活動報告 activity

閉会中の調査活動
閉会中の調査活動
議会閉会中は何をしてるの?と聞かれることが多いのですが、一般論としては調査や報告などをしています。 私の場合は前回のブログにアップしたような議会報告をつくり、配布をしたり、それに対するご意見をいただいたりということが多いです。 調査といってもいろいろあるわけですが、先週の金曜日は子ども関連の施設の現状について勉強をしてきました。 まずお邪魔をしたのが島松いちい保育園(旧なのはな保育園)。 こちらは平成23年度から社会福祉法人水の会に委託し、5年間の公設民営での運営を経て、平成28年度からは完全に民営化されました。 施設を見学し保育内容についての説明を受けたのち、民営化後の状況や保育ニーズの増加に対する対応、保育士の確保などについてのお話を伺いました。 続いて、恵庭市子ども発達支援センターを訪問しました。 児童発達支援の指導の様子を見せていただいたのち、子ども発達支援センターの事業の全体像についてご説明をいただきました。その後は放課後等デイサービスなど、障害児通所支援の概要について詳しくお話を伺いました。 恵庭市が先進的に取り組んできたこと、北海道への広がり、国の制度との関わりなど、改めて整理して理解することができました。 最後に、発達支援センターで説明を受けた放課後等デイサービスについて、実際に事業所に足を運び、活動の様子を見学させていただき、お話を伺いました。 現場の感覚として、子どもの発達に関して支援の必要なお子さんは増えていると感じられているが、保護者に対して放課後等デイサービスなどの情報が十分に伝わっていないのではないかとのこと。 市教委としては、イチャンという情報誌を発行して広くお知らせをするとともに、個別にも情報提供をしていただいているところだと思います。 足りない部分があるとするならばどんなことができるのか、確認をしていきたいと思います。 子育て関連だけでも市内には多くの施設があります。 なかなか頻繁には行けないものの、複数の議員で現場(もちろん子育て以外も)を訪ねることで、情報を共有しながら改善策を一緒に考えていければと思っています。 (・・・まったく写真を撮っていませんでした)
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号です。 4/3から恵庭、恵み野、島松の3駅で手刷りのものを配布させていただきました。 今週のちゃんとに折り込みをお願いしていますが、一足早くブログでご覧ください。
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
3/28は名古屋で開催された研修に参加してきました。 「議会主義の危機」をいかに突破するか ~議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法 というタイトルで、墨田区議会の佐藤篤議員から、政策提案条例の実践についての講義を受けました。 全国的に(もちろん恵庭も)、首長提案の議案がほとんどで、議員から提案される議案はほとんどありません。 墨田区では、図書館設置条例の改正に際し、区長提案に対して議会が修正案を出し、修正可決しており、議会として政策条例をつくる実践が重ねられています。 法務博士でもある佐藤議員から、条例と法令に関する基礎的な内容、実際に条文をつくる上でのコツ、議会による条例案制定過程での反省など、非常に実践的で、議案審議にも有用なお話を伺うことができました。 自分でも知識が十分でなく、あいまいだったところがスッキリしました。 合意をつくる上では、最大会派である自民党会派に所属しているということももちろん大きいのですが、視察を通じて他会派とも認識を共有しているなど、合意づくりに向けた丁寧な調整も行なっているようです。 今後、議案の修正を提案する際に、しっかりと活かしていきたいと思います。
伊勢原市議会、創政会の取り組み
伊勢原市議会、創政会の取り組み
