活動報告 activity
2015/05/30
産業用大麻の可能性と取り組み
5/27
続いて若市議研修その2です。
東川町で始まっている産業用大麻の試験栽培の取り組みについて研修させていただきました。
以前から報道などで見ていて、非常に興味を持っていたのですが、一般社団法人北海道産業用大麻協会代表理事の菊地さんから法律的なことから海外の事例まで、農業者の立場で実際に栽培をされている松家さんからは現地で、昨年の栽培の状況などを伺いました。
基本的なところとしては、大麻(麻、ヘンプ)とは、アサ科の一年生草本、中央アジアが原産です。
縄文式土器の縄は麻だったという説もあるそうで、日本全国で、非常に重要な繊維作物として扱われてきました。
心配される精神作用ですが、マリファナとして使用されるものは通常薬理成分(THC)が少なくても1%以上であるのに対し、産業用麻と呼ばれるものは、薬理成分が、0.3%未満のものであり、精神作用はないとのことです。
農作物としての特徴としては、
・成長が極めて早く、雑草との競合に強いということ
・CO2の吸収量が多く、炭素固定量が大きいということ
・熱帯から寒帯まで適応するので、地域を選ばないということ
などがあげられ、
用途としては伝統的な綱や織物、火薬などの他、ヨーロッパでは、建材、バイオマス作物などとしての活用も進んできているようです。
ただ、日本では大麻取締法があり、種類を問わず大麻の栽培は免許制が取られていることと、低THC品種の種子が限られていることなどから、その普及にはまだ障害が多かったというところでした。
どうしても大麻というと、薬物というイメージが強く、薬理成分が低い(全くない品種も!)産業用という理解が広がるには時間もかかることだと思いますが、加工や製品開発などの波及効果や、農業の輪作体系、エネルギー利用の観点からも、道央圏での可能性についても探っていきたいと思います。
自衛隊の海外支援活動について
今、国会で論議されていますが、もっと丁寧に答弁してほしいものです。
少しづつ、戦前の体制に戻りそうな感じがしませんか。