議会報告 report

2015/09/25

補正予算審議

今回の定例会議案の中では、国が進める「地方創生」の先行型事業として「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金費」という費目の予算が4つ計上されていました。

事前に担当課などにも確認をしていましたが、期限や対象となる事業に制約があるということで、細部まで詳細が固まっていないという印象を持っていました。

総額で1000万円の事業の内容は、
1)公共施設・イベントマップなどの情報のインターネットでの一元化 200万円
2)女性の就職に対する意識調査に係る経費 150万円
3)恵庭ハッピーハロウィン開催費補助等に係る経費 500万円
4)結婚活動応援イベントに係る経費 150万円
となっています。


議案のP.93中段に該当する4項目があります。

質疑では、それぞれの
1.総合戦略の中での位置付け
2.事業内容
3.主たる運営組織
4.想定している支出項目の主なもの
5.成果目標(KPI)
について確認をしましたが、本会議の質疑は事前の通告をしているわけではないので、十分な答弁ではありませんでしたが、
主に、委託での実施を考えていて、成果目標としては
1)ページビュー 2000件(そんなに少ないの?)
2)参加者100名(これも少ない)
3)来場者500名増(たったの!)
4)3組結婚(うーん)
というような答えをもらいました。

そもそもそれを実施したことによって、総合戦略、総合計画で掲げる目標の達成にどう近づいたのかという指標の設定が望ましいと思うのですが、4)以外はただの途中経過の数字目標でしかありません。

1)紙のマップがたくさん出ていて、一元化は確かに必要だと思うのですが、今あるネットのものなども使い勝手がイマイチで、一元化の範囲も明確ではなく、無駄にならないことを祈っています。

2)やったほうがいいとは思いますが、中身はよくわかりません。

3)200万円は恵庭渓谷など外国人旅行者向け多言語看板の設置費用。何か所、どこに、ということへの回答はありませんでした。
残り300万円はイベント補助。詳細は不明。

4)婚活イベントを2回?開催。イベント会社とかにぶん投げ?
総合戦略で掲げていた農家婚活、結婚応援者発掘というのはあるのかないのかよくわかりません。

あらためて振り返ると、予算の審議として十分であったと言い切れる自信がありません。
同じく諸派の藤田議員も土地取得費や介護保険軽減措置に係る繰出金などについて質疑を行っていましたが、補正予算についての質疑はその2件のみです。

恵庭市議会では、近年、補正予算の審議に際して、補正予算特別委員会を設置できることになりました。
(前任期のときにはそうした機関がなく、補正予算は本会議での質疑しかできないという運用がされていました)
仕組みを作っても、それが生かされなくては意味がありません。

委員会付託の動議や、起立採決で反対という選択肢が考えられなかったのか。
自分の判断に緩みがあったことを反省し、同様のことを繰り返さないように努めたいと思っています。

地方創生に関しては、国から押し付けられて地方版総合戦略をつくる、金をもらうということではなくて、
地域の中で循環をつくる初動に「地方創生」という仕組みを使うことではないかと思っているのですが、今回の補正予算の審議からは、「まずはお金をもらってから考える」という恵庭の姿勢が垣間見えた気がします。

この点、一般質問の中で、市長に質していきたいと思っています。

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