議会報告 report

2024/04/12

片耳難聴児にも助成拡大を

 市では、軽度・中等度難聴児の補聴器購入に対する補助を行っていますが、北海道の基準に合わせ、片耳が健聴の場合は補助対象外としています。札幌市等では、独自に対象を拡大しています。特に成長過程の子どもにとって、聞こえは発達にも大きな影響を及ぼします。

 拡大を行う場合の課題は何かという質問に対しては、言語発達などの遅れと聴力レベルとの関係、補聴器の効果や必要性について、医学的見地からの科学的根拠が必要になるとのことでした。

過去数年の助成の実績では、以下のようになっています。

令和5年度(1月末現在)、購入1件、修理4件
令和4年度 購入1件、修理2件
令和3年度 購入1件、修理2件
令和2年度 購入2件、修理3件

これに対して、片耳難聴のお子さんから相談を受けた件数としては、今年が1件で、去年は相談なしとのことでした。

助成対象件数でさえ、年間数件程度の実績であり、恵庭市として、片耳難聴児の助成を実施をしていない以上、比較データは得られません。それならば、独自に実施をしている札幌市などに依頼をして、データを確認する必要がありますが、調査研究するという答弁から、すでに3年以上経っても、そうしたデータすら集めていないということでは、やる気がないと言われても仕方がないと思います。

北海道の基準に従うという姿勢で先送りしている間に、子どもはどんどん成長していきます。
これでは、市民の思いや子どもの未来に全く向き合っていないと言わざるをえません。

私からすると、片耳難聴の場合に、必要性がないと判断することが理解できないところで、専門医の意見書などにより有効性を判断し対象拡大をした上で、その効果を検証していくべきだと思います。

札幌市補聴器購入費助成
https://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/documents/nanchojihochoki.html

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