活動報告 activity

2007/09/05

「市民と議員の条例づくり交流会議」1日目

法政大学で開かれた「市民と議員の条例づくり交流会議」に9月1日、2日と参加してきました。

私は「変えなきゃ!議会キャンペーン」というものに賛同させていただいていますが、これのきっかけとなったのが、この「市民と議員の条例づくり交流会議」なんだそうです。

議会改革については、市民の方からはなかなかわかりづらいという声もいただいています。1日目の報告の中でも、多くの自治体の議員などからも発言がありましたが、どこの自治体でも同様な意見があるようです。

改革、というときに確かに議員定数の削減や政務調査費の削減、費用弁償の廃止(恵庭では既に廃止済み)といったことは話題にもなっていますし、わかりやすいものです。

でも本当に必要な改革というのは、合議体であること、市民の声を取り入れることなど本来の特色を生かせる形を作ることのはずなのです。
例えば、市長は独任制の代表です。一人で決めることができるからこそ、5月の「自校炊飯」中止の決定のようなことができるわけです。(是非は別として)

そこで合議制である議会に求められるのは、議論の過程が見えてくることによる世論の形成、課題の提示機能というものがあります。昨今、行政側がさまざまな市民参加の形を模索しています。これは別に議会の権限を奪うものではなく、本来主権者たる市民の声を議会が十分に反映してこれなかったことに起因しています。

議会改革が行われることで、市民自身が地域で今何が問題となっているのか、理解ができるようになります。市民が行政や議会に「お願い」をして教えてもらうのではなく、「当然に」知ることができる環境になっていかねばなりません。

議会改革フォーラムが指摘する問題点は大きく3つあります。
・討議をしない議会
・市民が発言できない議会
・公開が不十分な議会

第一部ではこの3点を中心に3人のパネリストの方でお話が進んでいきました。

伊藤さん(福井県地方自治研究センター)は、議論は必要だけれども、いきなりすべてを討論にしようとしても無理がある。全員協議会など今のルール上で使えるものを使うのも一策だというご提案もありました。

途中で会場の側からも頻繁に意見が出てきます。その中には、議員の議案提出要件を緩和することで、議案を提出する議員とそれに反対する議員の質疑・討論を行っていこうとする議会の話が出てきました。

これであれば、合意形成ができるかは別として、議員間の意見の相違によっては議論を行うことができます。

議会を討議する場所にする、住民が参加できる議会にする、こうした改革は将来的に目指していくとしても、今日明日にすぐ変えられることではありません。しかし、議会の説明責任という部分では、1人の議員であってもすぐに起こせる変化があります。賛否の態度にとどまらず、議会HPにない情報を、今議会・委員会で何が議論されているのかを、つたない文章であっても、できる限りみなさんにわかりやすい形で伝えていくことが私の役割のひとつではないかと考えています。

北海道からは栗山町の議員、議会事務局の方、登別市の議員団、議会事務局、旭川市函館市の議員などが参加しておりました。恵庭からは同じく「変えなきゃ!議会」に賛同している林よしお議員も参加しておりました。

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