議会報告 report

意見書調整、議会運営委員会
意見書調整、議会運営委員会
10/6は議運(議会運営委員会)でした。 私は委員ではないので、傍聴。 議運の傍聴者は少ないのですが、特に意見書調整のときには、各会派・議員の本音が見えるいい場面です。 他の委員会や本会議もこのくらい意見を交わせる場であればよいと思うのですが。 各会派から提出されていた意見書案は13本。 https://kashiwano.info/b/pdf/08.9.22ikensho_an.pdf 今回はその中で完全に不採択となったものはありませんでした。 会派ごとに温度差はあるものの、最終的にはその含意をくみ取り、調整の上全てが一致して提出となりました。 No.2清和会提出の道路整備に必要な財源の確保に関する意見書(案)と No.7公明党提出の道路財源の「一般財源化」に関する意見書(案)、 No.4清和会提出の生産資材価格高騰対策・国内農業生産基盤の確保実現を求める意見書(案)と No.11共産党提出の投機マネーの規制強化と農業経営の対策を求める意見書(案) の2組が、 類似した内容を含むということで、一本化されましたが、その調整過程もすんなりはいきませんでした。 比較的あっさり調整がついたのは、1、3、6あたり。 これまでであれば、調整が難しかったであろう8、9、10、12などが通るようになったのも、疲弊する国民生活に対する議会の共通認識を反映してのことかと思います。 1点、No.13、共産党提出の雇用促進住宅廃止計画の白紙撤回を求める要望意見書だけが、即採択とはならず、意見書としては珍しい継続審査となりました。 これは、国の特殊法人改革の中で廃止が決定された雇用能力開発機構(旧雇用促進事業団)が建設した雇用促進住宅がなくなってしまうことによって、住む場所を失う人たちをどうするかということです。 恵庭市内にも3カ所7棟の雇用促進住宅がありますが、 昨年の7月から順次退去を進めています。 新しいものではまだ築20年も経過していないものもあります。 数年前に修繕を行ったばかりのものもあります。 それをただ壊してよいのか。 機構から各自治体に提案されている条件は、公営住宅として修繕を加えた上で、 自治体が担うには十分なものではありません。 厚生労働省と、国土交通省というもともとの垣根を超えて、今ある資産を有効に 活用していく為の方策を国に求めていく必要があります。 そうした主張を盛り込んだ意見書を全会派の合意に基づいて提出すること。 恵庭市議会としては新しい領域まで進んで来ているように思いました。
決算特別委員会、款別質疑
決算特別委員会、款別質疑
10/2(木)、3(金)と決算委員会が行われていました。 決算委員会に入るのは議長を除いた議員の半数です。 昨年は委員ではなかったため傍聴していたのですが、2年目になってもやっぱりよくわかりません。 恵庭市議会の慣習では、 質問=自分の主張を交えて、行政を質す 質疑=数字の確認など・・・ となっているそうです。 そしてよく批判の対象になるのが 窓口質問:窓口で聞けばすぐわかるような質問(質疑) 質疑と窓口質問の境目がよくわかりません。 そして、これはあくまで慣習的なものなので、明文化された定義があるわけでもないのです。 決算書、追加の資料は膨大で、市が抱えるすべての事業が載っています。 1000すべてを知ろうとすれば、事前にすべての部署をまわり説明を受けねばなりませんが、決算書が配られるのは議会が始まる1週間ほど前。一般質問の準備などを考えると現実的には無理があります。 結果として、窓口質問的な質疑や、あきらかに質問の域に入っていると思われる質疑をしてしまいます。 すべての事業は1年でできないにしても、事業仕分けのように一通りの事業概要を説明してもらえれば、どこに問題がありそうなのか気づくきっかけは増えると思います。それでないと、どうしても見逃してしまう部分が出てしまうように思います。 そんなことを考えながら臨んでいた款別質疑ですが、川股委員の質疑は、ごみ処理場での免税軽油や川の樋門の管理など、非常に詳しく調べた知識に基づいて、争点を明確にするもので大変参考になるものでした。 どうしても、少人数の会派では網羅的にならざるを得ないのですが、自分の専門分野をさらに深めることの必要性を痛感しました。 明日は10時から第1委員会室で、議会運営委員会が行われます。 意見書案の審議が中心になると思います。
