主張 opinion

4大事業の概要について
4大事業の概要について
先日の議会報告会に参加された方から質問のあったことについて、行沢議員が請求した資料です。 あくまで計画額であって、実際に設計など行ってみないと数字は固まりませんが、(3)和光小建設と(4)西島松北地区などを比較すると明確に違うのは補助率です。 22億で小学校を建てるのに恵庭市が出さなくてはいけないお金が15億(70.0%)、11億円のパークゴルフ場(など)を作るのには、5億円弱(43.5%)。 これが国による補助金の縛りの結果です。 地域間の格差を生めるのであれば、補助金ではなく交付税の比率をあげればよいのであって、各省庁が力の源泉としての補助金を維持し続ければ、それを「頂く」ために自治体が国にお願いをする構図は変わりません。
委員会視察を終えて
委員会視察を終えて
委員会終了後に先日の視察の決算報告がありました。 1人あたり119,620円で、委員5名と事務局1名の計6名分、717,720円が総額です。 (日当分込み) たまたま今回は出席できない委員の方が3名いたので6名でしたが、他の委員会は9名分かかるはずなので、だいたい100万円ほどの経費になります。 会派の視察にしても、委員会の視察にしても、人数が増えれば増えるほど経費は大きなものとなります。議員が大勢いるということはそれぞれ独自の視点を持つためということがひとつの理由だと思うのですが、同じところに大勢で行くということは多くのものを見るという点では不利になります。 例えばひとつの委員会でも、見るべきものによって2つの班に分ければそれだけ多くの先進事例を学ぶことができます。 同じものを見ても、別な視点からアイデアに結びつけるということは十分に考えられます。 だからこそ、私が提案したいのは、各委員がそれぞれ報告書を提出し、誰でもそれを 閲覧できるようにしておくことです。 多額の税金を使って視察に行ってきました。 でも、その結果は委員会や一般質問で取り上げる場合とそうでない場合があります。 とりあげることができる項目も限られる以上、市民にとって、議員を視察に行かせて意味があったという判断ができる要素は非常に限られています。 まずはじめの段階では、形式に限る必要はありません。 全議員が報告書を提出すること。それを市民が見て、十分に学んできているのかという判断を下せばいいことです。 視察を必要と考えるならば、それに要する費用に応えることは最低条件であると私は考えます。 もう一点。 旅費の規程で納得できないものがあります。 旅費の中で、宿泊費が14,000円の定額支給であるという点です。 かつてはこれも16,000円であったものが引き下げられたという経緯はあるそうです。 宿泊場所の少ない地域では、選択肢がないようなケースも考えらます。上限額が14,000円であるということは、自腹にならないためには必要かもしれません。 しかし、その金額については実費で十分だと思います。 例えば、今回の私たちのケースでは3泊で1人あたり28,275円の宿泊費がかかりました。 それに対して、定額支給である宿泊費が42,000円支給されているので、差額分13,725円が浮きます。道外日当として支給される1日あたり3,000円を加えた額から、昼食代などを払った残金が120,700円あり、1人あたり20,100円が現金で渡されました。 少なくとも日当分3,000円*4日の12,000円を越える部分については受け取るべきでは ないと思います。 現行ルールだと、公職選挙法上の寄付に該当するため、返金することはできないそうです。実費以上のものを支給することの理屈が通りません。 以上2点を変えることを今後訴えていきます。
白老の選挙に思う
白老の選挙に思う
春の選挙のときからずっと言っていることですが、 公職選挙法は選挙が公平に行われるための法律で、現行の選挙カーから連呼をすることを中心にすえるような法律の内容は不適切だと思います。 本来であれば、法律を改正すべきですが、地方で独自に自粛の申し合わせを行うことで、実質的にルール改正を行っていくという努力も必要だと思います。 先週末に行われた白老の町議選では、事前に「名前の連呼や18時以降の運動を控え、できるだけ街頭演説など有権者に対して訴える活動に努める」との合意がされていたそうです。(室蘭民報の記事) そして、その選挙の結果、新人や元職の3人はすべて当選していました。白老の中での状況はわかりませんが、現職でなく知名度がなくても、連呼をしない選挙で勝てるというひとつの実例だと思います。 4年後の恵庭でもぜひ実現させていきたいと思いますし、他の地域にもこうした動きが 広がることを願います。 選挙といえば、以前からずっと見たかった映画の『選挙』をやっと最近みました。 他の方の選挙ってどういうものかわからなかったので、とても興味深く、まっくらな中でもメモをとってしまいました。告示前に看板立てたりとか事前活動にあたりそうなことも結構しています。 選管(選挙管理委員会)から指摘されないのかなーとか、余計なことばかり気になってしまいました。 あとは、政権政党の地方組織の強さの一旦を垣間みることができました。こういった組織選挙の結果が、党に対する「造反なんてとんでもないこと」という言葉につながるのだと思います。 ご本人もブログで書いていますが、逆に読めば「組織を動員して、金をかけて当選した場合は遠慮が必要で、本当に市民のために、クリーンな政治」ができないとも取れます。 山内さんは5月で議員を引退したようですが、補欠選挙で当選したのに、その次の選挙には立候補しないというあたりにも組織の力というものを感じます。 市民に政治の主導権を取り戻すには、投票率をあげ、相対的に組織の力を弱めることしか方策はないと思います。
朝、あいさつをして思うこと
朝、あいさつをして思うこと
告示日が迫ってきました。 朝駅であいさつをしていても、他の陣営の方たちと重なってしまうことが増えてきました。 中には街頭演説をしている人やビラをまいている人もいます。 その中でとても気になるのが、駅の入り口のすぐ横で出入りの邪魔になるくらいでビラを手渡そうとしている人がいることです。 通勤、通学を急ぐ人たちの迷惑を考えず、自分たちの主張だけを押し付ける。 読んでもらわないと伝わらないということは理解できます。でもそれは「伝える」ということになるのでしょうか。 一方で、この前は「学生には渡さなくていい」と指示をしている方も見かけました。 これからのえにわを作っていく若い人たちを除外して、説明責任を果たしていると言えるのでしょうか。 こうした押しつけと無視が合わさって、政治からの関心が遠ざかるのではないでしょうか。 だからこそ、「ほしい」と思ったときに、いつでも得られる形で、必要な情報が提供されている仕組みが必要になるのだと思います。 必要な情報が十分な量であるような、範囲の拡大も合わせて行っていきたいです。
公開討論会アンケート
公開討論会アンケート
まちづくり市民の会主催の公開討論会に参加してきました。 こうした形での情報提供はさらに進められるべきだと思います。 ちょっと文章の修正をしたいところがあるのですが、配布された原文のまま 掲載しておきます。 -- 1. 市議に立候補した一番の理由をおきかせください えにわのまちを、将来にわたり快適で安心して暮らせるまちにしていくためには、若い世代の私たちもまちづくりに参加し、議会や市政に大きな関わりを持つことが重要です。 若い世代をはじめとする多くの声をまちづくりに活かしていくために、まず自分自身が市議会の中に飛び込み、市政に関する情報をわかりやすい言葉で発信し、また受信できるパイプ役になりたいと考え、市議会議員への立候補を決意しました。 2. 恵庭市をどのようなまちにしたいと考えていますか お年寄り、働き盛りの人、子育て中のお母さんなど誰もが快適で安心して暮らせるまち。そして、次世代を担う子どもたちが健やかに育つまちにしていきたいと考えています。 3. 現在議論されている自校炊飯について、どのようにお考えですか 子どもたちが健やかに育つための政策や食育の推進は積極的に行うべきだと思いますが、それは必ずしも自校炊飯だけで達成されるものではないと思います。 