議会報告 report
2016/06/03
16.5.23 厚生消防常任委員会
ずいぶんと日にちが経ってしまいましたが、5/23に私の所属している厚生消防常任委員会で閉会中の委員会が開かれました。
第1回定例会の最終日に付託となっていた陳情の審査の他、報告事項は13項目といつもながらに多いです。
160523 厚生消防会議案(PDF)
内容はこちらの会議案の通りです。
—
1.付託案件審査
(1)陳情第2号 「若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める陳情書」
2.所管事務調査
1)報告事項
<生活環境部>
・生活環境部資料(PDF)
1 焼却施設整備事業の取り組み状況について
2 恵浄殿及び恵庭墓園の取り組みについて
3 地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の策定について
13 エコバスに係るバスロケーションサービスの導入について
<保健福祉部>
・保健福祉部資料(PDF)
4 恵庭市国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)(案)について
5 恵庭市高齢者健康増進事業について
6 恵庭市地域密着型サービス事業者の公募について
7 恵庭市地域包括支援センター設置運営法人の公募について
8 障害者差別解消法に係る職員対応要領の策定について
<子ども未来部>
・子ども未来部資料(PDF)
9 学童クラブ運営の方向性について
10 第3次恵庭市保育計画について
11 発達障がいについての啓発冊子の作成について
<消防本部・署>
・消防本部資料(PDF)
12 消防団相互応援協定及び同覚書の締結及び施行について
—
陳情は、表題こそ「若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める陳情書」となっていますが、実際に中身をみると求めている項目はこちらの11ページにある通り、
・年金の隔月支給を国際水準並みに毎月支給に改めること
・年金支給開始年齢はこれ以上に引き上げないこと
という2項目です。
隔月支給が毎月支給に改まることは年金受給者にとっては収入が安定するので望ましいことだと思います。
一方で、事務コストが増えるという弊害もあり、「安心できる制度」につながるのかはわかりません。
支給開始年齢については、当面引き上げの予定はないようですが、平均寿命が大きく伸びたり、定年年齢が変わるというようなことが将来起こりうる中で、絶対に引き上げないという判断を今するべきではないと思いますし、世代の偏りを考えると、もしかすると若者にとっては安心できない仕組みになってしまう可能性があります。
これらの2点については、必ずしも賛同できない部分はあるものの、「陳情趣旨」として述べられていることの一部については理解できる部分もあります。
そんなことで、個人的には趣旨採択とした上で、一部修正をして意見書を提出できればよいかと思っていましたが、採決の流れがいつもと異なっており、そうした発言をする機会を逸しました。
採択か不採択かという2択であれば、私はそのままでは採択できない立場ですので、不採択としています。
報告事項は、資料の通り、13項目の報告がありました。
いくつか気になるところはありましたが、私からは8の障害者差別解消法に係る職員対応要領の策定について質疑を行いました。
障害者差別解消法は行政機関には合理的配慮を義務づける一方、事業者については努力義務としています。
しかし行政から委託や指定管理者として公共施設を管理するようなケースでは、行政が行う事務と同様に合理的配慮を義務づけるべきだと私は思います。
実際に、千歳市では指定管理の募集に関するガイドラインの中でそのようにうたっていますし、自治体によっては、職員対応要領の中で、職員の定義として指定管理者や委託先の職員を含めているところもあります。
本来同じ行政事務であるにも関わらず、指定管理者であることで義務づけを免れるというのは、障害者差別解消法の趣旨にそぐわないものだと思います。
対応要領の見直しを検討するということではありますので、今後の見直しを注視していきたいと思います。
皆様のコメントを受け付けております。