2008年の記事一覧Archives

自治体財政研究会in札幌
自治体財政研究会in札幌
これまでも東京などで開催されており、ぜひとも行きたかった研修が札幌でありました。 しかし、日程の都合が合わず、一番最後の1コマだけ受講してきました。 講師の先生方は非常に充実しており、 ・吉田寛さん(公会計研究所代表、公認会計士) ・福嶋浩彦さん(前・千葉県我孫子市長、中央学院大学客員教授) ・野口理佐子さん(人と自然の研究所、(有)カルティベイトカンパニー代表取締役) ・松本武洋さん(ジャーナリスト、和光市議) ・内山優さん(JTR日本税制改革協議会設立者、会長) といった方々です。 参加できたのは、和光市議で「会計のルールはこの3つしかない」、「自治体連続破綻の時代」などの著書もある松本武洋さんの講義「自治体財政分析の見方」 とてもよい本だと思いますので、まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。 講義は、財政分析指標などをどう見るかということが中心だったのですが、やはり北海道は近隣も悪いことで少し感覚が麻痺しているところがあるというご指摘。 全国の数値と比べてみなくてはいけません。 とても参考になる話が多かったのですが、伺った話に基づいて数値を見てみると、財政の説明で受けていた話と違って見える部分がありました。 例えば、7月頃に受けた財政分析の説明では、単独の扶助費が多いことが財政を圧迫しているということでした。 性質別歳出で見ると、確かに類似団体よりも扶助費は少し高いのですが、維持補修費はそれを上回る比率で非常に高く出ています。 また、目的別歳出の比較であきらかなことは、民生費は高くないし、衛生費はとても低い。むしろ商工費は高く、土木費が圧倒的に高いという構造です。 データはこちらからご覧ください。 平成18年度の財政状況類似団体比較カードというところで、32ページが恵庭市です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sk/scs/shi-zaisei-3-1.htm さらに深めて、次のレポートではそれを詳しくお伝えできればと思います。
かしわ☆レポート配布中!
かしわ☆レポート配布中!
今週月曜日から、朝の各駅前と一部地域のポスティングでかしわレポートを配布しています。 駅には行かないけど紙で読みたいという場合は、ご連絡をいただければお届けします。 このアドレスの○を@に変えてください  (PDFファイル)
市長の不信任決議
市長の不信任決議
第3回定例会が終了しました。 平成19年度決算は、一般会計と国民健康保険特別会計で共産党が反対した以外は、全員が賛成し、認定されました。 委員会に付託されていた議案、追加で提出された議案についても、すべて原案通りです。 今回の定例会、一般質問を聞いていて大きな疑問が残りました。 議員がいくら質問をしても、市長が十分な答弁をしなくても、行政は進んでいきます。 果たしてこれでよいのか。 予算案が提出されたあとの議決でしか議会は決定的な権限は持ちません。 しかし、このままいけば、市民の声は来年の予算に反映されないのではないかという懸念を強く抱いてしまいます。 今、論議されている4大事業。 事業費だけではなく、将来のまちづくりを大きく左右するものです。 これが十分に民意をくみ取ることなく進められていくとしたら、その責任は誰が負えるというのでしょう。 市長や議員は4年という限られた任期でしか責任を果たすことはできません。 間接民主制(議会制民主主義)はは市民からの白紙委任ではありません。 重大な案件については、常に原点である直接民主的な手法で民意をはかる必要があると思うのです。 この点、前回の一般質問で、中島市長にはその意思がないことがあきらかになりました。議員時代には「住民投票」と言っていたはずが、それを行わず、市民に開かれた市政を訴えていたはずが、議会と十分な議論を尽くさず、市民に直接訴えることもない。 今の大事業の進め方でよいのか。 唯一、議会が執行権を市民に投げ返すことのできる武器。 それが長の不信任決議です。 これまでは、汚職だとか、過去の不祥事に対して決議されることが多かったようです。 でも、それは本来の使い方ではないと思います。 過去の不祥事よりも、将来への責任を託せるのかどうか。 それが信任・不信任ではないでしょうか。 執行権を市民の手に取り戻すためにも、不信任決議案を提案すべきではなかったのか。 そうした思いが頭に残ります。 -- 「中島市長の市政執行に対する不信任決議案」 2008年10月16日 恵庭市議会議員 柏野大介 開発よりも子どものためにお金を使うというマニフェストを掲げた中島市長の就任以来3年が経過した。 