活動報告 activity

苫小牧市「053大作戦」
苫小牧市「053大作戦」
本日は、北海道若手議員の会の研修で苫小牧市の沼ノ端クリーンセンターにお邪魔をしてきました。   もともとは、苫小牧の郵便番号が「053ー****」という表記であったことから、ゼロごみのまちというようになったということでしたが、現市長のもとで、前市長時代に一旦決まったごみの有料化を一旦凍結する一方で、まずはできることにしっかり取り組むということで、「ゼロごみ大作戦」として53もの事業を展開されたとのことでした。 その結果、当初は20%を切っていたリサイクル率が年々上昇し、プラの資源化とごみの有料化により、道内主要10都市では、3年連続リサイクル率1位となっています。 もともと王子製紙がまちの中心にあるということから、資源の域内循環という視点で、プラスチックも紙も固形燃料化するという、苫小牧固有の事情があります。これは、人口が多く、社会増減も大きいまちであることからの割り切りということもあるのだと思います。 ごみの有料化の時期は道内でもかなり後発で、恵庭市よりもあとの2013年(平成25年)7月でした。 だからこそ、他市のいいとこ取りができたとお話をされており、収集コストの削減の工夫など、参考になるお話を伺うことができました。 恵庭市のリサイクル率は、生ごみの資源化をしたことにより、大きく上がり、昨年度で38%です(集団資源回収含む)。 しかし、生ごみの資源化や焼却施設の建設などは(当時は紙の資源化も計画)、有料化を決めた時点で、すでに計画していたことであり、そうした計画をまとめていく段階で、全体経費とリサイクル率を考慮した判断を、市民に提起していくことが必要だったように思います。 その後の市民のごみ減量の努力を考えれば、処理単価が上がったから手数料が上がるということではなく、さらなる経費の削減に努めた上で、算定基準の見直しが必要であると、あらためて感じました。 次回定例会での議論に生かしていきたいと思います。 -- ・沼ノ端クリーンセンター http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/gomi/shisetsushokai/cleancenter.html ・053大作戦 http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/gomi/keikaku/
宮城県登米市「豊里小中学校における小中一貫教育」
宮城県登米市「豊里小中学校における小中一貫教育」
会派視察の2日目は宮城県の登米市へ。 平成16年度から教育特区ということで、豊里小中学校において、小中一貫教育に取り組んでいます。 当初は別な施設(施設分離型)で、平成19年度からは、中学校敷地に小学校を増築して校舎一体型となりました。 http://www.tome-svr.jp/~toyosato-syo/html/?page_id=40 他市の小中一貫教育では、4・3・2制をとる学校が多い中、豊里小中では3・4・2制をとっており、小4からの英語導入と、一部教科担任制を取り入れているそうです。 中1ギャップの解消や、9年間の教育プロセスが見えやすくなるというメリットがある一方、中学生がいることによって小学生(高学年)のリーダーシップが育ちづらいことはデメリットとしてあげられていました。 また、課題として、会議が増えることによって、教職員が多忙になっているとのお話と、教科担任制の導入時期は子どもの理解度、実態と合っているのかはしっかり見極める必要があるという点を指摘されていました。 意外なところでは、年度ごとの推移はあるものの、不登校の子どもが比較的多い状況だそうで、ただ、その要因としては、必ずしも中高一貫という枠組みに起因するものではなさそうです。 質疑では、 ・読書活動の取り組み ・就学援助の状況 ・学力の定着 ・教員の多忙化解消の方策 ・区切りの儀式 ・子どもたちの変化 ということなどについて、校長先生や教頭先生の実感も交えたお話や教育長から県やまちの状況などを含めたご説明をいただきました。 翌週(9/6)の委員会視察では、東京都品川区の小中一貫教育についてお話を伺うことになっていますので、都市部と地方での違いについても学んでいきたいと思います。 http://www.city.tome.miyagi.jp/kyoiku/kyoikutokku.html
岩手県紫波町「オーガルプロジェクト」
岩手県紫波町「オーガルプロジェクト」
会派で視察に行ってきました。 視察先は岩手県紫波町と宮城県登米市の2か所です。 まず、お伺いしたのは、以前からぜひ訪ねてみたいと思っていた紫波町の「オーガルプロジェクト」。 http://ogal-shiwa.com 飛行機の都合もあり、29日のうちに紫波町に入り、オガールプロジェクトの中で民間複合施設として整備されたオガールベースの中の宿泊施設、「オガールイン」に宿泊し、マルシェをはじめとした施設内の様子も事前に見学させてもらいました。 [caption id="attachment_3376" align="alignnone" width="180"]オガールインの天井。コストを抑えた内装。[/caption] [caption id="attachment_3377" align="alignnone" width="180"]音楽スタジオ前のボード。交流も盛ん。[/caption] [caption id="attachment_3378" align="alignnone" width="180"]広場には占用も可能なスペースがたくさん。[/caption] [caption id="attachment_3379" align="alignnone" width="180"]施設後方に広がる住宅地。兼用住宅も可能。ここはお寿司屋さん。[/caption] [caption id="attachment_3380" align="alignnone" width="180"]立派な役場庁舎。[/caption] [caption id="attachment_3381" align="alignnone" width="180"]賑わう紫波マルシェ。[/caption] 仕事を終えて、学童施設に子どもを迎えにくる保護者の方がいたり、産直の紫波マルシェで買い物をする方がいたり、スポーツ施設には、合宿中の選手もいます。 公民連携による公共施設の整備にとどまらず、エネルギー供給や宅地分譲などを含め、まさに新たな「まち」が形成されています。 取り組みの内容については、この本などでも事前に勉強していましたが、あらためてそのエリアの規模や空気、そしてそこから離れた日詰商店街の様子にも触れさせていただきました。 https://www.amazon.co.jp/dp/4344030095/ 翌日お話を伺ったのは、元は役所にいて、現在はオガール紫波の取締役を務める八重嶋さん。 九州の県庁職員の方と一緒の研修でしたが、われわれは、事前の勉強会もしていたので、かなり質疑も活発でした。 ・町外の大手企業に頼らない ということや ・資金を地域内で循環させる ということは、恵庭ですでに動き出している公共施設整備の中でも、十分に取り入れられる考え方だと思っています。 10年後にもぜひ再訪してみたいと思います。
17.6.7 議会運営委員会
17.6.7 議会運営委員会
明日から第2回定例議会が始まります。 私は、先日の臨時議会で、議会運営委員会(以下、議運)の委員に選任されましたので、今回からは議運に出席します。 議案はこちらです。 ○H29_2定_議案 (個人情報を含む議案は除いてあります) 議案の取り扱いなどはこちら日程表の通りになりました。 ○第2回定例会議事日程表 議案の取り扱いを決定後、各会派、諸派から提出された意見書案の取り扱いの審議となりました。 意見書は、地方自治法で定められた仕組みで、自治体議会が国会や中央官庁などに、意見を出すことができます。ほとんどは政党から出されるもので、提出したからといって、すぐに何かが変わるという訳でもありませんが、多くの自治体から意見書が出るということで、一定の重みを持って、国を動かす力となる場合もあるようです。 本日の議会運営委員会で配布された意見書案はこちらの通りです。 ○意見書案 明日は、市長からの行政報告、教育長からの教育行政報告があり、その後議案の審議が行われます。 H29_2定_行政報告 H29_2定_教育行政報告 会期は6/26(月)までで、6/14(水)〜16(金)が一般質問の予定となっており、 私は、6/16(金)の10:00から質問を行います。
17.5.30 公営企業会計の勉強会
17.5.30 公営企業会計の勉強会
報告がどんどん遅れていますが、5/30に水道部による公営企業に関する勉強会が開催されました。 担当の課長が講師を務めてくださり、公営企業に関する法的な位置付けと公営企業会計に関する内容を非常に凝縮した中身で勉強しました。 もともとは職員の研修だったものに、数年前から、議会も参加するようになったとのことですが、議員の参加は半分くらいだったでしょうか。 予算や決算では審議を行なっているものの、改めて勉強してみると、法律の条文の理解は不十分でした。 第7条 管理者の設置の但し書きに基づいて、恵庭市では管理者を置かないこととしていることや、長による予算の調製権、経費負担の原則など、説明は受けていて、表面的にはわかっていたつもりでいたことの法的な位置付けが明確になりました。 ・地方公営企業法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27HO292.html 後半では、公営企業会計について。 一般的な会計の貸借対照表では、流動性配列法を用い、流動性の高い現金などから順に記載されますが、固定資産の多い水道事業など(電力会社など固定資本が大きい会社)では、固定性配列法として、有形固定資産などから記載するそうです。 かねてから思っていたことですが、今後はこうした会計知識などもさらに深く身につけていく必要性を強く感じます。 やはり分析する上では、近隣市や類似団体との比較が必要になるということでしたので、9月の決算ではじっくり比較して臨みたいと思います。 平成29年度恵庭市水道事業会計予算
閉会中の調査活動
閉会中の調査活動
議会閉会中は何をしてるの?と聞かれることが多いのですが、一般論としては調査や報告などをしています。 私の場合は前回のブログにアップしたような議会報告をつくり、配布をしたり、それに対するご意見をいただいたりということが多いです。 調査といってもいろいろあるわけですが、先週の金曜日は子ども関連の施設の現状について勉強をしてきました。 まずお邪魔をしたのが島松いちい保育園(旧なのはな保育園)。 こちらは平成23年度から社会福祉法人水の会に委託し、5年間の公設民営での運営を経て、平成28年度からは完全に民営化されました。 施設を見学し保育内容についての説明を受けたのち、民営化後の状況や保育ニーズの増加に対する対応、保育士の確保などについてのお話を伺いました。 続いて、恵庭市子ども発達支援センターを訪問しました。 児童発達支援の指導の様子を見せていただいたのち、子ども発達支援センターの事業の全体像についてご説明をいただきました。その後は放課後等デイサービスなど、障害児通所支援の概要について詳しくお話を伺いました。 恵庭市が先進的に取り組んできたこと、北海道への広がり、国の制度との関わりなど、改めて整理して理解することができました。 最後に、発達支援センターで説明を受けた放課後等デイサービスについて、実際に事業所に足を運び、活動の様子を見学させていただき、お話を伺いました。 現場の感覚として、子どもの発達に関して支援の必要なお子さんは増えていると感じられているが、保護者に対して放課後等デイサービスなどの情報が十分に伝わっていないのではないかとのこと。 市教委としては、イチャンという情報誌を発行して広くお知らせをするとともに、個別にも情報提供をしていただいているところだと思います。 足りない部分があるとするならばどんなことができるのか、確認をしていきたいと思います。 子育て関連だけでも市内には多くの施設があります。 なかなか頻繁には行けないものの、複数の議員で現場(もちろん子育て以外も)を訪ねることで、情報を共有しながら改善策を一緒に考えていければと思っています。 (・・・まったく写真を撮っていませんでした)
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号です。 4/3から恵庭、恵み野、島松の3駅で手刷りのものを配布させていただきました。 今週のちゃんとに折り込みをお願いしていますが、一足早くブログでご覧ください。
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
3/28は名古屋で開催された研修に参加してきました。 「議会主義の危機」をいかに突破するか ~議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法 というタイトルで、墨田区議会の佐藤篤議員から、政策提案条例の実践についての講義を受けました。 全国的に(もちろん恵庭も)、首長提案の議案がほとんどで、議員から提案される議案はほとんどありません。 墨田区では、図書館設置条例の改正に際し、区長提案に対して議会が修正案を出し、修正可決しており、議会として政策条例をつくる実践が重ねられています。 法務博士でもある佐藤議員から、条例と法令に関する基礎的な内容、実際に条文をつくる上でのコツ、議会による条例案制定過程での反省など、非常に実践的で、議案審議にも有用なお話を伺うことができました。 自分でも知識が十分でなく、あいまいだったところがスッキリしました。 合意をつくる上では、最大会派である自民党会派に所属しているということももちろん大きいのですが、視察を通じて他会派とも認識を共有しているなど、合意づくりに向けた丁寧な調整も行なっているようです。 今後、議案の修正を提案する際に、しっかりと活かしていきたいと思います。
伊勢原市議会、創政会の取り組み
伊勢原市議会、創政会の取り組み
昨日は神奈川県伊勢原市にお邪魔をし、市議会会派・創政会の取り組みについて研修をさせていただきました。 http://www.city.isehara.kanagawa.jp/gikai/docs/2014061600152/ [caption id="attachment_3280" align="alignnone" width="180"]写真を撮り忘れて…[/caption] 伊勢原市は神奈川県のほぼ中央部に位置し、新宿から小田急線で約1時間ほどの距離に位置する人口約10万人ほどのまちです。 この伊勢原市議会では、全国初の取り組みが行われています。 無作為抽出で選ばれた住民が、まちの課題について議論をする住民協議会。 全国では市民討議会や住民協議会として、いくつかのまちで行われています。 この手法は、もともと関心の高い住民だけではない、幅広い意見を取り入れることができる非常に優れた手法だと思うのですが、なんと伊勢原市では行政ではなく、議会の会派がこの手法によって住民意思の把握に活用しています。 今日お話を伺ったのは、 伊勢原市議会創政会代表の山田昌紀議員 創政会副代表の舘大樹議員 斉藤裕樹議員のお三方です。 創政会は、伊勢原市議会21人のうち10人を占める最大会派ですが、対応してくださった皆さんはお若い方ばかりでまず驚きました。 始まった経緯としては、平成23年の予算編成に際し、大きな財源不足が見込まれ、緊急の財政対策を行ったことなどから、市民、議会の中でも財政への不安が広がり、市議会として「事業仕分けの手法」を仕組み化することが検討されたそうです。 その後、議会全体としての合意には至らず、会派としての「事業仕分け」を4回開催。 2回目からは仕分けの参加者を無作為抽出した1000人に参加を依頼し、延べ200人ほどの市民の参加のもとで続けられてきました。 仕分けとしては一定の成果を出し、新たな市民広聴の手法を検討する中で、公共施設のあり方をテーマとした住民協議会に発展をさせ、実施をされたとのこと。 現在進行中で、話し合われた結果の取りまとめは4月に報告をされるとのことですが、ベビーカーを押したお母さんが参加をされるなど、これまでではなかなかご参加いただけなかった層の方たちの声も反映することができたそうです。 行政としても、審議会やパブリックコメントなど市民意見の把握に努めているところですが、議会主導による住民協議会は、二元代表制の一翼を担う議会として、行政に対抗する大きな力になっていると思います。 恵庭でも、議会によるこうした取り組みを目指し、議会人事改選後の議会改革の議論の中で提起していきたいと思います。
170222 石狩東部広域水道企業団議会
170222 石狩東部広域水道企業団議会
2/27から第1回定例市議会が始まりますが、昨日は一般質問の通告締め切りでした。 朝、市役所で質問通告を行なったのち、盤尻にある石狩東部広域水道企業団に行ってきました。 http://www.ishito.jp 石狩東部広域水道企業団は水道用水の供給を目的とした一部事務組合で、構成団体は、北海道、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、由仁町、長幌上水道企業団となっています。 昨日は定例議会が開催をされ、平成29年度の予算審議が行われました。 ちなみに議会の構成は、以下のようになっていて、北海道以外は各議会の議長、副議長が選出されることが慣例となっているようです。 (1) 北海道 3人 (2) 江別市 2人 (3) 千歳市 2人 (4) 恵庭市 2人 (5) 北広島市 2人 (6) 由仁町 1人 (7) 長幌上水道企業団 1人 同じ広域による事務組合でも石狩西部広域水道企業団(http://www.ishikariseibu.or.jp/index.html)と比べるとこれまで情報公開が十分ではないように感じていたのですが、今日確認してみると、さっそく平成29年度の予算が掲載されていました。 http://www.ishito.jp/zaisei/yosan.html 千歳川水系の受水が始まったことにより、恵庭市でも近い将来水道料金の値上げが想定されています。 石狩東部広域水道企業団の財政状況にも目を配りつつ、恵庭市の予算審議に活かしていきたいと思います。 (参考) 石狩東部広域水道企業団議会議員 (1) 北海道 3人(釣部勲、梅尾要一、須田靖子) (2) 江別市 2人(三角芳明、干場芳子) (3) 千歳市 2人(香月正、今井俊雄) (4) 恵庭市 2人(伊藤雅暢、野沢宏紀) (5) 北広島市 2人(佐藤敏男、野村幸宏) (6) 由仁町 1人(熊林和男) (7) 長幌上水道企業団 1人(側瀬敏彦) (敬称略。2017年2月22日現在)