活動報告 activity

かしわのレポート25号
かしわのレポート25号
12/15で定例議会が終わり、週明けの12/18から3駅でかしわのレポートの配布を行いました。 折り込みは1/11〜12を予定しておりますので、お手元に届くまでもう少しお待ちください。 ご連絡をいただければ1/2以降直接お届けします。 ご覧をいただき、ご意見をコメントでいただければ幸いです。 171218_かしわのレポート25
北海道自治体学会地域フォーラムinしもかわ
北海道自治体学会地域フォーラムinしもかわ
「北海道自治体学会地域フォーラムinしもかわ」で下川町に来ています。 本日の基調講演は、『田園回帰1%戦略』の藤山浩さん。 以前から、その本については知っていましたが、直接お話を伺うと、情熱的な話しぶりも含め、非常にインパクトのあるお話でした。 数年前に日本創成会議が発表した「消滅可能性都市」という言葉は多くの自治体に衝撃を与えましたが、そうしたまちであっても、毎年1%程度の人口を増やすことができれば、人口は安定させられるということで、実際の自治体に当てはめて、具体的な例示(定住目標600人ほどのある集落では、毎年3組7人の定住が増加するだけで人口は安定する)もされていました。 そのときに大切なのは、できるだけ狭い範囲で分析することで、それによって、より明確な、より具体的な数値目標を設定することが可能になります。 この地区では、毎年3組転入が増えればいいということであれば、現実的な希望を持つことができます。 恵庭の場合は、現状も社会動態はプラスなので、少々事情は違いますが、地区ごとに少し細かい人口の分析はしてみたいと思います。 もうひとつ、非常に面白かったのは、域内消費の話で、域外に流出しているお金を毎年1%ずつ取り戻せば、1%の所得増につなげることができるということです。まさに下川の地域エネルギー循環などはこの好例です。 恵庭市としては、地方創生加速化交付金を活用して作成している産業連関表を活用するいい機会となると思います。 前回は時間が足りず質問しきれなかったので、次の機会にもぜひ聞いていきたいと思います。
苫小牧市「053大作戦」
苫小牧市「053大作戦」
本日は、北海道若手議員の会の研修で苫小牧市の沼ノ端クリーンセンターにお邪魔をしてきました。   もともとは、苫小牧の郵便番号が「053ー****」という表記であったことから、ゼロごみのまちというようになったということでしたが、現市長のもとで、前市長時代に一旦決まったごみの有料化を一旦凍結する一方で、まずはできることにしっかり取り組むということで、「ゼロごみ大作戦」として53もの事業を展開されたとのことでした。 その結果、当初は20%を切っていたリサイクル率が年々上昇し、プラの資源化とごみの有料化により、道内主要10都市では、3年連続リサイクル率1位となっています。 もともと王子製紙がまちの中心にあるということから、資源の域内循環という視点で、プラスチックも紙も固形燃料化するという、苫小牧固有の事情があります。これは、人口が多く、社会増減も大きいまちであることからの割り切りということもあるのだと思います。 ごみの有料化の時期は道内でもかなり後発で、恵庭市よりもあとの2013年(平成25年)7月でした。 だからこそ、他市のいいとこ取りができたとお話をされており、収集コストの削減の工夫など、参考になるお話を伺うことができました。 恵庭市のリサイクル率は、生ごみの資源化をしたことにより、大きく上がり、昨年度で38%です(集団資源回収含む)。 しかし、生ごみの資源化や焼却施設の建設などは(当時は紙の資源化も計画)、有料化を決めた時点で、すでに計画していたことであり、そうした計画をまとめていく段階で、全体経費とリサイクル率を考慮した判断を、市民に提起していくことが必要だったように思います。 その後の市民のごみ減量の努力を考えれば、処理単価が上がったから手数料が上がるということではなく、さらなる経費の削減に努めた上で、算定基準の見直しが必要であると、あらためて感じました。 次回定例会での議論に生かしていきたいと思います。 -- ・沼ノ端クリーンセンター http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/gomi/shisetsushokai/cleancenter.html ・053大作戦 http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/gomi/keikaku/
宮城県登米市「豊里小中学校における小中一貫教育」
宮城県登米市「豊里小中学校における小中一貫教育」
会派視察の2日目は宮城県の登米市へ。 平成16年度から教育特区ということで、豊里小中学校において、小中一貫教育に取り組んでいます。 当初は別な施設(施設分離型)で、平成19年度からは、中学校敷地に小学校を増築して校舎一体型となりました。 http://www.tome-svr.jp/~toyosato-syo/html/?page_id=40 他市の小中一貫教育では、4・3・2制をとる学校が多い中、豊里小中では3・4・2制をとっており、小4からの英語導入と、一部教科担任制を取り入れているそうです。 中1ギャップの解消や、9年間の教育プロセスが見えやすくなるというメリットがある一方、中学生がいることによって小学生(高学年)のリーダーシップが育ちづらいことはデメリットとしてあげられていました。 また、課題として、会議が増えることによって、教職員が多忙になっているとのお話と、教科担任制の導入時期は子どもの理解度、実態と合っているのかはしっかり見極める必要があるという点を指摘されていました。 意外なところでは、年度ごとの推移はあるものの、不登校の子どもが比較的多い状況だそうで、ただ、その要因としては、必ずしも中高一貫という枠組みに起因するものではなさそうです。 質疑では、 ・読書活動の取り組み ・就学援助の状況 ・学力の定着 ・教員の多忙化解消の方策 ・区切りの儀式 ・子どもたちの変化 ということなどについて、校長先生や教頭先生の実感も交えたお話や教育長から県やまちの状況などを含めたご説明をいただきました。 翌週(9/6)の委員会視察では、東京都品川区の小中一貫教育についてお話を伺うことになっていますので、都市部と地方での違いについても学んでいきたいと思います。 http://www.city.tome.miyagi.jp/kyoiku/kyoikutokku.html
岩手県紫波町「オーガルプロジェクト」
岩手県紫波町「オーガルプロジェクト」
会派で視察に行ってきました。 視察先は岩手県紫波町と宮城県登米市の2か所です。 まず、お伺いしたのは、以前からぜひ訪ねてみたいと思っていた紫波町の「オーガルプロジェクト」。 http://ogal-shiwa.com 飛行機の都合もあり、29日のうちに紫波町に入り、オガールプロジェクトの中で民間複合施設として整備されたオガールベースの中の宿泊施設、「オガールイン」に宿泊し、マルシェをはじめとした施設内の様子も事前に見学させてもらいました。 [caption id="attachment_3376" align="alignnone" width="180"]オガールインの天井。コストを抑えた内装。[/caption] [caption id="attachment_3377" align="alignnone" width="180"]音楽スタジオ前のボード。交流も盛ん。[/caption] [caption id="attachment_3378" align="alignnone" width="180"]広場には占用も可能なスペースがたくさん。[/caption] [caption id="attachment_3379" align="alignnone" width="180"]施設後方に広がる住宅地。兼用住宅も可能。ここはお寿司屋さん。[/caption] [caption id="attachment_3380" align="alignnone" width="180"]立派な役場庁舎。[/caption] [caption id="attachment_3381" align="alignnone" width="180"]賑わう紫波マルシェ。[/caption] 仕事を終えて、学童施設に子どもを迎えにくる保護者の方がいたり、産直の紫波マルシェで買い物をする方がいたり、スポーツ施設には、合宿中の選手もいます。 公民連携による公共施設の整備にとどまらず、エネルギー供給や宅地分譲などを含め、まさに新たな「まち」が形成されています。 取り組みの内容については、この本などでも事前に勉強していましたが、あらためてそのエリアの規模や空気、そしてそこから離れた日詰商店街の様子にも触れさせていただきました。 https://www.amazon.co.jp/dp/4344030095/ 翌日お話を伺ったのは、元は役所にいて、現在はオガール紫波の取締役を務める八重嶋さん。 九州の県庁職員の方と一緒の研修でしたが、われわれは、事前の勉強会もしていたので、かなり質疑も活発でした。 ・町外の大手企業に頼らない ということや ・資金を地域内で循環させる ということは、恵庭ですでに動き出している公共施設整備の中でも、十分に取り入れられる考え方だと思っています。 10年後にもぜひ再訪してみたいと思います。
17.6.7 議会運営委員会
17.6.7 議会運営委員会
明日から第2回定例議会が始まります。 私は、先日の臨時議会で、議会運営委員会(以下、議運)の委員に選任されましたので、今回からは議運に出席します。 議案はこちらです。 ○H29_2定_議案 (個人情報を含む議案は除いてあります) 議案の取り扱いなどはこちら日程表の通りになりました。 ○第2回定例会議事日程表 議案の取り扱いを決定後、各会派、諸派から提出された意見書案の取り扱いの審議となりました。 意見書は、地方自治法で定められた仕組みで、自治体議会が国会や中央官庁などに、意見を出すことができます。ほとんどは政党から出されるもので、提出したからといって、すぐに何かが変わるという訳でもありませんが、多くの自治体から意見書が出るということで、一定の重みを持って、国を動かす力となる場合もあるようです。 本日の議会運営委員会で配布された意見書案はこちらの通りです。 ○意見書案 明日は、市長からの行政報告、教育長からの教育行政報告があり、その後議案の審議が行われます。 H29_2定_行政報告 H29_2定_教育行政報告 会期は6/26(月)までで、6/14(水)〜16(金)が一般質問の予定となっており、 私は、6/16(金)の10:00から質問を行います。
17.5.30 公営企業会計の勉強会
17.5.30 公営企業会計の勉強会
報告がどんどん遅れていますが、5/30に水道部による公営企業に関する勉強会が開催されました。 担当の課長が講師を務めてくださり、公営企業に関する法的な位置付けと公営企業会計に関する内容を非常に凝縮した中身で勉強しました。 もともとは職員の研修だったものに、数年前から、議会も参加するようになったとのことですが、議員の参加は半分くらいだったでしょうか。 予算や決算では審議を行なっているものの、改めて勉強してみると、法律の条文の理解は不十分でした。 第7条 管理者の設置の但し書きに基づいて、恵庭市では管理者を置かないこととしていることや、長による予算の調製権、経費負担の原則など、説明は受けていて、表面的にはわかっていたつもりでいたことの法的な位置付けが明確になりました。 ・地方公営企業法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27HO292.html 後半では、公営企業会計について。 一般的な会計の貸借対照表では、流動性配列法を用い、流動性の高い現金などから順に記載されますが、固定資産の多い水道事業など(電力会社など固定資本が大きい会社)では、固定性配列法として、有形固定資産などから記載するそうです。 かねてから思っていたことですが、今後はこうした会計知識などもさらに深く身につけていく必要性を強く感じます。 やはり分析する上では、近隣市や類似団体との比較が必要になるということでしたので、9月の決算ではじっくり比較して臨みたいと思います。 平成29年度恵庭市水道事業会計予算
閉会中の調査活動
閉会中の調査活動
議会閉会中は何をしてるの?と聞かれることが多いのですが、一般論としては調査や報告などをしています。 私の場合は前回のブログにアップしたような議会報告をつくり、配布をしたり、それに対するご意見をいただいたりということが多いです。 調査といってもいろいろあるわけですが、先週の金曜日は子ども関連の施設の現状について勉強をしてきました。 まずお邪魔をしたのが島松いちい保育園(旧なのはな保育園)。 こちらは平成23年度から社会福祉法人水の会に委託し、5年間の公設民営での運営を経て、平成28年度からは完全に民営化されました。 施設を見学し保育内容についての説明を受けたのち、民営化後の状況や保育ニーズの増加に対する対応、保育士の確保などについてのお話を伺いました。 続いて、恵庭市子ども発達支援センターを訪問しました。 児童発達支援の指導の様子を見せていただいたのち、子ども発達支援センターの事業の全体像についてご説明をいただきました。その後は放課後等デイサービスなど、障害児通所支援の概要について詳しくお話を伺いました。 恵庭市が先進的に取り組んできたこと、北海道への広がり、国の制度との関わりなど、改めて整理して理解することができました。 最後に、発達支援センターで説明を受けた放課後等デイサービスについて、実際に事業所に足を運び、活動の様子を見学させていただき、お話を伺いました。 現場の感覚として、子どもの発達に関して支援の必要なお子さんは増えていると感じられているが、保護者に対して放課後等デイサービスなどの情報が十分に伝わっていないのではないかとのこと。 市教委としては、イチャンという情報誌を発行して広くお知らせをするとともに、個別にも情報提供をしていただいているところだと思います。 足りない部分があるとするならばどんなことができるのか、確認をしていきたいと思います。 子育て関連だけでも市内には多くの施設があります。 なかなか頻繁には行けないものの、複数の議員で現場(もちろん子育て以外も)を訪ねることで、情報を共有しながら改善策を一緒に考えていければと思っています。 (・・・まったく写真を撮っていませんでした)
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号
かしわのレポート22号です。 4/3から恵庭、恵み野、島松の3駅で手刷りのものを配布させていただきました。 今週のちゃんとに折り込みをお願いしていますが、一足早くブログでご覧ください。
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法
3/28は名古屋で開催された研修に参加してきました。 「議会主義の危機」をいかに突破するか ~議会の監視・立法機能の活性化に向けた実践手法 というタイトルで、墨田区議会の佐藤篤議員から、政策提案条例の実践についての講義を受けました。 全国的に(もちろん恵庭も)、首長提案の議案がほとんどで、議員から提案される議案はほとんどありません。 墨田区では、図書館設置条例の改正に際し、区長提案に対して議会が修正案を出し、修正可決しており、議会として政策条例をつくる実践が重ねられています。 法務博士でもある佐藤議員から、条例と法令に関する基礎的な内容、実際に条文をつくる上でのコツ、議会による条例案制定過程での反省など、非常に実践的で、議案審議にも有用なお話を伺うことができました。 自分でも知識が十分でなく、あいまいだったところがスッキリしました。 合意をつくる上では、最大会派である自民党会派に所属しているということももちろん大きいのですが、視察を通じて他会派とも認識を共有しているなど、合意づくりに向けた丁寧な調整も行なっているようです。 今後、議案の修正を提案する際に、しっかりと活かしていきたいと思います。