活動報告 activity
2007/11/14
視察4日目
視察の最終日は、北九州市のエコタウン事業を視察してきました。
非常にスケールの大きい事業で、「アジアにおける」国際資源循環・環境産業拠点都市を目指す
というものです。
北九州市にはもともと八幡製鉄所などがあり、工業が集積していた一方で、大きな公害問題が
ありました。公害対策の取組みが今のエコタウンにつながってきています。
エコタウンの計画策定にも、新日本製鉄(など)が所有する大規模な埋立地の存在が影響しています。
また、工業地帯、生産地が近いから、そこで再資源化を行ったときの輸送効率がよい
という点も見逃せません。環境・情報に絞った基礎研究との連動など、アジアの拠点を目指すだけ
あって、その規模や効率は簡単に真似できるものではありません。
そうした中で注目したのは、「バイオエタノール燃料の利用推進」と「エコアクション21」です。
バイオエタノールに関しては道内では十勝でてん菜、小麦を原料とする施設の実験、
苫小牧でコメを原料とする施設が計画されているようです。
恵庭市でも、生ゴミから発生させるメタンガスの利用は検討されていますが、札幌という
大消費地の隣という立地を生かして、あえて事業系の生ごみを持ってきてエタノールを
作るくらいのものができないものでしょうか。
環境省の実験によると、エタノールを3%混合したガソリン(E3)を冬期の北海道で
使用しても始動・加速・燃費などの面でほとんど影響はないそうです。
コメやらトウモロコシからわざわざ作るのではなくて、ごみから作るからこそ、意義が大きいと
思います。
ちなみに10tの生ごみに2tの水を加えて400リットルのエタノールが製造できるそうです。
残さが3~4tほど。これ、もう一度バイオガス化できれば、さらに回収効率上がりそうです。
甘いでしょうか。
もうひとつは、「エコアクション21」。不勉強なので、私は聞いたことがなかったのですが、
おおまかにいえば、ISO14001のような環境に関する認証で、環境省がガイドラインを策定
しているので、国際的には通用しないそうです。
ただ、恵庭市だとか、国際的な取引がない企業においても、ISOのような国際規格にのっとる
必要があるのかといえば疑問。決算書を確認していないのではっきりは言えませんが、ISOの
更新のためにも100万円以上の費用がかかっているのではないかと思います。
ここのページのISOとの比較というところがわかりやすいです。
「一般質問ではやりませんよー」と言った記憶がありますが、やっぱり質問してみようかと
思います。
皆様のコメントを受け付けております。