活動報告 activity

2008/02/17

事業仕分け、職員特別研修

15日に、職員特別研修として、「事業仕分け」の研修会が行われました。
非常に多くの職員と行革推進委員のみなさん、何人かの議員などが出席しておりました。

PICT0710s.jpg PICT0732s.jpg PICT0733s.jpg

小田原市の井澤さんのご講演は小気味よいテンポで進み、
財政にも精通された視点と実例を交えた内容で、前半の2時間が
あっという間に過ぎました。

後半では、実際に恵庭で実施されている3事業を題材として
模擬仕分けを行いました。
担当課長から事業内容の説明。仕分け員からの質疑を経て、事業の
評価を行いました。

事業仕分け自体についてはこれまでも何度か書いているので省きますが、
何人かの方と話した印象では、事前に考えていたイメージよりもかなりいい
印象を持っていただけたと思っています。

事業仕分けとは? 〜構想日本のページ
滝川の事業仕分け(1日目)
滝川の事業仕分け(2日目)

仕分けを行ったのは
・コミュニティFM放送委託事業
・町内会等高齢者対策推進事業
・地域職業相談室事業
の3つです。

1)コミュニティFM放送委託事業では、質疑で
・紙媒体とは違うFMの役割とは何か
・媒体のバリエーションとしてはFM以外に何があるのか
・番組購入価格算出の根拠は
・FMを通して聞いている人はどの程度いるのか
などが出され、
防災情報伝達の有効な手段であることなども考慮され、効果測定など
一定の改善は必要なものの、市が継続すべきという結果になりました。

2)町内会等高齢者対策推進事業
この事業の質疑の中では、類似の目的のものとして、敬老祝金事業にも
話が及びました。
そこで提起されたのは、「成人式」に対してのお祝い品は廃止されたのに、
なぜこの事業が残っているかという点です。
成人式も敬老の日も、根拠となる法令は「国民の祝日に関する法律」であって、
一定の節目を迎えた方たちを祝っていたものです。

年長者を敬うことも大切ですし、大人になった青年たちを励ますことも大切です。
そうであれば、ここには一定の整合性が求められるところです。
節目を祝うということは大切にしながら、中身を精査していく必要があると
思います。

仕分けの結果としては、不要、という結論でしたが、地域コミュニティを
活性化させるためには、工夫が必要というご意見などがありました。

3)地域職業相談室事業
この事業については、担当課にお話を伺ったときにも大きな成果の出ている
事業だという認識を持っていました。
でも、今日仕分けの中での説明を聞いていると、ハローワークでは
必要とならない施設に関する負担などが地元に求められているとのこと。

そもそも国が行うべき領域を、一部とはいえ、自治体に負担させている、
まさに事業仕分けにふさわしい事業でした。

仕分けの結果も、「国が行うべき」となりましたが、現実的な話としては、
施設に関して改善してはどうか、という意見などがありました。

最後に井澤さんからは、中国の故事を引用してのお話がありました。
夕張が破綻してから、応援してくれる人たちはたくさんいます。でも、
破綻することを警告し、それを食い止めようとした人たちの存在は。

私たちが、その役割を担わなくてはなりません。

繰り返しになりますが、事業仕分けを実施をしたとしても、
その結果は拘束力を持つわけではなく、最終的な判断を行うのは
行政(市役所)であり、議会です。

その議論をさらに透明性の高いものとするためにも、「よそ者」の
目を入れた仕分けをぜひ実施していきたいと思います。

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください