選挙 election

2015/03/10

選挙運動用自動車【選挙準備その4】

選挙の際にいわゆる選挙カー(大きな看板などのついた車)を使う場合、制限外積載の許可を警察に申請する必要があり、これらの手続きは告示よりも前に事前審査として行われます。

…なんだかこのところ説明的な話ばかりで面白くありませんね(苦笑)。

少し私の考えも交えていこうと思います。

選挙にはよくお金がかかるという話を聞きます。

でも民主主義が一部の人たちに偏らないためにはお金がたくさんある人も、そうでない人も、誰でも志をもって挑戦することができるようにすることが大切です。そこで公職選挙法では、お金のかからない選挙、選挙運動の機会均等のために、選挙運動用自動車やポスターの作成などにかかる経費の一部を公費で負担できることなどを定めています。

そうなんです。
選挙の際に大きな音でまちを走り回る車はガソリン代も運転手さんのお給料も、公費が使われているんです。

もちろん、限られた選挙期間の中で、候補者の政策を訴えるためには、マイクやスピーカーも必要でしょう。通常それは車に積んで移動するので、それ自体を否定するものではありません。私も過去の道議選では、候補が2人しかいないということもあり、自家用車にスピーカーを積んで活動もしました。

2011年の選挙カー

ですが、現行の仕組みは問題があると思っています。

恵庭市の場合、車にかかる経費のうち、車の借り上げ、ガソリン代、運転手の報酬について公費負担が定められています。
http://www1.g-reiki.net/eniwa/reiki_honbun/a032RG00000036.html

自動車の借り上げ料が日額15,300円
燃料代、日額7,350円
運転手報酬日額12,500円となっています。
これらを合計すると35,150円となり、選挙運動は市議選だと7日間なので、246,050円が上限額となります。

でもこれはバラバラに契約をした場合の話。
2007年のときも何人かの候補の方がそうだったのですが、タクシー会社などに一括契約で依頼することもできて、そうした場合にはなんと451,500円が上限額となるのです。不思議ですよね。

個人的には車にかかる公費負担はすべてやめて、車を使いたい人だけ自前でやればいいと思っているのですが、他の人にも理解してもらえる代案として8年前に考えたのがこちらです。
https://kashiwano.info/article-311.html

簡単にまとめると一括契約はやめよう、ガソリン代の上限を引き下げようという話です。
機会均等、お金のかからない選挙のための制度だったものが、創意工夫を奪ってしまっているとも言える現状。
8年前の案をたたき台に、もう少し練り上げた上で、ぜひ条例提案をしていきたいと思っています。

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