議会報告 report

2023/04/03

市民の声に向き合わない議会

(3/29詳細を更新予定)

市民が要望を議会に届ける手段としては、陳情があります。

今回の定例会では、昨年の第3回定例会に提出された2件、第4回定例会に提出された1件、そして今回の議会に提出された3件の合計6件の陳情が審議されましたが、多数会派を中心にすべて否決されました。

(陳情6件の内容はこちら)


反対の理由としてよくあげられているのは、「国の動向をみて」という言葉で、政権与党の考えに合わないものはすべて否決する考えのようです。地方議会は国政政党の下部組織ではありませんし、政党政治の理屈だけでものごとが決まるならば、地方議会は存在意義は失われます。

確かに陳情の記述には、認識が必ずしも正確ではないものもありますが、議会としては、市民が求める陳情の趣旨をできる限りくみとることが必要だと思います。国や道が動かないとしても、市民に寄り添って考え行動できるのが自治体・自治体議会の役割です。

市議会議員のパワハラ問題の全容解明と市民への公開説明を求める陳情書

その中でも、陳情第1号が求めているのは、パワハラ問題について全容解明と市民への公開説明を求めるというものです。私からすると、なんら否定する理由はないと考えていました。

ところが、付託された議会運営委員会の中では、

公明党の生本議員は、隠蔽の疑いがあるという記述に違和感があるとして、反対。

自民党の川股議員も、隠蔽の疑いという記述について、あとから知った議員もいるから反対。

自民党の前田議員は、11月の市民意見交換会の時点では確定的な情報がなかったため、その後監査請求や第三者委員会による調査を行った。市民へのお知らせについては今後行うことになっているので、反対。

民主・春風の会の澁谷議員は、(他の議員と?)同じ理由で反対。

ということで、私たち以外の会派はすべて反対という立場でした。

理由を聞いてもまったく理解ができませんでしたが、市民の声に向き合うつもりもないし、全容解明をしたくないということだけはよくわかりました。


しかも、前田議員の認識では、「今後市民説明を行うことになっている」ということですが、
先日(3/24)の会派交渉会の中では、同じ会派の川原議員から、「最終報告書がアップデート(?)されたから、市民への説明は不要」という見解が述べられていました。

会派としてのスタンスが一致をしていないように見えるのは私だけでしょうか。

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 柏野さん、議会活動、ご苦労さまです。新岡(夫)です。パワハラ事件を起こした議員が所属していた自民党・清和会と、責任追及の「急先鋒」の川原光男さん、川股洋一さんらが所属する自民党・恵義会(当時)が、統一地方選挙の前に、いつの間にか、「自民党議員団」として新しい会派を作り、合流していることに、違和感と驚きがありました。川原光男さんとは、昨年12月5日、恵庭市役所において、11時から約1時間にわたり、パワハラ事件に対する光男さんら自民党・恵義会の対応(第三者委員会の設置)では、パワハラ事件の真相解明や責任の所在ははっきりさせることはできないこと、パワハラ根絶条例はこの事件には法的に適用できないことなどを、法的な理由等を示しながら説明したところです。御本人の快諾を得て、動画撮影もしています。その際、ひとつの重大論点となったのは、どうして地方自治法100条に基づく委員会(いわゆる100条委員会)を設置して、議会が主体的に真相解明と責任の所在の究明をしないのか、という点でした。というのも、10月の臨時議会の際、柏野・新岡両議員の会派・市民と歩む会は、100条委員会を設置しての徹底的な調査を提案しました。しかし、加害が疑われる議員が所属する自民党・清和会(当時)はもちろん、責任追及をするぞと勢いづく光男さんや川股洋一さんらが所属する自民党・恵義会も、公明党も、立憲民主も、諸派の議員(今期をもって引退)も、柏野・新岡両議院を除き、すべての議員が「反対」したからです。これは不思議です。真相解明をしたいのであれば、法的な権限がきちんと付与されている100条委員会を設置して徹底的に調べるのがよいはずですが、「反対」したのですよ。そこで、私は、法的な権限がない第三者委員会による調査では、パッチワーク的に事実が明らかにされるのがせいぜいで、加害行為と被害という結果の間の因果関係はおそらく「不明である」とされるのがオチだと指摘し、どうして100条委員会で調査しないのか、と光男さんに直接尋ねました。その際、光男さんは、私にこう明言しました。「これで終わりじゃないですよ。第三者委員会での調査を踏まえて、そのあと、100条委員会ですよ。ちゃんと考えてますよ」と。自信満々でした。しかし、先の議会ではどうでしょうか。これで調査は終わりだといわんばかりの対応です。?と思うのは、私だけではないはずです。動画、ここにアップできるのであれば、してもいいですけども。よく考えてほしいものです。

    • コメントありがとうございます。
      ちょっと時間がなくて、詳細な返答はできないことをご容赦ください。

      私も法的権限の明確な100条委員会で調査すべきだったと思います。
      反対した理由はよくわかりませんが、議員が調べても、あいまいな結論になるということだったと思います。
      第三者委員会の調査結果があいまいな結論となったことは非常に皮肉な結果です。

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