議会報告 report

2016/06/22

【平成28年第2回定例会】一般質問その2

一般質問の2つ目のテーマが既存市街地の活用です。

このテーマ、昨年の議会報告会でお話を伺った方と、今年に入ってから伺った話から、まだまだ市街化区域内で活用できる土地が活用されていないのでは、という視点から始まったものです。

3月の第1回定例会の予算委員会でも、まだ市街化区域を広げて宅地開発をすべきという発言がありました。
それに沿う形で、道と川の駅の駐車場用地の拡大とその後方に宅地開発という案が出てきています。

私はそうした市街地の拡大をやるならば、既存の市街地を最大限活用できるようにすることが先なのではないかと思います。

水道の配水管がないことで、家を建てようとすると余分に200万円かかるとしたら、多くの人は躊躇をするのではないでしょうか。
目の前の道路が私道で給水管を新たに引かなければいけないとしたら、最初から配水管の通っている新しい宅地を選ぶかもしれません。

既存の市街地内でも、まだ6.3kmの配水管の未整備区間(全面。街路の片側未整備路線、4.3km)があるそうです。順次、計画的に整備は進められているようですが、年間に700〜800mということですから、新たに市道が増えるようなことがなくても、10年はかかるような計算です。そして、私道が市道となれば未整備区間は増えることになり、整備に要する期間もさらに延びることとなります。

新たな宅地開発は現時点でのインフラコストは少なくて済むため積極的に行う一方で、これらのインフラの維持コストも算出はしていません。将来的な縮小も考えたときには、拡大よりも既存市街地の中での空き地活用のためにできることを考えていくべきではないでしょうか。

配水管への補助については、横須賀市や福島市で行われており、また盛岡では私道の給水管に対する補助制度もあるようです。
公道上でも、こうした配水管が未整備であることによって、複数の給水管を個人で布設しているところがあります。過去の経緯はあるにせよ、耐震化や将来的な更新を考えると、どこかの時点で整理が必要になると思います。
それならば、これまでの100%市民負担ということではないやり方ができるのではないでしょうか。

これはまさに人口減少を見据えた第5期総合計画とも方向性を同じくするものだと私は考えています。

横須賀市・水道自費施行工事(承認工事)補助金
http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/kouji/syounin/index.html

福島市・配水管布設工事助成制度
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/suidou/?p=15074

盛岡市・私設配水管等設置費補助金交付制度
http://www.morioka-water.jp/general/souti_hojyo.html

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください