2007年の記事一覧Archives
活動報告
2007.09.13
議会改革を考える
「議会改革を考える」議員懇談会につきまして、12日に記者発表を行いました。
議会改革を進めていくには、議員全員が同じ方向を向いていく必要があります。そのためには会派ごとの意見で対立軸を生むのではなく、議論を深めつつ協調していくことが必要で、問題意識を共有していきたいという思いからこうした形の勉強会の発足を考えました。
しかし、議員全員の参加を呼びかけるために記者発表が先行してしまったというところで、もう少し別な手順があったのではないかという気持ちに傾いています。
動き始めて初めてわかることがあります。
そして、動いた以上は、形にしていく必要があります。
あとは25日の発足に向けて、できる限りのことをしていくだけです。
活動報告
2007.09.07
「市民と議員の条例づくり交流会議」2日目
2日目の始めは、地方自治総合研究所の辻山先生がコーディネーターとして議論を進めていきました。実は私、大学時代に中央大学の教授をされていた辻山先生のゼミを受験して落ちたたことがあります。できの悪い学生でした・・・。
この日のパネリストとして登壇した方たちは、三重県議、伊賀市議、栗山町議の3名、皆さん議会基本条例を制定された自治体の方です。条例を制定しているということは、少数だけの意見ではなく、過半数以上の合意を形成することができたということです。
3つの先進自治体の事例報告に加えて、会場からもそれぞれの取組みの報告や問題点などが数多く出されました。
議会報告会、議長選挙のあり方、反問権、通年議会、参考人の出席、議員の条例提案、表決態度の公表など、すぐに取り組めないことももちろんあります。そしてあまり積極的ではない意見の根っこには選挙という仕組みが横たわっているということを、報告を聞きながらあらためて感じました。
2日間の研修に参加をして、知識としても多くのことを学ぶことができました。それに加え、全国でこれだけ多くの市民・議員がそれぞれの自治体で苦労を重ねながら改革の道を進んでいるというのを聞くことで、非常に強い刺激をいただきました。
こうした刺激を糧に、これからも進んでいきます。
活動報告
2007.09.05
「市民と議員の条例づくり交流会議」1日目
法政大学で開かれた「市民と議員の条例づくり交流会議」に9月1日、2日と参加してきました。
私は「変えなきゃ!議会キャンペーン」というものに賛同させていただいていますが、これのきっかけとなったのが、この「市民と議員の条例づくり交流会議」なんだそうです。
議会改革については、市民の方からはなかなかわかりづらいという声もいただいています。1日目の報告の中でも、多くの自治体の議員などからも発言がありましたが、どこの自治体でも同様な意見があるようです。
改革、というときに確かに議員定数の削減や政務調査費の削減、費用弁償の廃止(恵庭では既に廃止済み)といったことは話題にもなっていますし、わかりやすいものです。
でも本当に必要な改革というのは、合議体であること、市民の声を取り入れることなど本来の特色を生かせる形を作ることのはずなのです。
例えば、市長は独任制の代表です。一人で決めることができるからこそ、5月の「自校炊飯」中止の決定のようなことができるわけです。(是非は別として)
そこで合議制である議会に求められるのは、議論の過程が見えてくることによる世論の形成、課題の提示機能というものがあります。昨今、行政側がさまざまな市民参加の形を模索しています。これは別に議会の権限を奪うものではなく、本来主権者たる市民の声を議会が十分に反映してこれなかったことに起因しています。
議会改革が行われることで、市民自身が地域で今何が問題となっているのか、理解ができるようになります。市民が行政や議会に「お願い」をして教えてもらうのではなく、「当然に」知ることができる環境になっていかねばなりません。
議会改革フォーラムが指摘する問題点は大きく3つあります。
・討議をしない議会
・市民が発言できない議会
・公開が不十分な議会
第一部ではこの3点を中心に3人のパネリストの方でお話が進んでいきました。
伊藤さん(福井県地方自治研究センター)は、議論は必要だけれども、いきなりすべてを討論にしようとしても無理がある。全員協議会など今のルール上で使えるものを使うのも一策だというご提案もありました。
途中で会場の側からも頻繁に意見が出てきます。その中には、議員の議案提出要件を緩和することで、議案を提出する議員とそれに反対する議員の質疑・討論を行っていこうとする議会の話が出てきました。
これであれば、合意形成ができるかは別として、議員間の意見の相違によっては議論を行うことができます。
議会を討議する場所にする、住民が参加できる議会にする、こうした改革は将来的に目指していくとしても、今日明日にすぐ変えられることではありません。しかし、議会の説明責任という部分では、1人の議員であってもすぐに起こせる変化があります。賛否の態度にとどまらず、議会HPにない情報を、今議会・委員会で何が議論されているのかを、つたない文章であっても、できる限りみなさんにわかりやすい形で伝えていくことが私の役割のひとつではないかと考えています。
北海道からは栗山町の議員、議会事務局の方、登別市の議員団、議会事務局、旭川市、函館市の議員などが参加しておりました。恵庭からは同じく「変えなきゃ!議会」に賛同している林よしお議員も参加しておりました。
活動報告
2007.09.04
9/4 厚生消防常任委員会
私は災害時における要援護者情報の地域との共有、総合子どもセンターの年長児施設の必要性について質問をしました。災害が起きる前に備えておく必要がある、個人情報保護法の枠にとらわれない情報の共有をという趣旨の質問をしたかったのですが、なかなかうまくいきません。
子どもセンターのほうも、選択必置義務の「年長児施設」を作ります、だから「読み聞かせ広場」という流れではなく、利用の実態を考えたときに子どもセンターには「読み聞かせ広場」が必要だ、それは「年長児施設」に該当するね、という流れであるべきだと考えるのです(ここで読み聞かせ広場といっているのは例示です)。
補助金などの兼ね合いがあるから、必置だとか選択必置という名称になるのだと思いますが、そもそも、必要な機能なのかという視点から今後も掘り下げていきたいと思います。
続いて笹松委員から15項目に渡って質問がありました。それぞれに対する賛否は別として、論点の整理と質問の掘り下げ方については非常に参考になるので、私ももう少し深く切り込んでいける質問をしなくては、と思います。
項目としては1.災害時の要援護者リスト作成について 2.老人クラブの活動などにおける個人情報保護の過剰反応 3.子どもセンターの立地 4.まなび館との兼ね合い 5.福住の児童館の跡地利用 6.石狩東部水道事業団の跡地利用 7.こすもす保育所の将来像 8.子育てフォーラムと民間企業の関わり 9.市長の私的視察 10.地域包括支援センターの活動 11.財政健全化メニューと業務委託 12.指定管理者制度 13.保育料の未納 14.介護保険料の取組みと見通し 15.はり・灸の補助終了 という感じでした。内容については割愛いたします。
午後からは現地視察ということで、恵庭市ごみ処理場、第5期の最終処分場とリサイクルセンターに行ってきました。
リサイクルセンターは何度か行っていますが、第5期の処分場は初めていきました。来年度からの供用開始を目指して、工事が進められています。侵出水が地下に浸透しないように、遮水シートを二重にしたり、その間に水漏れセンサーがついたりと水の安全性は担保されているように思います。
午後からは生活環境部と消防の所管事務、長谷委員、恵本委員、柏野、谷川委員、笹松委員、田中匡四郎委員から、ごみ処理、二酸化炭素、廃食油回収、市民活動支援制度、エコバスなど公共交通、消防事務の効率化などの質問がされました。
10月から変更になるごみの収集体制などはやはりみなさん関心が高いようです。10月からは資源物が月3〜4回、燃やせないごみが月1回に変更になります。生活環境部では、これまでの広報による告知に加えて、市内スーパーなどでの啓発なども行っていくそうです。
活動報告
2007.09.03
9/3 経済建設委員会
本日は午後から経済建設常任委員会が開催されました。
はじめに付託案件審査として、6月定例会で継続審議となっていた最低賃金法の引き上げに関する意見書が審議されました。
私はこれに対して、こういう考えでした。単に最低賃金を1000円に上げるということだけでは賃金体系の弾力性を奪い、逆に雇用の場を減らしてしまうことにもつながりかねません。非正規雇用ばかりが増えすぎてしまった状況こそ是正すべきだと考えています。
各委員からの意見を聴いていた時点では、意見書は不採択という方向に進むかのように思われました。
が、休憩をはさんで協議が進められた結果、意見書の内容には修正の必要があるものの、全委員が一致して採択すべきものとしてまとまりました。単に賛成、反対だけではなく、こうした修正を用いながらよりよい方向で全体がまとまってこそ、議会の権能を発揮できるものだと思います。
恵庭全体のために、こうした議論が今後も進んでいくことを期待します。
その後は農作物の作況状況の報告、季節労働者の通年雇用促進事業の説明などがあり、
所管事務調査として、川原委員、伊藤委員、小野瀬委員、遠藤委員、林謙治委員などから下水道料金の徴収もれ、市内消費、漁川遊水池、柏木川遊水池などについての質問がなされました。
9月に入り、恵庭もずいぶん涼しくなってきましたがクールビズは9月30日までです。
活動報告
2007.09.03
Hanataro様
メールをいただいて返信したのですが、うまく届かないようなのでブログ上で返信させていただきますことをお許しください。
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Hanataro様
メールありがとうございます。
最近ブログにコメントがついていないということは認識しております。
私としては2点理由があると思います。
1点目は7月の参議院選挙の時期にずいぶんと更新できない期間が
あったことです。訪問していただいても、更新されていない状態が
続いたことで、以前見てくださっていた方であまり開いていただけ
なくなったの方もいるのではないかと思います。
2点目には、参院選後あたりから他のところにも同様の記事を
公開するようになったことがあります。
もともとブログにコメントを書いてくださっていた方で
こちらに書いてくださっている方もいるのではないかと思います。
> 少し、鼻が伸びていませんか(天狗に成っていないか?という事です)。
私としては非常に残念なことですが、もし教えていただけるのであれば
どのあたりでそうお感じになったのかを教えていただきたいです。
少しでも改善できる点は改善し、今後もブログは続けて行きたいと
思っています。至らぬところも多々あるかと思いますが、今後とも
よろしくお願いいたします。
--
柏野 大介
dkashiwano@gmail.com
http://kashiwano.blog95.fc2.com/
政治と金
2007.09.03
8月分の議員報酬
8月21日づけで 8月分の議員報酬をいただきました。
8月分報酬は
報酬 355,000,円
から
所得税 −8,490円
共済掛金 −52,200円
議員会会費 -4,000円
が控除されています。
控除合計64,690円で
差し引き、290,310円が口座に振り込まれた金額です。
ここからさらに国民年金、国民健康保険を自分で払っています。
国保税7,400円と国民年金14,100円の合計21,500円を引いた残額は268,810円です。
先日、他の議員と話していて気づいたのですが、私は去年の所得がほとんどなかったため、住民税はごくわずかでした。また国保税も今年は7,400円です。
来年以降は今より減ることはあっても増えることはありません。そのあたりも考慮に入れながら、必要な勉強のために有効に報酬を使っていきたいと思います。
活動報告
2007.09.02
厚生消防常任委員会の予定
9/4(火)の10時から厚生消防常任委員会が開催されます。
中身としては、
10~12時 保健福祉部に係る所管事務調査
13~14:30 現地調査(最終処分場、リサイクルセンター)
14:30〜 生活環境部・消防に係る所管事務調査
となっております。
懸案事項として、午前中は保健福祉部所管の事務なので「こどもセンター計画」、「生活保護世帯の下水道加算の廃止」などが審議されると思います。
午後は生活環境部所管の事務なので、産業廃棄物処理料金の値上げ、市民駐車場の有料化などが予想されます。
今月後半からは恵庭市議会第3回定例会も始まりますが、委員会のほうが実質的な議論がされるはずです。ぜひみなさんの積極的な傍聴をお願いいたします。
活動報告
2007.08.31
事業仕分け in 滝川 その1
今日は川股議員、長谷議員と一緒に滝川まで行って事業仕分けの講演を聞いてきました。
本でだいたいの内容はわかっていたものの、それを全国で実践してきた方の言葉にはパワーがあります。
繰り返しになりますが、「事業仕分け」とはシンクタンク「構想日本」が提唱しているもので、行政が担っている仕事のそもそもの必要性から議論をし、必要であるとすれば誰が行うべき事業かを具体的な事例で評価・仕分けを行っていくというものです。
全国的には16の自治体で実施されてきていますが、北海道内では今年10月に滝川で実施されるのが初めてです。
団塊の世代が一斉に退職し、限られた職員数で行政サービスの質を維持していくためには、抜本的な事業の見直しが必要です。そこでは、これまで行ってきたことだから、という理由は通じません。また、市民に対しても、これまで得られてきたサービスがなくなる可能性があります。
事業仕分けを実施してきた自治体の平均値では、「不要」と判断された事業は全体の10%程度にもなります。結果として財政の健全化に寄与することも期待できます。
それは、財政のために必要なサービスを切り捨てるということではなく、本来行政が担うべきでなかったということなのです。
明日は模擬仕分け作業をしてきます。
活動報告
2007.08.27
議会運営委員会での議論
本日の議会運営委員会(以下、議運)では、これまで実施してきた会期日程短縮(試行)の検証を審議し、新会派の結成、議会のインターネット中継の実施スケジュールの報告がありました。
平成18年の9月1日に議運の全会一致で合意され試行を続けてきた内容は10項目あります。
(写真参照)
試行以前を話でしか知らないため、客観的な見方として内容は適切だと思います。
この試行案に対して、今回共産会派から一般質問時間配分の拡大、常任委員会予備日の必要性、予算・決算特別委員会の必要性について議論の提起がなされました。
議員の仕事として、本会議における一般質問は非常に重要です。
時間が短く制限されてしまえば、主張できることも限られます。しかし、そのことでチェック機能が果たせなくなるとすれば、むしろその内容に問題があるのではないでしょうか。本会議の他に、所属する委員会での発言には(一応)時間の制限もありません。また、単に確認すべきことは本会議で質問する必要もないでしょう。
単に長く仕事をしているからよいということではないのは、全員が一致するところで、その前提にたって、こうした協議が続けられています。
限られた時間の中であっても、中身の濃い本質的な議論ができれば、議会としての権能は十分に発揮できるものと考えます。
新会派については、議長から説明がありました。
12日に新会派が結成され、8月15日に届け出が受理。
新聞報道にもあった通り、新会派名は「無所属市民の会」で
所属議員は会長 林嘉男議員、副会長 田中匡四郎議員、幹事長 林謙治議員とのことです。
議会運営に関わることでは、今後の会派交渉会で議運委員定数の増について協議され、定数増ということになれば、9月の第3回定例会で委員会条例の一部改正、議運委員の選任となっていきます。
会派控室の表示はすでに変更になっています。
議会インターネット中継は、9月の段階ではライブ中継のみ、テロップの挿入などもまだできず、不具合発生のおそれもあることから試験配信という形になるそうです。平成20年第1回定例会前までにはサーバー整備、議場システムの更新などが行われ、録画中継も含めて本格稼働になります。
まだ不便なところもあるかと思いますが、少しでも使いやすいものとなるよう提案を続けていきますので、ぜひご覧になってご意見をお寄せください。