議会報告 report

2022/12/16

はなふる管理は公募せず

花の拠点はなふるは、来年度から指定管理者による管理を予定しており、
初日の議案として指定管理者の指定に関する議案が提案されました。

指定管理者として、提案をされたのは、市役所や恵庭リサーチビジネスパーク、民間企業などが
出資をして設立をされた(第3セクター)ガーデンシティ恵庭です。

指定管理者制度は、公の施設の目的を効果的に達成するため必要がある場合は、条例の定めによって、
企業や団体などに公の施設の管理を行わせることができる制度です(地方自治法第244条の2第3項)。

恵庭市では、「恵庭市公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例」でその選定手続きについて定めており、
原則として公募とする一方で、例外的に公募によらない手続きを定めています。
https://www1.g-reiki.net/eniwa/reiki_honbun/a032RG00000730.html

現在、非公募の施設としては、ルルマップ自然公園ふれらんどがありますが、
過去には、道と川の駅(単体)の管理を非公募で観光協会が担ってきました。

その際の、選定を非公募とする理由として、施設の設置目的が地域の振興、観光の推進、交流及び連携であることから、
公募をせずに公共・公益性を持つ団体に任せることが適切ということでした。

その後、2019年からは公募によって選定された事業者が管理を行い(指定管理者制度ではなくなりました)、
設置目的に沿う形で、収益性を高め、より効率的的な運営が可能となりました。
公募によって、より優れた提案をした事業者が選定されることとなり、
その結果、昨年度の使用料収入は年間で1500万円以上となりました。
(観光協会が管理していたときは0円)

指定管理者制度はこうした収益性のある施設でこそ、高い成果が期待できますが、
公募を行わないということは、運営内容がどうであれ、独占的な管理が可能であり、
経営改善へのインセンティブは働かないこととなります。

また、これまで指定管理者を新たに導入する際には、募集要項や仕様書などを議会に示し、
どういった基準で今後の管理運営を進めていくのかを明らかにしてきました。

しかし、今回は、議会の議決後に、指摘を受けて仕様書を示しており、
この点からも、指定管理者の指定手続きとしては、不十分ではないかと感じています。

開業からこれまでの管理の実績などを評価するということは理解ができます。
とはいえ、他に、より優れた提案があれば、変わることもありうるということが、
質の高い管理を続けていく上での動機付けともなるのではないかと思います。

今後のモニタリングや収支の改善についても、しっかりチェックしていきたいと思います。

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