議会報告 report

2016/10/04

委員の議案修正

本日は私の所属している厚生消防常任委員会が開催されました。
午前中は現地調査ということで、新たに作っているごみの埋立場やリサイクルセンター、生ごみのバイオガス化施設に行ってきました。割とごみ関連の施設は行っている方だと思いますが、第6期の埋立場がずいぶんと完成に近づいたというのを見てきました。

午後からは付託されている議案の審議と、報告事項などです。
これまでも、議案審議こそが最も議会の大切な役割ということを訴えてきましたが、法律の規定では議員定数の1/12以上でしか議案の提出はできないことになっており、賛同者が得られず提案ができないという場面が何度かありました。

しかし、委員会においては、1人であっても議案を修正することができます(会議規則101条)。
今回はこれを使って、体育施設条例(スキー場リフト料金)の修正案を提案しました。

事前にいくつか質疑を行いましたが、今回市から提案されている料金はあくまでもこれまでの料金を踏襲したものというだけで、特に根拠は示されていません。また、中学生を大人にするということ、他の体育施設との整合性が取れないという点についてはお答えをいただけませんでした。

私からは、スポーツ振興まちづくり条例の趣旨に照らし、特に小中学生の心身の健全な発達及び体力の向上を図る必要があること、現状の小人料金が高く、中学生は大人料金であることから積極的な利用を阻害する要因となっていることを理由として、中学生を小人料金として、小人料金全般を引き下げることを提案いたしました。

他の委員からは、
1)料金を下げたときに収入がいくら減額となるのか
2)不足する財源をどう補うのか
という質疑がありました。

1点目については、計算してあったものを手元に持っておらず、その場ではお答えできておりません。
(小人の個人利用者が2割増となった場合に影響額が数万円にとどまるというお答えをしました)
ただし、これまでの民間事業者の収支の内訳について質疑をしておりますが、答えられないという答弁をされており、積算するために十分なデータとはなっていません。
2点目については、本会議で議案が提案された時に、私からも収入が不足した場合はどうするのかについて質疑をしていますが、担当部長からは、収入が足りなくても払っていくという答弁を頂いており、その答弁に基づいて収入が不足した場合でも問題はないというお答えをしております(※)。

提案の趣旨はわかるが拙速というようなご意見もいただき、採決の結果は、賛成2、反対4で修正の提案は否決をされました(原案が賛成4、反対2で可決されています)。

行政が提案をしたものをただ丸飲みするのではなく、よりより答えを見出すために、それぞれの議員が個々に意見をぶつけ合えるようになることが理想です。
まだまだ道は遠いですが、今後も諦めることなく、提案を続けていきたいと思っています。


(※)
平成28年9月13日 本会議 
(平成28年度一般会計補正予算案質疑)1:41:30ころ

>柏野
体育施設条例の一部改正については付託となっておりますが、
スキー場の維持管理費に関して、収入として衛生使用料を見込んでおります。
これが見込み通りとならなかった場合にはどのように対処されるように考えているのか確認をします。

>船田保健福祉部長
収入につきましては、前年度等の収入を参考にして計上しております。
残念ながらそれが見込めなかった場合につきましても、歳出についてはこの金額については変わりなく、今までかかっている経費の3カ年平均等を積み上げた経費ですので、この経費は払っていくということであります。

皆様のコメントを受け付けております。

  1. […] きものとすることに決定しています。 (議会の議決ではありません) → https://kashiwano.info/article-3003.html 残念な結果ではありましたが、委員会の中での他の委員からの質疑として […]

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