掲載しました)
【意見募集】パークゴルフ施設の縮小
【意見募集】パークゴルフ施設の縮小
これまで恵庭市内では、民間施設も含め、多くのパークゴルフ場があり、たくさんの市民がパークゴルフを楽しんできました。2020年にメイプルパークゴルフ場が閉鎖となり、今年は花夢里パークゴルフ場が一部のコースを閉鎖し、年度末での営業終了が告知されています。 一方、市の施設であるルルマップ自然公園ふれらんどでは、開園から10年ということで、施設の利用者層の変化なども踏まえた施設の大規模な改修を検討しています。 昨年から検討会が開催をされ、年度末にまとまったものが6月の委員会で報告をされ、現在この構想案に対するパブリックコメントが行われています。構想の中では、利用者が減少しているパークゴルフ場を縮小し、一部をキャンプ場に転用していくことが示されています。構想を見る限り、パークゴルフ場については、かなり大幅な縮小と読めます。この点については、私からも委員会の中でも質疑をしましたが、現時点で何ホールまで縮小するのかということは固まっていないという答弁です。 この構想案について、8月1日までの期間で意見の公募(パブリックコメント)が行われています。 あまりパークゴルフ場を減らしてほしくないという方も、 キャンプ場に転用した方がいいと考える方も、 ぜひ、こちらのリンクから構想案をご覧いただき、ご意見をお寄せいただければと思います。 https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/kurashi/shiseijoho/koho_kocho/publiccomment/3/17284.html
市営住宅の新築戸数は適正か?
市営住宅の新築戸数は適正か?
6月22日に開催された経済建設常任委員会では、市営住宅恵央団地6号棟の建設現場を確認し、今後の移転に向けたスケジュールなどの報告を受けました。 No.13_市営住宅恵央団地6号棟建設工事についてダウンロード 経済建設常任委員会の資料一覧はこちらです。 5月1日現在、移転元となる柏陽団地に残る世帯は114世帯で、そのうち48世帯については、移転先が決定しています。 No.14_柏陽団地入居者移転についてダウンロード これに対して、今後新築で、整備しようとしている市営住宅は80戸です。 新設借上型市営住宅への移転を希望する世帯が43世帯しかなく、既存の市営住宅では113戸もの空室が修繕できずに活用されていない中で、さらに80戸の新築を行うことは、本当に必要でしょうか。 現在見直しを予定している恵庭市公営住宅等長寿命化計画の中では、耐用年数を経過している寿第2団地、寿第3団地や、今後耐用年数が経過することとなる若草団地について、用途廃止とすることを計画しています。 No.16_市営住宅等長寿命化計画についてダウンロード そうした際に、用途廃止となる団地から移転する受け皿が必要であることは、私も認めています。 しかし、これまでの柏陽団地からの移転の希望などをお聞きすると、建物が新しいということだけではなく、一定数の低層階の住宅に対する強い希望があるということもわかっています。そうであるならば、中高層の住宅だけでなく、新築借上の中でも、将来的な削減が比較的容易な低層住宅の割合を増やすことや、既存民間賃貸住宅の借上を進めることによって、低層階の需要に対応していくことが必要だとこれまでも繰り返し指摘し、求めてきました。 市はこうした入居者の意向に向き合わず、とにかく中高層の新築借上型住宅を供給すれば問題は解決するかのような姿勢から変わりません。 修繕や維持管理も含めて、持続可能な仕組みとするためには、新築を建てるだけの住宅政策からの転換が必要です。
多文化共生の取り組み強化を
多文化共生の取り組み強化を
近年、技能実習に関する制度の改正や新たな在留資格として「特定技能」が創設されたことにより、市内在住の外国籍住民が増加しています。直近では600名を超える外国籍の方が居住しており、その多くは、技能実習生(178人)です。 2023年5月1日時点の国籍別では、ベトナム 186人ネパール 96人フィリピン 93人中国 68人韓国 37人インドネシア 20人となっており、使用言語(母語)はさまざまです。 恵庭市では、2006年に「恵庭市国際化の指針」を策定し、2017年(3月)に改訂、2018年には「恵庭市国際化推進アクションプラン」をつくり、具体的な取り組みを進めてきました。 アクションプランの中では、「多言語による情報発信」に関する課題として、多言語発信の基準がないことから、担当者、担当によって差が出ていることが挙げられています。 そのため、例えば、国民健康保険、介護保険、国民年金などは技能実習生でも加入義務がありますが、それぞれの使用言語に合わせた文書作成は行われていません。 今後は千歳に半導体工場ができることから、家族の帯同なども増加することが想定されています。相談、問い合わせがあれば対応するということでは、給付金などの非定型のもの、災害時などの突発的な情報発信など、想定される状況に対して、十分な備えとは言えません。もちろんすべて行政だけが担えるわけではなく、日本語教室やボランティアの力を借りることも必要ですが、ボランティア頼みとならない相談体制や情報発信の仕組みを合わせて構築していくことを求めました。