活動報告 activity

9.6 自治体学会フォーラムinえにわ その2(第3分科会)
9.6 自治体学会フォーラムinえにわ その2(第3分科会)
今更ながら、9/6に恵庭で開催された自治体学会フォーラムの記事をアップし忘れていました。 私は第3分科会「議会改革」の担当でした。 以下、報告です。 -- 第3分科会では、市民に開かれた討議の場としてますます重要になる自治体議会の役割を考えることを目的に「議会改革」をテーマとしました。コーディネーターの森啓さんから、従来の型通りのパネルではなく、活発な意見交換の場とするような提起がされました。 まず始めに、これまでに実践してきた改革として、田中氏(恵庭市)が「財政健全化の中で、議会も痛みを分かち合うべき」として26名から24名に定数を削減したことを報告したのに対して、林氏(江別市)は「様々な属性の代表がいなくなってしまう」との考えを示し、中尾氏(栗山町)は「議会力にはまったく関係がない。市民の声を受けとめる手段が十分あるからこそ、栗山では18人から13人に定数を減らした」と述べました。 続いて話題に上ったのが、会派制。もともと会派がなく、議員個人の考えが大切であるという認識の中尾氏に対して、24人中13人を占める多数会派を形成している田中氏からは、会派内部で責任ある十分な議論をしていることや会派の表決が2つに分かれたケースを紹介しながら、政策の実現のために会派が果たしている役割についての発言がありました。これについては、会場とパネリストとの間でもその利害についての意見が交わされました。 3つ目の話題は議員の資質、議会の信頼。 中尾氏からは、議会全体としてのレベル向上、信頼されることが必要であり、そのためには議会報告会など議員自らが説明・答弁をする側に立つことは大いに役立っているとし、4点目の条例による法令の上書き権については、地域に即した条例を作るための上書き権が必要であるという立場の林氏に、田中氏も賛意を示しました。 二元代表制については、一般論として「与党会派だから、質問すべきでない」という話をよく聞くが、実際には与党会派、野党会派というものは存在しないという森氏の提起があり、議案ごと是々非々でやるようになって、表決のときまで結果が見えなくなったと中尾氏。田中氏は市長との緊張関係の中で議会の役割の再認識に触れました。 会場との意見交換では、インターネット中継以外の議会や常任委員会の公開方法として日曜議会・夜間議会の開催について等、活発な討論が行われました。 最後に、議会と住民投票との関係について、中尾氏から「信託を受けた範囲というのは限定されている。必要なときには住民投票を行うべき」という意見があり、この分科会は閉じられました。 -- 以下、メモです <第3分科会、メモ全文> 資料確認。質問表含めて7種。 中尾さん、林かづきさん、田中芳憲さんを紹介。 森先生)シンポジウムの打ち合わせ。全貌が見えないから、話し合う。違う意見に気づくもの。70%以上はがっかりする。パネリストが10分前後の話をする間聞くだけになる。 どんな改革をしてきたのか。 <1>議員の数を減らすことが改革になるのか。 田中さん)15年4月の選挙の前に、26人を24人にした。 財政健全化。自民党と公明党が提案会派。 議会も痛みを分かち合うべき。 林さん)また定数削減の話が出ている。数を減らせばいいという問題ではない。 様々な属性の代表がいなくなってしまう。それより先にやるべきことがある。 中尾さん)議員の数を減らすことがセオリー。 まったく関係がない。議会力には影響がない。市民の力をしっかりと受けとめる別のツールがあれば、議員の数は関係がないから、18人を13人にした。 田中さん) 民意の形成、あらがえない。 68000人で24人。98000人の千歳市が25人に減らす。 森さん)あってもなくても同じ、ということであれば。 市長側にしてみれば減れば減るほど楽。 それでは何人が、市民の期待に答えられるものなのかという決めがない。 <2>会期日程の短縮 田中さん)事務方が拘束を受ける。委員会中心主義。 4つあった委員会を3つにした。当時は1日2委員会。 しかし、問題共有ができないということで、1日1委員会に変えた。単に短くしただけではない。 