政治と金 money

2017/11/28

政治倫理条例が後退へ

明日から第4回定例会が始まります。

日程はこちらで、
・H29_4定日程表

今回の定例会の議案はこちらです(個人情報を含むページは削除してあります)。
https://www.evernote.com/l/ABwRDvs-sHdGpLb341k0sKDVNglAJvAYwLU

明日の本会議で審議されるもので、非常に気になるのは、市長から提案されている政治倫理条例の改正案です。

内容は至ってシンプルで、今までは報告の対象であった「普通預金」、「普通貯金」を報告の対象から除外するという変更です。

提案理由は、国会議員の資産報告に関する法律である「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」に合わせるという説明です。
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=404AC1000000100&openerCode=1

しかし、そもそも国会議員の資産報告は、配偶者の資産が対象外であることや、普通預金が対象外であることに対する批判は多く、ゆるい方に合わせるということが何かの理由になるわけではありません。

しかも恵庭の場合は、平成5年に前市長が収賄容疑で逮捕される事件を受けて、政治の信頼を取り戻すことを目的に、透明化を図ったという経緯があります。
広報えにわ(1994年11月号)「自治を問う」
http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1365125846526/files/jitiwotou.pdf

数日前には、国会議員が地方議員にお金を配っていたという報道がありましたし、本日は関西圏の市長が政党関係者に現金を預けていたという報道がありました。
政治に対する信頼が高まっているという状況とは言えない中で、あえて報告内容を制限する特段の理由はありません。

恵庭市の政治倫理条例では、どなたでも資産報告書などを閲覧することができるとされています。
http://www1.g-reiki.net/eniwa/reiki_honbun/a032RG00000072.html

私はこれまでこれらの書類を閲覧したことはありませんでしたが、今回政治倫理条例の改正案が審議されている機会ですので、閲覧し、コピーをもらいました。

普通預金を除外する理由として、生活資金である普通預金は必要がないという答弁もあったところですが、報告書からわかったことは、普通預金に100万円以上のお金を預けている議員は8名いるということです。

普通預金の報告を除外したときには、これが報告の対象からは除外されます。
確かに生活資金として出入りする部分もあるでしょう。
しかし、以前と比べると確実に定期預金の位置付けは変化しており、実際に約4割の議員は普通預金に100万円以上を預けています。これを見えなくしたいのは、誰の意向でしょうか。

私は政治倫理条例の改正、普通預金を報告の対象外とすることに反対です。

資産報告書などは、どなたでも閲覧することができます。
ぜひ議会事務局へ足をお運びください。

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