議会報告 report

2023/04/02

アスベストへの対応は

(4/2 更新。ウェブサイトリニューアルに伴う都合から、当初の予定より遅くなりました。申し訳ありません。)

一般質問では、市民からご相談をいただいたアスベスト(石綿)問題について質問しました。アスベストはその粉じんを吸入することにより肺がんなどを引き起こすことから、現在は製造や使用などが全面的に禁止されています。しかし、過去に製造され、解体されたものが、再生砕石などに混入するといった事案が、10年以上前に全国的にも発生しています。大きく報道され、国では再生砕石へのアスベスト建材の混入防止策がとられるようになりました。

ご相談をいただいたのは、昨年の11月のことで、直接市の担当部署ともお話をしましたが、具体的な動きは見えませんでした。今回の質問の中では、市内におけるアスベストへの対応について確認しましたが、市の所管ではないというし、具体的な事案を把握しながらも、事実として認めていない答弁に終始しています。

質問の中でも述べましたが、恵庭市公害防止条例では、「市民の健康で文化的な生活を阻害している公害を速やかに除去し、および公害を未然に防止をするため、事業者、市民および市長の公害の防止に関する責務を明らかにし、並びに公害を防止上において必要な施策の基本となる事項を定めることにより、公害対策の総合的推進を図り、もって市民の健康を保護するとともに、快適な生活環境を保全すること」を目的として定め、公害の定義は、「この条例において公害とは事業活動、その他の人の活動に伴って生ずる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下および悪臭によって人の健康、または快適な生活環境が阻害されることをいう」としています。それにも関わらず、答弁では、公害防止条例は施設を対象としているから対象にはならないなど、まったく市民の不安に応える姿勢はありません。

2月21日に一般質問を行い、北海道と連携して対応するという答弁でした。しかし、3月に入っても、具体的な動きはなく、何度か確認した結果、3月30日にようやく、北海道としての認識、見解をお聞きすることができました。その内容としては、北海道としては、当該事業者の協力を得られず、法律や条例に基づく対応ができないということでした。

私は、質問の中でも、市の公害防止条例で対応が可能ではないかと繰り返し述べていますが、市の最終的な見解も、公害防止条例では対応しないということであり、まったく市民の不安に寄り添う姿勢はありません。

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