中尾さん) 議会改革そのものは、市民とどう向き合っていくか。 住民との会合をどう増やしていくか。このことです。 林さん) 議員になったばかり。 あまりにも議会の動きがわからない。 内々に決まってしまう。情報交換の場をもっと持っていきたい。 森さん)びっくりしたこと、なんとかならないことは? 林さん)距離が遠い。情報の開示があまりにも不十分。 一般質問。質問事項が5つあれば、5つ聞いて、5つ答える。 単純に思った。議運でもそう話したが、3回まで質問ができる。3回目がだいたい1問1答になっているということで議論のテーブルからおろされた。 森さん) 新人の林さんだから酷かもしれんが、会派としての拘束、決定に従うということで公約として思っていたことができないというようなことはないか。 栗山)26人のときから、会派がない。もともと個が大切なので。 田中さん)24人中、13人を占めている。 だから、会派の機関決定が議会での決定になる。それだけの十分な議論をしてきている。 それに従って、表決行動にでることは問題ない。 重要な案件であった開発に関しては会派の決定がまっぷたつに割れた。 重要な案件で、どうしても合意に至らない場合は、個人の考えで表決を行うのであるから問題はない。 >会派に所属するメリットってなんだろう。 田中さん)自分たちの決定が、実現することが大切。 その実現に役割を果たしている。議会ルール。 議会マナーも大切なことが多い。 >議長をとりたいから会派を結成しているんじゃないの? 田中さん) 一定程度のルールがある。バックグラウンド。 林さん) 会派に所属していたことの利点。不都合? 便宜的な政策集団だと思っている。 先輩からルールやこなし方を教わったり。 法的根拠はない。慣習。自分の主張はやっていきたいから、会派の先輩から反対されながら続けてきた質問。 ある本に、 選挙のときには会派というものが出てこない。選挙が終わると、出てくる。 会派は幽霊だ。 <会場で、意見あれば・会派について> 恵庭の林さん) 会派の解消が必要だ。やめるべきだ。2期目までは会派に所属していなかったが、今回、会派解消のための会派を作った。 名前を書いてもらって当選している。自分の意見に沿わないということを、表決で行うというのは市民に対する裏切りではないか? 百害あって、一理なし。 長沼の曽我部さん) 長沼に会派はない。会派があることが改革を阻害しているように見える。 投票された人の意見を反映されるようにならねば。 自由に活動し、自由に発言することが必要だ。 権力闘争だから、やむを得ない部分もあるが、そこから離れるべきだ。 田中さん) 個人名で選挙されるというが、われわれは全員が党籍を持っている。 看板を掲げて選挙をやっている。 森さん) アメリカ人に話したら、whyとなる。 議員の資質が低いと言われることがある。資質、レベル、問題意識をあげることが必要だと言われる。 田中さん)資質とは何か? 会場から 資質:住民から信頼されるということでは。 栗山のレベル向上というのは。 中尾さん)事務方だから、資質を述べることは控えたい。 議会全体が信頼されることが必要。個人がどうこうということではない。 議会報告会。自分の有利な地域じゃないところへいって、説明をする。 住民から聞かれる。議会で関係のない議案であっても関心を持って臨まなくてはならなくなる。そのことが、議員の資質の向上につながる。 説明する側、答弁する側に立っていることで、レベルをあげている。 質問に答える側に 定例会ごとではなく、3月議会のあと。 町民のほうが地域経営とういうことに特化してきた。 要望陳情が減ってきた。4回目。 議員の側が答える側にまわるということは極めて、重要。 政務調査費、年間9万6000円。視察やこういう研修に使っている。 >>自治法は上位法と思うのかどうか。 これを上回るルールは作れるのか。違ったものを作れるか。 林さん) 無理だ、だめだとしたら、どうしたらできるかを考えたい。 法令の解釈権。地域に即したものを考えるべき。そういうことをやっていきたいな。 田中さん)同じ考え方。 根拠とする由来がほしい。独自に税財源があったりすればね。 森さん) 多くの首長はそう考えている。 憲法65条に書いてある法令解釈権、自治立法権を除いたもの。 