昨日は神奈川県伊勢原市にお邪魔をし、市議会会派・創政会の取り組みについて研修をさせていただきました。 http://www.city.isehara.kanagawa.jp/gikai/docs/2014061600152/ [caption id="attachment_3280" align="alignnone" width="180"]写真を撮り忘れて…[/caption] 伊勢原市は神奈川県のほぼ中央部に位置し、新宿から小田急線で約1時間ほどの距離に位置する人口約10万人ほどのまちです。 この伊勢原市議会では、全国初の取り組みが行われています。 無作為抽出で選ばれた住民が、まちの課題について議論をする住民協議会。 全国では市民討議会や住民協議会として、いくつかのまちで行われています。 この手法は、もともと関心の高い住民だけではない、幅広い意見を取り入れることができる非常に優れた手法だと思うのですが、なんと伊勢原市では行政ではなく、議会の会派がこの手法によって住民意思の把握に活用しています。 今日お話を伺ったのは、 伊勢原市議会創政会代表の山田昌紀議員 創政会副代表の舘大樹議員 斉藤裕樹議員のお三方です。 創政会は、伊勢原市議会21人のうち10人を占める最大会派ですが、対応してくださった皆さんはお若い方ばかりでまず驚きました。 始まった経緯としては、平成23年の予算編成に際し、大きな財源不足が見込まれ、緊急の財政対策を行ったことなどから、市民、議会の中でも財政への不安が広がり、市議会として「事業仕分けの手法」を仕組み化することが検討されたそうです。 その後、議会全体としての合意には至らず、会派としての「事業仕分け」を4回開催。 2回目からは仕分けの参加者を無作為抽出した1000人に参加を依頼し、延べ200人ほどの市民の参加のもとで続けられてきました。 仕分けとしては一定の成果を出し、新たな市民広聴の手法を検討する中で、公共施設のあり方をテーマとした住民協議会に発展をさせ、実施をされたとのこと。 現在進行中で、話し合われた結果の取りまとめは4月に報告をされるとのことですが、ベビーカーを押したお母さんが参加をされるなど、これまでではなかなかご参加いただけなかった層の方たちの声も反映することができたそうです。 行政としても、審議会やパブリックコメントなど市民意見の把握に努めているところですが、議会主導による住民協議会は、二元代表制の一翼を担う議会として、行政に対抗する大きな力になっていると思います。 恵庭でも、議会によるこうした取り組みを目指し、議会人事改選後の議会改革の議論の中で提起していきたいと思います。
170222 石狩東部広域水道企業団議会
170222 石狩東部広域水道企業団議会
2/27から第1回定例市議会が始まりますが、昨日は一般質問の通告締め切りでした。 朝、市役所で質問通告を行なったのち、盤尻にある石狩東部広域水道企業団に行ってきました。 http://www.ishito.jp 石狩東部広域水道企業団は水道用水の供給を目的とした一部事務組合で、構成団体は、北海道、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、由仁町、長幌上水道企業団となっています。 昨日は定例議会が開催をされ、平成29年度の予算審議が行われました。 ちなみに議会の構成は、以下のようになっていて、北海道以外は各議会の議長、副議長が選出されることが慣例となっているようです。 (1) 北海道 3人 (2) 江別市 2人 (3) 千歳市 2人 (4) 恵庭市 2人 (5) 北広島市 2人 (6) 由仁町 1人 (7) 長幌上水道企業団 1人 同じ広域による事務組合でも石狩西部広域水道企業団(http://www.ishikariseibu.or.jp/index.html)と比べるとこれまで情報公開が十分ではないように感じていたのですが、今日確認してみると、さっそく平成29年度の予算が掲載されていました。 http://www.ishito.jp/zaisei/yosan.html 千歳川水系の受水が始まったことにより、恵庭市でも近い将来水道料金の値上げが想定されています。 石狩東部広域水道企業団の財政状況にも目を配りつつ、恵庭市の予算審議に活かしていきたいと思います。 (参考) 石狩東部広域水道企業団議会議員 (1) 北海道 3人(釣部勲、梅尾要一、須田靖子) (2) 江別市 2人(三角芳明、干場芳子) (3) 千歳市 2人(香月正、今井俊雄) (4) 恵庭市 2人(伊藤雅暢、野沢宏紀) (5) 北広島市 2人(佐藤敏男、野村幸宏) (6) 由仁町 1人(熊林和男) (7) 長幌上水道企業団 1人(側瀬敏彦) (敬称略。2017年2月22日現在)
恵庭市農福連携シンポジウム
恵庭市農福連携シンポジウム
昨日は恵庭市主催の「農福連携」シンポジウムを聞きに行って来ました。 そもそもは農業従事者の高齢化などに伴って労働力の不足という課題に対し、高齢になっても働き続けられる仕事として、また障がいをもつ人たちの賃金向上の方策として、双方の課題の解決につながる可能性があるということで全国的にもその取り組みは注目されています。 恵庭市においても、2015年からいくつかの農家と障害者就労支援施設が連携し、障がいを持つ肩が農作業に従事する枠組みが作られて来ました。 今回のシンポジウムは、その実態などを広く障がい関係者や農業関係者に周知することを通じて、さらなる拡大をはかったものだと思います。 はじめに、新得町の共働学舎の宮嶋望さんからの基調講演をいただき、その後市内の事例報告ということで、余湖農園の余湖智代表から報告がありました。 共働学舎の取り組みは、始めた時期もとても早く、当時は社会福祉という枠組みに収まらない形で非常に先鋭的な取り組みとしてスタートしています。障がいや困難を持つ人たちが協力し合うことによって、その個性や能力を活かし、共同生活を送っています。 それぞれの主体性を伸ばすということは教育にも通じる視点で、住民の幸せを支える行政としても大きな示唆をいただいたように思います。 余湖農園の余湖代表からは、実際に受け入れをした経験を踏まえ、今や不可欠の存在になっているということに加え、日本の労働問題、とりわけ外国人技能実習制度に関しても提言をいただきました。 生産年齢人口の減少による、有効求人倍率の上昇は顕著ですが、この問題は今後さらに困難な課題になっていきます。 目の前だけを見て、工業団地の開発をするのは一見良さそうでも、長期的にはその問題を拡大することにつながるような気がしています。 少しだけ残念だったのはパネルディスカッションで、宮嶋さんの理想と恵庭の現状の間に何があるのか、どうしていけば理想に近づいて行くことができるのかということをもう少し深く聞ければよかったのかなと思いました。 まだこうした取り組みは始まったばかりであって(実際には他にも取り組んでいる方はおられるようですが)、こうしたシンポジウムを契機として、さらに取り組みが進むことを期待しています。
浜松市防災住民協議会
浜松市防災住民協議会
今日は静岡県浜松市の防災住民協議会を傍聴しに来ました。 内閣府が浜松市をモデル地区に指定をし、住民自らが防災対策の策定に関わることを通じて、防災を自分ごととして考えるきっかけを提供するものです。 https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/juminkyogikai.html 住民協議会には、無作為に選ばれた1500人の市民に連絡をし、参加を希望した約60名の市民が参加をしています。 この住民協議会という組織、多くのまちで実施されていますが、無作為に抽出された住民で組織することが非常に面白い効果を生み出していると思います。 福岡県太刀洗町、香川県三木町などでは、様々なテーマで無作為に選ばれた住民による協議会が開催されています。 恵庭の隣の千歳でも、青年会議所が中心となって同じような住民参加の会を開いています。 一般的な審議会などの組織と大きく違うのは、20代、30代といった若者の比率も高いこと。 団体の代表としてくるわけではないので、市民の世代構成と近い構成にもなります。浜松では高校生も複数参加しているようでした。 単年度で考えるのではなくて、こうした経験をした住民がどんどん増え、自分たちのまちという意識をもつ市民が多くなっていきます。 自治の力というものはこうした積み重ねによって、確実に高まっていくのだと思います。 防災でだけではなく、住民間の利害対立があるような問題でも、こうした手法を取り入れることの意義はとても大きいように思います。 恵庭市の中でも、ぜひ提案をしていきたいと思います。 会議の様子の写真を撮っていなくて、写真は分科会会場から撮った浜松城。。。 [caption id="attachment_3191" align="alignnone" width="180"] KC4I0281[/caption]
16.11.9 続・台湾投資セミナー
16.11.9 続・台湾投資セミナー
11/9は前日の投資セミナーに続いて、原田市長はトップセールスを、訪問団メンバーはそれぞれの業種の企業訪問を行いました。 私も同行させていただき、午前中は旅行会社を、午後は2社の百貨店を訪問しました。   お話を伺う中で、旅行に関してはまだまだ団体旅行の需要が多いということで、体験観光などに関しては受け入れのキャパシティを広げていく必要があること、商品の企画はかなり先行して始まるため、今考えられるのは来年のものとなること、日程的には5日間が最低ラインということで日本よりも長めの傾向にあること、最近の売れ筋のコースと人気の要素などについて知ることができました。   百貨店では、台湾の消費の傾向、検疫のこと、物産展の開催、長期的なプロモーションの必要性などについてお話を伺いました。 共通して言えるのは、やはり恵庭単独での知名度は皆無で、全国、海外に対してアピールしていくためには、北海道や札幌圏などもう少し大きい単位で売り込んでいく必要があるように思いました。 具体的な進展が見られそうな案件もあったようですが、ほとんどは今回をきっかけとして、これからやり取りが始まっていくということになろうかと思います。 市としては、どこまで本腰を入れて取り組んでいけるのかということが問われます。 市長のトップセールスの様子は新聞でしか情報を得ていないので、どのような感触であったのか気になるところです。
16.11.8 台湾投資セミナー
16.11.8 台湾投資セミナー
11/8に台湾、台北で行われた投資セミナー(台湾・北海道「恵庭市」企業商機拡大セミナー)に参加してきました。 このセミナーは平成28年の第1回定例会で補正予算が提案・議決された地方創生加速化交付金事業に関わるもので、台湾投資家のニーズを踏まえた対恵庭投資拡大事業費2920万円に含まれています。 この事業は、恵庭市内で台湾資本によるホテル投資を促すことを大きな目標としており、その実現可能性を含め、少しでも実情に触れるため、私も恵庭日台親善協会の一員として参加をしてきました。 他の日程との兼ね合いもあり、私は訪問団とは1日遅れで台北に入りました。 セミナーは11/8の午後からで、午前中少し時間があったので、台北車站(中央駅)のすぐそばにある三越とセミナー会場の最寄駅にあったSOGOで食品売り場などを視察しました。 こちらは三越 こちらがセミナー会場 セミナーでは、原田市長のほか、北海道庁の上海事務所に駐在する川村さん、実際に北海道で事業を行っている宋さんからも北海道での投資、とりわけ恵庭の優位性について講演・プレゼンが行われました。 その後は、恵庭市から参加している企業・団体によるリレースピーチののち、企業ブースにおいて個別の商談会が行われました。 (つづく)
現場みらい塾(第4期)第4回
現場みらい塾(第4期)第4回
今期は日程の都合のついた2回だけでしたが、引き続き現場みらい塾に参加させていただいておりました。 全国の自治体職員、議員、市民がともに学ぶ場は非常に貴重で、講師の先生から学ぶだけでなく、熱意あふれる受講生と共有する時間の中からもさらに多くの知見を得ることができます。 今回の2日間は事前に準備した事業シートのプレゼンと、香川県三木町長の筒井敏行さんの講演、元我孫子市長の福嶋浩彦さんの講演をお聞きしました。 今回のプレゼンでは、第3回定例会でも修正案を提案した市議会議員選挙の公費負担制度についてシートにまとめ、説明をし、評価についてお話をさせていただきました。 修正案を提案するにあたり、準備もしていたので、割と説明ができると思っていたのですが、制度自体をご存知ない皆さんに中身を分かっていただくために必要な情報としては全く不十分であったことを痛感しました。 修正案を提案をし、その内容を市民の皆さんに報告をするとしたら、まだまだ至らぬことが多くありました。 筒井町長からは、役所としての仕事のあり方について、住民の方を見て仕事をするということの意味を繰り返しお話いただきました。 町民からの要望に対する姿勢、職員のプロジェクトチーム、職員の信頼、小さな町のやるべきこと、無作為抽出による市民会議・百眼百考会議のことなどを通して、町民が役所は自分たちのために仕事をしてくれていると思ってもらうことがゴールという全体を貫く理念を語っていただきました。 福嶋さんのお話をお聞きするのは、初めてではありませんが、何度聞いてもブレない自治の本質をお話いただきました。 お二人の首長、スタイルは違いますが、市民の思いから始まって、徹底して市民と向き合うという強い信念は共通です。 私にとってやるべきこと、足りないことは明確です。 愚直に、現場で市民と語り、一歩ずつでも共感を広げていけるように努めたいと思います。