議会報告 report

2016/06/16

【平成28年第2回定例会】一般質問その1

6/14(火)に一般質問を行いました。

今回テーマとしたのは、(1)公共図書館の役割についてと(2)既存市街地の有効活用です。
当日配布資料は3枚6ページを配布させていただきました。

・資料1、2 住居・土地統計調査
・資料3 「ユネスコ公共図書館宣言1994年」
http://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/237/Default.aspx
・資料4 「図書館の自由に関する宣言」
http://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/232/Default.aspx

(1)公共図書館の役割について
 恵庭市では、現在図書館の指定管理者制度導入が議論されています。
私は、制度導入に絶対反対という立場ではありませんが、これまで恵庭の図書館が培ってきたもの、これからも大切にしていく理念をあきらかにしておかないと、社会教育施設としての図書館の機能は低下し、単なる便利な貸本屋になってしまうのではないかという懸念を持っています。

 昨年の12月以降、行政側の答弁で聞かれるのは、読書条例に基づいて、読書活動推進計画に基づいてというお話で、いずれも内容の中心は読書活動です。
なんのために読書をするのかという視点が弱く、それのみを柱とした効率的な運営ということは、貸し出し冊数や入館者数が中心的な評価指標ともなるような心配があります。

 しかも前日の一般質問では、最大会派の議員から、「図書館は教育施設ではない!」という発言もあり、そのような認識で指定管理者制度を推し進めようとしているのであれば、とても賛成はできません。

 平成23年に図書館が窓口業務の委託を決定したときには、図書館法やユネスコ公共図書館宣言などの考え方に基づいて運営してきたということを明らかにしており、私は今後もこうした宣言などを参考として、恵庭の図書館の理念をはっきりとうたうことによって、指定管理者制度を導入しても揺るがない芯をつくることができるのではないかと考えています。

 指定管理者制度をど導入している自治体で、個人的にいいなと思っている武蔵野市や千代田区などでは、そこがまず明確になっていると思っています。

○武蔵野市図書館基本計画(PDF)
https://www.library.musashino.tokyo.jp/images/upload/kihonnkeikaku.pdf
○千代田区立図書館宣言
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/about/statement/

 議事録に残しておきたい答弁と残り時間のバランスを誤り、後半でお話したかったことをいいそびれました。

 指定管理者の市民説明会で、ボランティアの方がお話されていたことがとても心に残っています。
それは、図書館ボランティアにとって、継続してずっと付き合ってくれる人がいるということがとても大事なことであって、相談して、アドバイスを受けて、指針を受けることが必要だということです。見ていて、応援して、励ましてくれる人がいるからこそがんばれる、がんばってこられたというお話を伺って、私はまさにこれが社会教育施設としての図書館の象徴的な姿なのではないかと思いました。

 本の貸し出しには支障はないでしょう。レファレンスも経験を積めばよくなると思います。
でもこうした職員とボランティアとの育て合うような関係は、容易には築けない気がしています。

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