どういう論理を作り出すか。 田中さん) 予算編成権がないから困った。 森さん) 自治体議会の権限、権能、それは責任。 国の法律が改正されたから、やるということではないよね。 会派制だから、全員協議会は必要がない。 いらないよね、という議論をしている。 一般会議なりはどうだろう。 公務災害の保障がされるのか。われわれは当然できるものとして考えている。 自治省出身の人は違うという判断。 水道条例?。国の法律に反したもの。 訴えられたら訴えられる被害者とは誰なのか?何のペナルティが誰にあるのか。 地域基準法。 国の法令を無視しているのではなく、解釈しているのだ。 民意がどちらかにあるのか。 決定する側にあるのか。 よくある話。 首長会派だから、質問すべきでないという話がよくある。 与党会派、野党会派。 林さん) けれども、友人から聞いた話だが、「われわれは与党だ」という台詞を何度も聞いた。 中尾さん)議案に対して、是々非々でやるということをやっている。 職員の側も厳しい立場になった。 市長選挙応援した会派、支持する立場から脱却できるのか。 理論認識もなく、ただおかしいよ、では困る。 国の場合は、党で選ばれている。 自治体議員の場合はそうではないはず。 田中さん) それならば、なぜわれわれがその過半数をずっと維持できたのか。 長く信任を受けてきたこと。たしかに長老議員や有力議員もいた。 ほかの会派だって、政策を訴えてきたはず。その時代に応じた施策をやってきて、それが信任を得てきたことだ。われわれは滅び行く恐竜かもしれない。 会派に所属しないで、自由にやって、表決の自由を持って、それが予算、 事務方がきちんと作ったものを、カオスのように。 中尾さん) 重要議案の審議。 1つは否決、1つは1票差で可決。表決する場までストーリーが見えない。表決の結果が見えているということはまずいのでは。議会側として。 当選してしまえば、こっちのものだということで、有権者のコントロール。 -- <質疑> 議会の決定によって、住民に重大な損害を与えた場合。 どういう責任の取り方があるのか。 中尾さん) 議会解散の直接請求をすべき。白紙委任ではない。 江差追分の方) 職員にも町長は、反町長派と分かれている。 会派もある。11人、6:5。 議会議員の資質の話の前に、住民の側、職員の側に問題がある。 議会議員だけが変わっても、だめだ。 キーパーソンがいる。 どちらかというと道南は遅れている地域。 ものを決める時に、個々の決定に それをさらして、みんなに問うている。 片山さん) 全体のトーンを聞いていたら、そう聞こえるが、 過半数でなくなったら、会派がすべての会議を公開してくれればいい。 実はレベルの高い会議をやっているのだろう。 質疑2・議会の運営の中で公開について、限界はあるのか。 議運の公開。 中尾さん) 全員協議会は非公開。説明だということで。 インターネットでも。 情報公開、むかしは情報提供と行っていた。 情報共有。 森先生) 池田町のCATVの話。 中尾さん 議会の情報、すべて見てもらうことによって、強くなった。 むしろ発言をしない議員のほうが問題。 窓口質問を繰り返す議員もいる。 質疑) どうして夜やったり、土日にやってくれないのかな。 みんなが集まりやすい時間帯を考えてくれないのか。 林さん) 行政が持って居る情報はすべて住民の情報だ。 江別では、ネット、ケーブルテレビ入っていない。インターネットどれだけの人が活用して、見てもらえるのか。 それよりも、ビデオカメラを持っていって、庁舎内で映すとかね。 先例主義ではなく、執行権がある長が訴訟の対象では? 夜間議会、土日議会。 やってもあんまりこないんじゃないかという議論の仕方。いかがか。 夜間議会を原則にするべきではないか? 北欧では確かにやっているが。 栗山では、 多様な民意の反映の限界は感じている。 議会は住民投票を嫌うわけだが、それについて一言ずつコメントして終わりにしたい。 中尾さん チームの一員として事務局を認めてもらいたい。 それでないと議会改革は進まない。 信託を受けた範囲というのは限定されている。 必要なときには住民投票を行うべきだ。
それってカニコーじゃん!!
それってカニコーじゃん!!