その間の市政執行は、もっとも大きな争点のひとつであったはずの西島松北地区の開発だけでなく、総合計画にもなかった恵み野駅西口の開発事業など、大型事業を進めようとする一方で、読書以外にはとりたてて子育て施策の充実を図ったということもなく、また和光小学校の分離新設問題に対する対応など、市民との約束を反故にしている。 その間、議会は恵み野駅西口開発の白紙撤回を求める陳情書、(仮称)和光第2小学校の早期建設を求める陳情書などを採択してきたが、中島市長は十分な議会議論を行わないままに、それを顧みることなく、自らの考える施策のみを遂行しようとしている。 議会で十分な答弁を行わず、また市民に対しても直接に説明をすることなく、市民の理解を得るというだけでは、その真意をはかりかねるところである。 また、市民に開かれた行政を標榜していた中島市長は、自校炊飯においては、市民会議など市民の声を聞く姿勢をとってきたものの、その後の恵み野駅西口開発や、和光第2小学校の分離問題に関しては、形式的な市民フォーラムや説明会の実施にとどまり、十分な市民合意をもって市政執行にあたっているとは言い難い。 平成21年度の予算編成を控え、恵庭市の将来を大きく左右するこの時期に、民意を問わずに盲進していくことは将来に大きな禍根を残すこととなる。 今、議会に求められているのは、残された権能である不信任の決議を行い、議会解散を賭しても、将来を大きく左右する大型事業について再び民意の判断をあおぐことであると確信している。 専門家の知見を頼むということは必ずしも悪いことでないが、あくまで最終判断は業者や霞ヶ関ではなく、恵庭の市民にこそ求めるべきだ。 この決議の最大の目的は、民意の判断をあおぐことであることを重ねて申し上げ、中島興世市長の不信任の決議を提案するものであります。 議員各位におかれましては、よろしくご審議の上、これまでの陳情採決において、それぞれが取られた判断と中島市長がとってきた態度の差異を深くご認識いただいた上で、この決議案にご賛同いただけることをお願いし、提案理由の説明といたします。
かしわの★レポートNo.6
かしわの★レポートNo.6
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定例会、議案の追加
定例会、議案の追加
本日は議会運営委員会が開かれ、明日の議案審議の進行が決まりました。 ネット中継の際などこちらの資料をご覧下さい。 08.10.18最終日、日程表.pdf 08.10.17追加議案.pdf
決算総括、日程と通告書
決算総括、日程と通告書
今週の日程 10/14(火)10:00〜 決算審査特別委員会(総括質疑) 10/15(水)10:00〜 決算審査特別委員会(総括質疑) 10/16(木)10:00〜 議会運営委員会 10/17(金)13:00〜 本会議(委員長報告・議案審議) となっています。 決算の総括質疑は、国会のように各会派を代表して1名から質疑が行われます。 順番は 10/14 1.野沢 宏紀委員(公明党) 100分 2.前佛 優委員(民主・春風の会) 100分 3.寺田 務委員(共産党) 100分 10/15 1.田中 匡四郎委員(無所属・市民の会) 100分 2.伊藤 雅暢委員(清和会) 100分 です。 ネット中継の際などこちらの通告書をご覧下さい。 08.10.6決算総括質疑、通告書.pdf
10.8 厚生消防委員会
10.8 厚生消防委員会
本日は私の所属する厚生消防常任委員会。 午前中は現地調査として、 民営化に移行するさくら保育所、今回条例改正が行われた恵み野の高架下駐車場、そして恵み野にオープンしたプレイセンター(を実施している場所)を視察してきました。 08.10.8厚生消防、現地視察.pdf プレイセンター(を実施している場所)は思ったよりも広く、木の質感も落ち着いていい雰囲気でした。 午後からは委員会室で所管事務調査。 午前中の現地調査、資料説明に基づいての質疑では、私からは3点、 1)ごみ料金(直接搬入・粗大・事業系)の整合性 2)低炭素地域づくり〜、予算2000万のときと何が変わったのか 3)プレイセンターの継続性 を質問しました。 <答弁> 1)1/3負担→粗大1コあたり100円。 直接搬入は10kgあたり70円を想定。モノによって料金を変えているところでは、多くがコールセンター方式を採用しており、結果として高く付く。単一のほうが安く済むので、そのあたりを含めて検討。 2)普及啓発事業の530万円が外された。これについては別途ついたので、試験運行自体にはまったく影響しない。 3)単年度契約なので割高。H21以降は未定。 当初半年という契約なので、初期の投資で高くなる。長期的に利用するならば、安くなる。 その後の所管全般への質疑では、以下の4点を質問しました。 1)福祉灯油の支給範囲〜障がい重度でなくても、単身世帯では支給対象とすべきではないか。対象数は。 