活動報告 activity
2015/05/28
殺処分ゼロに向けた動物愛護センター「あにまーる」の取り組み
以前から参加している超党派の会、「北海道若手市議会議員の会」の研修に参加をしてきました。
必ずしも自分の得意な分野だけでないことを学ぶことができること、
それを他のまちの議員とともに学ぶことは非常に有益な機会だと考えています。
研修の1つ目は、殺処分ゼロに向けた旭川市動物愛護センター「あにまーる」の取り組みということで、旭川市保健所衛生検査課の水上課長からお話を伺いました。
中核市である旭川市は保健所を持っていますが、恵庭の場合は千歳保健所の管轄ですので、犬や猫の保護に関することは千歳保健所が担うことになります。
旭川の場合、平成12年の中核市移行を機に、新しい施設建設に向けた調査などを進めてきたようですが、紆余曲折を経て、市内の中心部である市役所に隣接した場所が選定され現在に至っています。
交通アクセスがよく、市民が来やすい場所であるということは、譲渡を進めるためには大きな要素のひとつです。
旧来のイメージでは、臭いや鳴き声などの問題があり、なかなか市街地に立地する施設ではなかったようですが、殺処分ではなく、譲渡を進めるためにも、長くペットを飼うための啓発を広く行うためにも、こうした考えの転換が大きく作用しています。
それ以外にも、殺処分される猫を減らすために、「地域猫」という取り組みもされています。
飼い主のいない猫を、地域と一定の連携を図りながら、不妊去勢手術などを行い、将来の飼い主がいない猫を減らそうという取り組みです。
これまでであれば、市民からの苦情→捕獲・殺処分というケースが一般的だったのかもしれませんが、住民合意を作りながら、課題を解決していくという考え方の転換は、これまでのやり方では行政が手を出せなかったような、他の領域でも求められていることなんだと思います。
ただ、こうした分野の活動は行政だけの取り組みで十分なわけではなく、長沼にあるNPO法人の「しっぽの会」や数多くのボランティアの協力によって、支えられているようです。
情報発信などはむしろ行政よりもNPOなどのほうが進んでいるように見えますし、まさにこれからの地域課題の解決はこうなのだというものを見せていただいた気がします。
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