現在の厳しい財政状況を考えたときに、ご飯以外の食育の取り組みや、学校の施設、備品の安全性を高めることも不可欠だと考えます。子どもたちの目線に立ったとき、何を優先させるのがいいのかを考えるべきだと思います。 4. 恵み野駅西口開発について、どのようにお考えですか 恵庭の将来を考えれば、駅の周辺をはじめとした開発を進めていくことは必要だと考えています。しかし、その影響が大きいほど、その時期や事業にかかるコストなどを十分に市民が理解した上で、判断する必要があると思います。 特に開発の結果は、10年先、20年先のえにわの姿を大きく変えていきますし、その負担は私たちの世代も負担していくことになります。ですから、ぜひとも若い世代の人たちも、その議論に加わっていく必要があると思うのです。 5. 恵庭市のゴミ処理場の現状についてどのようにお考えですか 可燃・不燃のすべてのごみが埋立処理されている現状には早急な対処が必要だと考えます。そういう点では不燃ごみの容量のうちの大部分を占めるプラスチック・ビニールの分別回収が始まったことは大きな前進です。 人と自然の共生、そして環境への負荷の少ない持続的発展が可能な循環型社会の実現に向けたごみ処理システムの構築が必要だと考えます。 6. よりよいまちづくりのために、市民に望むことはありますか、また、自分でどのようにしたいと考えていますか 市民のみなさんが関心をお持ちのことに、まわりの人をあと1人ずつ巻き込んでいけば、もっと多くの人々に関心の輪が広がっていくはずです。 えにわには、まちづくりに関心が強い方たちが大勢います、私をその仲間に入れていただき、そうした方たちの横のつながりをひろげていくお手伝いをしたいと考えています。 7. 市民の声、民意を反映するために、どのように行動されますか(具体的に) 会館や喫茶店などをお借りして、小さい規模で雑談できる場を作っていこうと考えています。自由な開かれた日常的な会話をきっかけとして、広がった関心がパブリックコメント制度などに結びつき、民意が活かされるように力を注いでいきたいと考えます。 8. 新人の方にお尋ねします。議員の仕事で一番重要な事は何であるとお考えですか 議員は特定の地域や団体の代表ではなく、恵庭市民全体の代表であるという認識のもとに行動することが一番重要だと思います。 その認識のもとに、主権者である市民に対して説明を行い、ともに議論をし、ときには理解を求めていくことが議員の仕事だと考えます。 9. 好きな本・言葉を教えてください 『サンクチュアリ』 (池上遼一)、『世に棲む日日』(司馬遼太郎) 『27歳の挑戦!!』 10. 月のお小遣いは、おいくらですか ありません。
自転車を使うこと
自転車を使うこと
今回の戦いに自転車を使うことは以前から書いていますが、これには2つの意味があります。 1つは少しでもかかるお金を減らすこと。 もう1つは期間中の騒音のことです。 車を使った運動を行えば、車の費用の他にガソリン代、運転手さん、車の上で声を出す人たちへの報酬、車に取り付ける看板などが必要になります。 そのうち、車の費用とガソリン代、運転手さんに関しては「公費負担」という制度があって、恵庭の場合、すべて一括で契約すれば最大64500円までが恵庭市から支払われます。 1人の候補者に対して、64500円×7日間で最大451500円にもなります。 もし30人の候補者が出たとすれば、それだけでも1200万円以上になる可能性があります。 同様にポスターの制作にかかる費用にも公費負担はあります。 しかし、ポスターの貼付けは自分でやらなくてはいけないため、手伝ってくれる人がいなければ、大きな地域の戦いでは作ったポスターをすべて貼るのはとても大変なことになります。 大切な税金を使って、公平性を保とうとする以上、その使途は有権者の判断に資するものであるべきだと思うのです。 限られた時間の中で、自分の主張を伝えて行くためには広い範囲を移動しながら街頭や会館などで演説をする必要があります。それが単に大きな音で名前を連呼するだけになってしまうのであれば、そこに多額の税金を使いたくはないと私は思います。 