活動報告 activity
2008/11/06
厚生消防常任委員会
先日お知らせしていた通り、ごみ有料化の実施計画についての審議が行われました。
追加の資料で、市民懇談会での意見とそれに対する市の考え方が示され、説明を受けました。
http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1219295126715/files/siminkonndankaiikennkoukan.pdf(PDFファイル)
最初に私から3点について質疑を行いました。
1.おむつなどの減免策(実施計画案p.5、p.8)
2.集団資源回収奨励金の中身の見直し(実施計画案p.11)
3.手数料納付方法の確認(実施計画案p.6)
1つ目、単純にごみを出す量に応じて負担が増えるという仕組み(排出量単純比例型制)の利点はわかります。
他に検討されていた、一定料金までは低額や無料で、それ以上の場合割高になる仕組みのほうがより公平性は高いです。しかし、その制度設計が複雑になることで、結果として事務コストが転嫁されてしまいます。
その点も含めて考えると、所得の多寡などに関わらずすべての人が負担をすることで、ごみ減量への意識を高めていただくという原則に立ち返ることは理にかなっていると私は判断しています。
ただし、障害者自立支援法(法律名なので害は漢字表記です)などでも批判が多いのは、排泄など、まさに生きることそのものに対しても「受益者負担」という名のもとに負担を求めることです。
障がいがあって、排泄管理支援用具を使う方や、排便機能障がいなどで紙おむつなどを使う方、また乳(幼)児の紙おむつはどうしてもカサが増えてしまいます。最低限これらについては有料化の対象としないということでないと、減量のためという筋からも外れてしまうというのが私の主張です。
保健福祉部で、対策を検討中ということでしたが、実施計画の中でそれがあきらかになていないと、これに対してゴーサインを出すということにはなりません。
2点目の集団資源回収の中身の見直しについては、まちづくり委員会での「不要」という判断も含めてお話をしましたが、私はこれをすべてなくしてしまえばいいと言っているわけではありません。
集団資源回収を行うことによって、市の収集量が減って、費用を抑えることができているというのは意義が大きいことです。また、町内会や各種団体にとっても、貴重な収入源です。
ただ、拡大のために奨励金を引き上げればいいということではないと思うのです。
業者の引き取り単価は品目によって大きく違います。
2〜3円/10kgというようなものであれば、2円という奨励金の上乗せは大きな意味を持ちますが、30円以上もの単価のものに、2円程度を上乗せしても、それは意味が薄いのではないでしょうか。
また、団体ごとに集め方が違い、単価も違っているのですが、同じ方法であればより高い業者を使うことで市の負担は増やさずとも町内会の収入は増やせます。
ただ、拡大のためには奨励金の単価アップということではだめだというのは、こうした理由からです。
3点目の手数料納付方法は、取扱店が仕入れた時点で取扱手数料を納付(価格に含まれている)とすべきだと思い確認したのですが、詳細はまだ確定していないという答弁でした。
確定後になるのかもしれませんが、現状の図では誤解を招くように思います。
その他、
笹松委員から、
1.行政への信頼が失われている
2.まちづくり委員会で集団資源回収が不要と判断されたこと
について
林嘉男委員から、
1.料金の使途
2.指定袋ではない方策の検討を
3.ディスポーザーは循環型社会に合うのか
4.千歳への委託経費も含めて、処理経費を算出しているのか
5.白樺の旧埋立場のガス調査
について
田中匡四郎委員から、
1.集団資源回収の奨励金を拡大すべき
2.袋の製造コストは
3.販売手数料
4.今の袋はどうなるのか
5.廃プラを焼却すべき
6.容リ協会以外のルート模索
7.雑がみのバイオガス化
について
野沢委員長から、
1.なぜ有料化、根拠は
2.適正な排出への対策は
3.千歳との過渡期処理
4.2円/リットルの算出根拠は
5.低所得、障がい、母子家庭、高齢者など幅広い減免策を
6.事業所向け、施設向け説明会を
7.経費
8.まちづくり委員会の不要という判断
9.不法投棄対策
について
質疑が行われました。
このあと、前回の議会で議決されている恵み野高架下駐車場の供用開始が1ヶ月遅れてしまうこととコミュニティタクシー(仮称)の試験運行についてが報告されました。
引き続きごみ有料化に関してのご意見がありましたらかしわのまでお寄せください。
皆様のコメントを受け付けております。