2)し尿手数料、事業系・仮設で処分手数料を取ると、均衡が損なわれるというが、下水道料金についても、事業系と住居系で分けている 3)松恵小ケロッコクラブの支援体制と、学童対象児童拡大の可能性 4)プレイセンター(を実施している場所)に名前をつけては 答弁は、 1)対象数は把握していない。検討。 2)今回はもうできない。次回検討。し尿はごみと違って民間で処分できない。(←他の自治体では差をつけているところがあるのに!!) 3)対象拡大は困難 4)後先になったが、つけたい。 という感じでした。 短くまとめてみると、非常に消極的な答弁ばかりでした・・・。 この他、林嘉男委員から、黄金に地区子どもセンター整備を急ぐべき、 恵本委員からは大阪の火災に類する恵庭市内の施設の査察状況を問う質問などが出されました。
10.7 総務文教委員会
10.7 総務文教委員会
本日の総務文教常任委員会、一度も部屋の中には入りませんでしたので、詳しい質疑の内容については確認できておりませんが、 付託案件3つのうち、 「えにわ・花子さん愛情寄付条例」と 「北海道備荒資金組合規約の変更」については、様々な意見が出されたあとで、可決すべきという結論に至ったようです。 恵み野駅西口周辺開発の陳情については、本会議の延長というか、 議会側はどちらかというと手法の問題で、議論に入れないという主張をし、市長の側は恵み野の開発自体が必要だという市民合意はある、という立場で議論がかみ合っていないように感じます。 高橋委員も質疑しておりましたが、どういう条件になれば開発に踏み出せるのか、市長にも示していただきたいですし、議会としては、手法を別にしても、開発を行うべきと考えるのかそうではないのか、意思表示をする必要があると思います。 明日は厚生消防常任委員会ですが、 午前中は現地調査として、民営化に移行するさくら保育所、今回条例改正が行われた恵み野の高架下駐車場、そしてプレイセンターを視察します。 午後からは委員会室で所管事務調査となります。
意見書調整、議会運営委員会
意見書調整、議会運営委員会
10/6は議運(議会運営委員会)でした。 私は委員ではないので、傍聴。 議運の傍聴者は少ないのですが、特に意見書調整のときには、各会派・議員の本音が見えるいい場面です。 他の委員会や本会議もこのくらい意見を交わせる場であればよいと思うのですが。 各会派から提出されていた意見書案は13本。 https://kashiwano.info/b/pdf/08.9.22ikensho_an.pdf 今回はその中で完全に不採択となったものはありませんでした。 会派ごとに温度差はあるものの、最終的にはその含意をくみ取り、調整の上全てが一致して提出となりました。 No.2清和会提出の道路整備に必要な財源の確保に関する意見書(案)と No.7公明党提出の道路財源の「一般財源化」に関する意見書(案)、 No.4清和会提出の生産資材価格高騰対策・国内農業生産基盤の確保実現を求める意見書(案)と No.11共産党提出の投機マネーの規制強化と農業経営の対策を求める意見書(案) の2組が、 類似した内容を含むということで、一本化されましたが、その調整過程もすんなりはいきませんでした。 比較的あっさり調整がついたのは、1、3、6あたり。 これまでであれば、調整が難しかったであろう8、9、10、12などが通るようになったのも、疲弊する国民生活に対する議会の共通認識を反映してのことかと思います。 1点、No.13、共産党提出の雇用促進住宅廃止計画の白紙撤回を求める要望意見書だけが、即採択とはならず、意見書としては珍しい継続審査となりました。 これは、国の特殊法人改革の中で廃止が決定された雇用能力開発機構(旧雇用促進事業団)が建設した雇用促進住宅がなくなってしまうことによって、住む場所を失う人たちをどうするかということです。 恵庭市内にも3カ所7棟の雇用促進住宅がありますが、 昨年の7月から順次退去を進めています。 新しいものではまだ築20年も経過していないものもあります。 数年前に修繕を行ったばかりのものもあります。 それをただ壊してよいのか。 機構から各自治体に提案されている条件は、公営住宅として修繕を加えた上で、 自治体が担うには十分なものではありません。 厚生労働省と、国土交通省というもともとの垣根を超えて、今ある資産を有効に 活用していく為の方策を国に求めていく必要があります。 そうした主張を盛り込んだ意見書を全会派の合意に基づいて提出すること。 恵庭市議会としては新しい領域まで進んで来ているように思いました。
□■暫定オープン■□
□■暫定オープン■□
2008年10月から仮オープンしておりますが、 現段階で、2008年9月以前の記事の移行が完了しておりません。 当面は http://kashiwano.blog95.fc2.com/ こちらと平行していく予定です。 過去記事の移行が完了するまでは併せてご利用ください。