さっぽろ自由学校「遊」の講座に参加してきました。 タイトルは今話題の『蟹工船』から。蟹工船と同じような状況が今起きているということから、今の労働環境をよくするための知恵や勇気を学ぼうということが講座の趣旨だそうです。 実際に残業手当の未払いや、団体交渉を行い、それを改善してきたという方からお話を聞けるということだったので、恵庭市ではないですが、今の労働実態をより深く知りたいと思い参加してきました。 介護職とビルメンテナンスで働くお二人からお話を伺ったのですが、介護労働者が持つボランタリー精神が、かえって悪い労働条件を助長している傾向や、正当な労働運動であっても、多くの人は事なかれ的な考え方でそれを見過ごしてしまうということを、実際の経験を踏まえて伺うことができました。 札幌にそうした実態があるということは、間違いなく恵庭にも類似の事例はありそうです。 特に若年者が置かれているこうした労働環境の悪化を食い止めるためにも、選挙によって国の流れを変えることと同時に、働く人自身が声をあげることの必要性を感じました。 働き方での問題などあれば、ぜひかしわのまでお寄せください。 dai○kashiwano.info(○を@に替えてください)
和光小の体育館
和光小の体育館
和光小学校で全校集会があるということを教えていただき、見学してきました。 確かに入退場に時間はかかっているのですが、入場は朝の学級指導が終わったクラスから分散して入っており、スムーズです。8:32ころに一番最初のクラスが体育館に入り始め、8:45の1時間目が始まる前には全クラス入場が完了です。 退場は集会が終わった9:15ころからで、全員が体育館を出るのに5分少々、9:20過ぎには出ています。みんなきちんとあいさつもしながら、きれいに整列して歩いていました。 写真は撮っていないのですが、スペースについては、想像していたよりも余裕がありました。これからもっと増えたときが厳しくなります。 それと、増築で対応となってしまったときに、一部児童は多目的ホールで集会に参加するということでしたが、歌を唄うときは困りそうです。 昨日は「あの青い空のように」を唄っていました。低学年が先に唄って、そのあとを高学年が追いかける形でしたが、テレビ越しでは成立しないように思います。
自治体財政研究会in札幌
自治体財政研究会in札幌
これまでも東京などで開催されており、ぜひとも行きたかった研修が札幌でありました。 しかし、日程の都合が合わず、一番最後の1コマだけ受講してきました。 講師の先生方は非常に充実しており、 ・吉田寛さん(公会計研究所代表、公認会計士) ・福嶋浩彦さん(前・千葉県我孫子市長、中央学院大学客員教授) ・野口理佐子さん(人と自然の研究所、(有)カルティベイトカンパニー代表取締役) ・松本武洋さん(ジャーナリスト、和光市議) ・内山優さん(JTR日本税制改革協議会設立者、会長) といった方々です。 参加できたのは、和光市議で「会計のルールはこの3つしかない」、「自治体連続破綻の時代」などの著書もある松本武洋さんの講義「自治体財政分析の見方」 とてもよい本だと思いますので、まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。 講義は、財政分析指標などをどう見るかということが中心だったのですが、やはり北海道は近隣も悪いことで少し感覚が麻痺しているところがあるというご指摘。 全国の数値と比べてみなくてはいけません。 とても参考になる話が多かったのですが、伺った話に基づいて数値を見てみると、財政の説明で受けていた話と違って見える部分がありました。 例えば、7月頃に受けた財政分析の説明では、単独の扶助費が多いことが財政を圧迫しているということでした。 性質別歳出で見ると、確かに類似団体よりも扶助費は少し高いのですが、維持補修費はそれを上回る比率で非常に高く出ています。 また、目的別歳出の比較であきらかなことは、民生費は高くないし、衛生費はとても低い。むしろ商工費は高く、土木費が圧倒的に高いという構造です。 データはこちらからご覧ください。 平成18年度の財政状況類似団体比較カードというところで、32ページが恵庭市です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sk/scs/shi-zaisei-3-1.htm さらに深めて、次のレポートではそれを詳しくお伝えできればと思います。
かしわ☆レポート配布中!
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今週月曜日から、朝の各駅前と一部地域のポスティングでかしわレポートを配布しています。 駅には行かないけど紙で読みたいという場合は、ご連絡をいただければお届けします。 このアドレスの○を@に変えてください  (PDFファイル)
かしわの★レポートNo.6
かしわの★レポートNo.6
こちらからダウンロード可能です PDFダウンロード
決算総括、日程と通告書
決算総括、日程と通告書
今週の日程 10/14(火)10:00〜 決算審査特別委員会(総括質疑) 10/15(水)10:00〜 決算審査特別委員会(総括質疑) 10/16(木)10:00〜 議会運営委員会 10/17(金)13:00〜 本会議(委員長報告・議案審議) となっています。 決算の総括質疑は、国会のように各会派を代表して1名から質疑が行われます。 順番は 10/14 1.野沢 宏紀委員(公明党) 100分 2.前佛 優委員(民主・春風の会) 100分 3.寺田 務委員(共産党) 100分 10/15 1.田中 匡四郎委員(無所属・市民の会) 100分 2.伊藤 雅暢委員(清和会) 100分 です。 ネット中継の際などこちらの通告書をご覧下さい。 08.10.6決算総括質疑、通告書.pdf
□■暫定オープン■□
□■暫定オープン■□
2008年10月から仮オープンしておりますが、 現段階で、2008年9月以前の記事の移行が完了しておりません。 当面は http://kashiwano.blog95.fc2.com/ こちらと平行していく予定です。 過去記事の移行が完了するまでは併せてご利用ください。
まちづくり委員会
まちづくり委員会
追加で開催された第4回目のまちづくり委員会。 本日は、小田原市の井澤さん、豊田市の伴さんが仕分け員として参加してくださいました。 残念ながらほかの都合もあって、すべての事業を傍聴することはできなかったのですが、ベテランのお二人からの非常に本質をついた指摘や、行政職員ならではの質疑が飛び、これまで以上に、緊張感のある仕分けが行われていました。 来年は実施しないことが決まっている事業など、今回の選定理由もわからない点はあるのですが、そうであっても、この4回目が行われた意義は非常に大きかったと思います。 多くの事業は、やらないよりはやったほうがいいものです。 でも行政がやれる仕事の量、そのためのお金には限界があります。 これまで増える一方だった事務事業をどこかで区切ること。それが事業仕分けです。 国や道が一律で実施させているもの。 そのひとつひとつにも明確な理由を見いだせないのであれば実施する意味はありません。前の議会で議論された住民税の年金天引きも同じことのはずです。 必須事業という位置づけ。 やらなかったときにどういうペナルティがあるのか。 全国一律だから導入するということが前提になるのではなく、どういう目的なのか、それが恵庭に必要なのか、という十分な検証が必要です。 A班の2つ目であがっていた「小中学生に対する芸術鑑賞機会の提供・充実」事業。 その事業自体は意義のあることですし、やったほうがいいことでしょう。 では、それが小中学生全体に機会の提供ができているのか。 お金をかけずにやっているからよい、というのでは効果が検証できていることにはなりません。また学校教育との連携なども委員さんからの指摘もありました。 そもそも事業の目的は。 こうした視点で、全事業に切り込めば、市全体ではかなりの事業が改善できるはずです。
自治体学会フォーラムinえにわ その1
自治体学会フォーラムinえにわ その1
9/6の土曜日、北海道文教大学を会場に「自治体学会フォーラムinえにわ」が開催されました。 特別講演では中島市長のお話、「逆境だからこそ、歴史に残る仕事ができる」というお話をなさっていました。 基調講演は「自治体の日常から真の地方自治を考える」と題して、前鳥取県知事の片山善博さん。 自治体の日常としてあげていた教育の問題。 教員が多忙化して、子どもたちと向き合う時間がない。 雑務から解放するためには、事務職員を強化するとか具体的な取り組みが必要。 例えば、モンスターペアレントの問題。 会社であれば、クレーマーに対応するのは一人の職員ではないはず。 しかし、学校の場合は、担任の先生の責任になってしまう。 学校の経営者である教育委員が、独自で考え、自ら行動(例えば事務職員の加配)することが必要。 事務職員の定数を増やしてくれという制度要求(雨乞い)だけでは不十分。 というようなお話でした。 ではその財源はどうするのか。 麻生さんや中島市長であれば、景気を刺激するのは役所の仕事、とおっしゃるのかもしれませんが、片山さんは、増収のための開発をしようとは言いません。 片山さんがおっしゃっていたのは、単純にハード事業をやめたということ。 当然、経常収支が赤字と言っている恵庭では、それでは不十分かもしれません。 しかし、片山さんは職員定数のお話の中でも、仕事の範囲の話もしていました。 自治体が今までかかえていた仕事をそのままやれば、お金も人材も足りません。 しっかりと見直しを行い、資源を集中させるということは、市長も当初から訴えていたはずです。 最後にあった税金のお話。これはまさに地方自治の本質的な部分だと感じました。 今年、これだけお金がかかっているから来年もこれだけかかる、というのは財政では常識かもしれません。 でも、普通の人が、来年収入が減ってしまいそうなときに、そのままの支出でいるのがあたり前だと思うでしょうか。 服を買わなかったり、外食を減らしたり、お酒を減らしたり、ここまでは恵庭市でもしてきたでしょう。 いつのまにか、忙しさを理由に、コンビニでお弁当を買うことが増えているのかもしれません(外部委託)。 お弁当がいいとか悪いとかではなく、朝のテレビの時間を30分短くすれば、お家でお弁当を作れるのかもしれません。 最低限必要な税金をお預かりし、「これを作るから、これだけ税金が必要です」という説明がきちんとできる状態。 分権時代の市町村として、それをめざしていく必要があると思います。