活動報告 activity

2007/11/07

視察2日目

造船のまち、尾道の朝です。

実質的には昨日が初日、クリーンエネルギーのまちづくりというテーマで須崎市を
視察しました。

須崎市は高知県中部に位置する人口25000人ほどのまちです。
重要港湾にも指定されている須崎港を抱え、木材や石灰石、セメントなどの積出港として
ニュージーランドなどとも航路があるそうです。高知県では鉄道発祥の地だとか。

はじめに議会事務局長さんから市議会の説明をいただきました。
平成8年からケーブルテレビで議会中継を実施しており、これが始まってから
質問の内容や議会審議でも変化してきたそうです。

今年の9月議会では企業誘致に関する特別委員会を設置し、さらなる企業の誘致に
取り組んでいるとのことです。

面白い制度だと思ったのは、「関連質問」というルール。
挙手した2名までが質問内容に関連した事項を5分間質問できるそうです。(答弁含まず)

その後、本題のクリーンエネルギーのお話。

3年前に誘致したエム・セテックという会社が太陽光発電のパネルの部品を製造している
ということと、高知県が山梨に次ぐ日本で2番目に日照時間が長いということで
太陽光発電の施設を建設することになったそうです。

なんとその場所は、ごみの埋め立て地の上。
この場所での発電量は300kW。1世帯あたりの消費電力は約1kWなので、300世帯分くらいに
あたる量だとか。

3億2000万という建設費用の半分が環境省の補助金で、残り半分はエム・セテック社が負担
しています。平成18年から稼働し、5年半後の平成23年には無償で市に譲渡されることに
なっています。
ここで発電した電気は、横にある資源リサイクル施設の電気として使用しているそうで、
平成23年までの間はエム・セテック社にこの電気代相当分を支払い、平成23年以降は
クリーンエネルギーのための基金として積み立てていく計画だとか。

この基金でさらなるクリーンエネルギーのための施策が予定されているそうで、
年間約500万円という金額が、今後長い期間積み立てられていけば、大きな影響を
持つことでしょう。

もうひとつは、
住友大阪セメントの工場の発電施設。石炭による火力発電施設で、もともと建設廃材も
投入していたところに間伐材を入れることで、資源の有効利用を図ろうとしたものです。

木質バイオマスということですが、間伐材は4500円/tもする上、年間39000tという
ことは年間で1億6000万円以上かかることになってしまいます。
これまた建設費に関しては、環境省の補助金と企業の支出によって、市費は投じられて
いないようですが、間伐材の調達費用など想定外のようで、順調とは言えないようです。

発電量で言えば、こちらが12万kWと大変大きく、バイオマス利用はカロリーベースで
10%とのことですが、それでも1万2000世帯分の発電量という換算になります。

恵庭でも同様な補助金の枠組みを整えることができれば、それを導入しようとする
民間企業が出てくるものなのでしょうか。
構想、計画を作ることで、民間が(環境によいことを)やりたいと思ったときに
それを推進するような仕組みを作るのが行政の仕事ではないでしょうか。

ちなみに須崎市では可燃ごみのRDF(固形燃料)化もやっているようです。

事前にHPなどで情報を調べていたときに気になったものがありました。
「鍋焼きラーメン」です。
須崎では、高速道路の延伸がひとつの契機となって、それまで一部のお店だけで
提供されていた鍋焼きラーメンを全市的にPRするようになりました。
人を惹き付けるためには、「食」はとても重要な要素だと思っています。

恵庭で昔からある食資源、何かありませんか?

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