決算審査特別委員会、款別質疑のおしらせ
決算審査特別委員会、款別質疑のおしらせ
昨日で一般質問が終わりました。 今回、10人の議員が質問しましたが、個人的には公明党の高橋議員の質問が一番響きました。 鋭くもあたたかく、市長の心にも届いたのではないかと思います。 今回、自分の質問は非常にわかりづらいものになってしまい、非常に反省しております。 こうした先輩議員のお手本をしっかりと見習って、より的確な質問にしていかねばいけないと思っています。(いつまでもそんなことを言っていられませんが) さて。 明日からは、決算特別委員会の個別質疑が始まります。 これまではあまり傍聴に来る方も多くなかったということですが、税金の使われ方をチェックする大切な場。ぜひ多くの方に傍聴していただければと思います。 会場はいつもと違って、市民会館2階の大会議室で10時から16時ころまでの予定です(延長あり)。 追加の資料が出ましたので、ご覧下さい。(pdf、6.5MB)
決算審査特別委員会
決算審査特別委員会
昨日の本会議終了後、決算審査特別委員会が開かれ、委員長などの選任と資料要求などが行われました。 会議資料はこちら(pdf、1.1MB) 委員長には野沢宏紀委員、 副委員長には伊藤雅暢委員が選ばれました。 資料要求に関しては、例年行政側からもらっている資料の他、田中匡四郎委員から工事入札の契約金額130万円以上のリスト、周辺他市の商工会議所への補助金額一覧が要求されました。 周辺他市の資料に関しては、予算の適正な執行を審議する過程に直接寄与するものではないことから見送り、入札関係は130万円以上となると資料が増える(と言ってもほんの8ページですが)ことと一覧を見たことによってどう審議が深められるのかが不明という理由で、全体の一致を見ず、資料要求には上りませんでした。 川股委員から要求されたRBパークの決算資料は必要性が認められました。 10月2日と3日が款ごとに行う細かい質疑で、14日と15日が会派を代表して行うまとめの質疑です。 「事業仕分け」同様、政策目的のために予算が効果的につかわれているのかをチェックするのが決算審査です。ぜひまちづくり委員の方たちや多くの市民の方にも傍聴をしていただければと思います。 委員はPDFにある通りですが、以下の11名です。 清和会:川股さん、大野さん、伊藤さん、谷川さん、田中芳憲さん、鷹羽さん 公明党:野沢さん 民主・春風の会:前佛さん、柏野 共産党:寺田さん 無所属・市民の会:田中匡四郎さん
議会運営委員会
議会運営委員会
第3回定例会の日程が、議会運営委員会で決定しました。 議会運営委員会、議案(pdf、1.1MB) 第3回定例会に提出された各会派からの意見書案(2.5MB) 議論の結果は、議案PDFの3枚目に記載の通りです。 議案第4号「えにわ・花子さん愛情寄付条例」の制定、 議案第6号「北海道市町村備荒資金組合規約」の変更 が総務文教常任委員会に付託され審議されます。 今回提出されている「駐車場条例の一部改正」によって、現在は無料で使用されている恵み野高架下東側と西側の駐車場が有料となります。 これは以前からの駐車場整備計画でも有料化の前提にたって整備が進められてきました。パチンコ屋さんのほうだけが有料になっていましたので、これで整合性が取れることになります。 補正予算の中で1点問題があると思っている「エルタックスの導入経費」。 この春に問題になった後期高齢者医療制度と同じように、来年の10月からは住民税が天引きとなります。 6月の議会でも私は市税条例の改正に反対をしましたが、今回あきらかになった必要経費を見ても、やはりこれは市民の利益にはつながらないと判断していますので、反対いたします。 議論を深めるための「補正予算特別委員会」の設置も言及されましたが、「初日に議決をしないと業務に支障が出る?」ということで、初日に採決を行うこととなりました。 支障が出るのであれば、審議のための十分な期間をあらかじめ考えて議案を提案すればよいのであって、議会が行政に配慮をして十分に審議を行わないというのでは、本末転倒です。
一般質問通告書
一般質問通告書
一般質問の通告書です。(pdf、4.1MB) https://kashiwano.info/b/pdf/08.9.19tsukoku.pdf -- 9月26日、29日、30日が一般質問で、私は29日の3番目(16時過ぎを予定)です。 今回は質問は3点、 1)長期的な施設管理計画について 2)第2和光小学校の新設・分離について 3)し尿処理手数料について です。 1点目、新しい小学校を建設するときに心配されるのは、他の施設とのバランスです。 これは小学校だけに限った話ではありませんし、当然これまでにも考慮されてきてよかったことです。 必要な施設を必要な期間使う。 そして、その役目を果たしたものは、ある時期に廃止という選択もあるでしょう。そのためにはまずは全体像の把握が必要です。 2点目、市長の姿勢が変わらないようなので、少ししつこいですが小学校の話です。 3点目は、し尿処理の手数料について。 ごみ減量のための有料化が検討されていますが、実はし尿の処理量は増えています。 ごみに比べると少ないとはいえ、その収集運搬には1600万円、処理には2200万円ものお金がかかっています。 今の料金は事業者も一般家庭もそのうち収集運搬経費だけの部分です。 一般家庭は別にしても、見直しの必要性があると私は考えています。 -- 一般質問よりも先の議会初日の討論原稿がまだできていませんっ! (この記事は次の記事、「議会運営委員会」に書いたものの一部を移動しました。)
9月定例会始まります
9月定例会始まります
このところブログ更新が滞っていますが、いよいよ議会が始まります。 平成20年第3回定例会、議案(8.7MB) 市長の行政報告はこちら(2.1MB) 教育行政報告はこちら(2.2MB) ネット傍聴などの際にご覧ください。
和光小、児童推計見直し
和光小、児童推計見直し
和光小学校児童推計の見直しが行われ、本日その説明がありました。 以下の資料をご覧下さい(pdf、1.3MB) https://kashiwano.info/b/pdf/img079.pdf 平成18年度、19年度の実績に基づいて修正を行った結果、児童数のピークが 平成26年にずれ込んでいます。 また4月の説明会以降での方針の変更として、 不足する普通教室に対して転用する予定だった特別教室の方針が大きく変わりました。 「教育指導要綱の改正によるカリキュラム上の問題」として、家庭科室、理科室は転用しないとする一方、当初転用が難しいとしていた視聴覚室を転用することとしています。 こちらが08.4.11現在の教室不足対策です。
9.2 総務文教常任委員会
9.2 総務文教常任委員会
8/8の委員会以降の経過報告などもあるということで、総務文教常任委員会が 開催されました。   すでに新聞報道などがされているところですが、8/13のアーバンコーポレーションの民事再生手続開始の申立てがあったということの報告です。 これについて、共同企業体の代表であるアルファコートに問合せをしたところ、JVの構成員である北海道アーバンコーポレーションからは6/4付けで脱退の届けがあった。 事業着手があきらかではないため、連絡を急ぐ必要はないだろうという判断だったようです。 これに対する行政の見解は、脱退・入れ替えは可能だが、「同程度かそれ以上の開発能力が必要」とのこと。 脱退しても、同じだけの開発能力があるとは考えづらいですから、JVへの新たな参加がなければ事業の遂行能力は劣るということになるのでしょうか。 また、地権者の側では、事業者に対して土地の買収価格の提示を求めたようですが、事業者側は現状での価格提示はできないということで、プロポーザルでの開発に対しては、地権者側の合意も失われた状況です。 各委員からは様々な意見、質疑が行われておりましたが、寺田委員を除いて、ほぼ全体的な流れとしては、「プロポーザルの事業計画」にけじめをつけない限り、区画整理での開発を議論する段階にないということと、そもそも、この陳情の求めに議会が応じられるものではない(権限がない)ということです。 寺田委員は、いずれにしても今は実施する時期にはないというご意見でした。 「開発は、市民(議会)・地権者・事業者の全てがそろってはじめてうまくいく。その全てが欠けた状態で、どこに活路を見いだすのか」と大野委員が言っていました。まさにその通りだと思います。 市長の考える開発が、とてもすばらしく非のうちようのないものであるならば、あくまでも二元代表制を貫き、市民の理解を得ることに力を注いでもらいたいと思います。 市民全体に理解をしてもらおうというのであれば、委員会の答弁ひとつにしても、高校生や大学生が聞いていてもわかるものでなければならないはずです。 今の議会議論のままで、「市民が理解をしてくれるよう努める」ではまったく説得力がありません。
8.29 厚生消防委員会
8.29 厚生消防委員会
先週、8/29に厚生消防常任委員会が開催されました。 議題として上がったのは事前にお知らせしていた (1)恵庭市さくら保育園民営化に係る事業者選定について(報告) (2)家庭ごみ有料化についての基本的考え方について に加えて、 (3)市民活動支援制度えにわブーケトス交付について(報告) がありました。 限られた時間の中だったので、あまりたくさんの質問ができる時間はなかったのですが、 まずブーケトスについて、大きな事業計画の変更をどういった根拠で認めるのかを確認しました。 答弁としては、事業が遂行されるかどうかが判断の基準であるということだけでした。 今回応募している18の団体のうち、12団体が変更の申請を行い、1団体が取り下げを行っています。中には当初の半分に規模縮小をした団体や申請額以上の減額を行った団体もあります。 初年度ということで、どの程度支援が得られるか不明確だったということはあるにせよ、とりあえず申請して、お金が集まらないからやらないということになると制度の趣旨が崩れてしまいます。 計画変更については、要綱の中でも認められているところですが、申請した事業の柱となる部分についての何らかの担保が必要であろうという趣旨で発言をしました。 いい制度であるはずなのに、市民からは心配の声が上がっています。 こうした懸念を払拭できるような運用が行われなければ、せっかくのいい制度も長続きしないでしょう。 さくら保育園の民営化では、現在もさくら保育園の委託を受けている高陽学園が選定されたことが報告されました。 笹松委員から、 1)(委託をしてきた)5年間の検証 2)公立と私立で競争が起きるのか 3)応募は1社だが、どのような質の向上が見込めるのか 4)財政支援の体制は変わるのか などが質問されました。 5年間の中で、公立が得意な分野、委託先が得意な分野などそれぞれの長所を競いながら切磋琢磨してきた。 今後も入所の受付は市役所が行う。入所の希望はこれまで同様に受け付ける。 初めての私立保育園なので、適切か不適かという視点から選定した。 3月の仮選定以降も改善をはかってきた。 これまでは委託だったために、財政的な補填も盛り込まれていたが、今後は私立として独自で経営努力をしていってもらう。 というような答弁でした。 ごみの有料化については、 林嘉男委員から、 1)現状ごみに関連して要している費用の総額を明確にすべき 2)1リットルあたり2円とした根拠を明確にすべき などが質問されました。 林委員はこれまで「財政健全化」の項目としてごみの有料化も含めてきた経過から、財政的な側面をより明確にすべきという立場のようです。 私は、「ごみ減量化のための手法としての有料化」だと考えているので、現状のごみ処理関連費用をあきらかにすることは必要ですが、財政面を強調することは、ある種の増税であるという誤解を生むおそれがあると思います。 行政の試算では、1世帯あたりの負担は470円で、1年あたり5640円程度を想定しているようです。 減免措置としては、今のところボランティア清掃くらいの想定しかないようですが、子育てのまち恵庭として、2歳未満の子どもがいる家庭へのごみ袋支給などは検討の余地があるように思います。 笹松委員からは、 目先の財源確保だけではなく、将来に備えた基金の積み立てをすべきという発言もありました。 その他としては、長谷委員から、「福祉灯油」実施の見通しについて質問がありました。 国が対策を行うとすれば、恵庭が実施しなけらばならない部分は限定的であるべきだと私は考えています。