むしろそれならば、ポスターの貼付けを市が行うという選択もありうるのではないでしょうか。手伝いをたくさんお願いできない普通の人がもっと出てくるためには、そうした形の支えのほうがありがたいことだと思います。 騒音に関しては、大切な選択の期間だから仕方がないと、割り切ることもできます。 しかし、朝や夕方で静かに過ごしたいような時間にまでも私は大きな音を使いたくないのです。また、駅のそばや商業施設の近くなど人が集まる場所が近いところでは長い時間にわたってご迷惑をおかけしてしまう。 こうした点を考えた結果が自転車を使おうということなのです。また、早朝や深夜の騒音は出さない。朝は9時から、夕方は18時までに限ってマイクを使っていくことを決めました。やってみて、不都合なことは変えていくこともあると思います。 それでも自転車につめる拡声器は、車につむものと比べれば音は小さくなります。 その小さな音で、限られた時間の中で、しっかりと自分の思いを届けていければと思います。
私の主張1
私の主張1
これまでブログ上で、何をどうしていきたいのかという話がまったくない、とのご指摘をいただきました。 普段のなかで少しずつ、と思っていましたが、あとから見てくださったかたにも わかりやすくするために、「主張!」という項目で書いて行こうと思います。 いろいろ試行錯誤しながらやっていきますので、ぜひご意見をお願いします。 -- かしわのが一番大切に考えているのは、ちょっと固い言い方をすれば、 本来の理念的な民主主義社会を実現することです。国民・市民が自分たちの権利や義務に関わることを、自分たち自身の納得のできる形で決めていくということ。 社会の教科書で習った、あたり前のことが現実にはなっていないような気がします。 そのためには、まず (1)わかりやすい形で十分な情報が公開されること (2)適切な判断を下すための民主的な教育 がなされる必要があると思います。 そして、そうしてなされた個々の政治的意思決定が (3)政策の議論の段階にいろいろな形で市民が参加し、みんなでまちをつくるという意識を育てていくこと これが根底にあります。 個別の法律や制度というものも、もちろん重要です。 しかし、どういう社会の実現を目指すのかという視点を抜きにしては、どんなにすばらしい制度も、きれいな布をつぎはぎするようなものになってしまうのではないでしょうか。 それをふまえて、 少しだけ中に入ると、 (1)情報公開といっても、ただ議会活動に関わる情報をネット上におけばいいということではありません。 いつでも見たいときに、わかりやすい形で、すぐに見られるような方法であるべきです。 インターネットはいつでも、すぐにという点では非常に便利ですが、誰もが使えるかということも考えると、インターネットによる公開だけでは不十分ということになるでしょう。 できることから進めるという点では、自分が公開できるものは極力公開していくように していきます。 (2)長く旅行をしてきて思うのは、世界には多様な価値観があるということです。  2つの対立する考え方があるならば、一方だけを学ぶのではなく、両方を知った上で、自分の考えとの違いを違いとして受け入れることが、多様な価値観を本当に認めるということなんだと思います。  例えば、砂漠の習慣が雪国にそのまま通用するということはなくても、砂漠に暮らす人がなぜそうするのか。そこには何か理由があるはずです。気候、文化、歴史をふまえて考える。そういう学び方を支える教育が求められるのではないでしょうか。  ひとつの結論に至る道はひとつでなくていいんだと思います。 そして最後の (3)政策の決まっていく過程を市民の目線に近づけていくというところで自分のできることが一番多くあるのではないかと考えています。 普段の生活の中で感じる行政への不満や要望、それはどこにつながれば解決されるのか。かしわのがつなぎ目になることで今まで届かなかった声を聞き、一緒に考えていきたいと思っています。 それは市民参加の会議であったり、勉強会・講演会であったり、まったく別なそれこそ新しい意見による場であるのかもしれません。