議会報告 report

2009/03/12

ごみの有料化と敬老祝金の廃止

本日(3/11)は私の所属する厚生消防常任委員会が開催されました。

付託されていた主な案件は、
・ごみの有料化(恵庭市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について)と
・敬老祝金の廃止(恵庭市敬老祝金条例の廃止について)
です。

ごみの有料化については、一昨年からのごみ減らし市民会議、昨年の公共料金審議会などを通じて市民の意見も聴取し、また現在行われている有料化説明会も60回以上開催され、理解が広まりつつあるということは十分に承知しています。

将来的なことを考えると、有料化はやむを得ないものであると私も考えていますが、今回条例案として示された中身については、その料金算定の根拠となっている、恵庭市全体のごみの長期計画を含めて議論を深めることが必要だと考えています。

例えば、本日私が質問した生ごみの前処理施設の規模にしても、今想定している日量15トン、年間4600トンという処理量は、今のごみ量から有料化前後のごみ量の変化を推計し、さらにその中で生ごみの比率をかけたものでしかありません。

スタートする前の段階で、完璧な推計は無理だとしても、その施設規模は、施設の建設コストに大きな影響を持ちます。

こうしたことが十分に明確でなく、しかも議会としては今回始めて成案として示された条例案を自ら市民に周知することなく、この時点で可決するのは早急であると私は判断しています。

継続して審査を行い、その中で、議会自らも市民に説明をしていくべきだと主張をしましたが、採決の結果、4:3で可決すべきという結論になりました。

可決すべき:恵本副委員長、笹松委員、長谷委員、谷川委員
継続審査:田中匡四郎委員、林嘉男委員、柏野

つづいて、
敬老祝金についてです。

結論から申して、条例の廃止に対し、賛成多数で可決すべきという結論になりました。

可決すべき:長谷委員、田中匡四郎委員、林嘉男委員、柏野
否決すべき:恵本副委員長、笹松委員、谷川委員

長寿を祝い、お年寄りを敬うことについて、否定するものはまったくありません。
しかし、恵庭市でも2000年に9300人ほどであった高齢者が2030年には20000人を超えるという推計が示されています。
現状で年間2000万円以上という金額を考えたときに、これが2倍以上になっても継続していくということが困難であるというのは多くの方にご理解いただけるものだと思います。

祝金という形ではなく、長寿をお祝いするということは残していこうということです。

確かに、これまでは77歳で2万円、88歳で5万円、99歳で8万円、100歳で10万円という現金が支給されてきたわけで、それを楽しみにされていた方もいらっしゃると思います。

しかし、これはどこかで線を引かなくてはならないものです。
昨年の9/15がその境目となっているわけで、それ以降の方には大変申し訳なく思うのですが、それを先延ばししたとしても、また新たな境目が発生することは変わりません。

今回、委員会の中で、条例の廃止に反対の立場をとった方たちも、制度自体の廃止はやむを得ないものだという判断をされています。説明が不十分であったという指摘がなされていましたが、一昨年の財政健全化メニューでは、なんらかの見直しを行うということは示されており、この時点で経過措置を求めるのであれば、もっと早い時点から、それを求めることは可能であったのではないかと思います。

行政の説明が十分であったとは言えない部分もあります。
でも、それならば、他の健全化メニューも同様に経過措置を取る必要があるはずです。
年度単位でないということだけをもって、敬老祝金のみが存続しなければならない、とは私は考えません。

年度末での条例廃止はやむを得ないものだと思います。

今後は、敬老祝品贈呈事業ということで、77歳と100歳のみを対象として、敬老をお祝いする事業をあらたに開始する予定です。

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