議会報告 report

2015/11/29

図書館の指定管理者制度への移行について

11/26から第4回定例会が始まりました。

議案については、前回のブログにも掲載しましたが、
今回、「恵庭市図書館条例の一部改正について」が議題にあがっています。
(P.107〜110)

図書館の管理委託については、早くから議論がされてきましたが、全面委託は時期尚早であるとして、平成23年には図書館窓口業務の民間委託が始まりました。
読書の取り組みでは、一定程度成果も出て、いよいよ指定管理導入の下地はできたと担当部署では考えているようです。

http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1444284826598/index.html
(図書館協議会の議事録)

指定管理導入の趣旨としては、「恵庭市読書活動推進計画」に基づく読書のまちづくりを推進するためには、民間事業者の持つ柔軟な民間活力を最大限に活用することが必要とし、導入による効果を以下のように示しています。

(1)新規事業など多彩な事業の実施(ICTを活用した情報提供サービス等)
(2)民間の活力を導入することで生まれる財源により蔵書整備の拡充 (専門書の充実、新聞・雑誌のタイトル増等)
(3)開館時間、開館日の拡大
(4)民間のネットワーク活用による図書館サービスの充実

(3)の開館時間の拡大などはわかりやすいものの、すでに窓口業務を委託しているにも関わらず、指定管理を導入してさらに開館時間が拡大できるのであれば、なぜ今できていなかったのでしょうか。

効果としてはいろいろ列挙しているものの、一方で、指定管理者に委ねる業務の範囲については、「まだ定まっていない」という趣旨の答弁もしており、どこまでの効果が実現をし、その結果、何が犠牲になるのかは全く明らかにされていません。

議会の公開の場で議論をするという考え方を尊重するのであれば、付託された総務文教常任委員会の中で徹底した審議を行い、同時に市民ともこのテーマについて議会としても意見を聴取した上で、結論を導いていくことが求められているのだと思います。

まさか今議会中に結論を出すということはないとは思いますが、ぜひとも議会に、みなさんの知っている議員に、ご意見を届けていただければ幸いです。

私は残念ながら、総務文教常任委員会の委員ではないのですが、先日の委員会視察の空き時間を利用して、いくつかの図書館を覗いてきました(ごく短時間ですが)。

海老名市立図書館 https://ebina.city-library.jp/library/
武蔵野プレイス http://www.musashino.or.jp/place.html

可能な限り委員外議員として出席、発言を求めていきたいと思います。

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 私は図書館を、指定管理者に変えるべきと考えています。
    現在は硬直的な事しかできなく、もっと柔軟iするべきと思います。
    市民議論を活発にしてから、決めたほうが良いと思います。

    • 今議会での発言について、まだ報告できておらず申し訳ありません。
      私は指定管理者制度の導入自体には反対はしません。
      柔軟に変わっていくことは必要だと思います。ただ、どんなサービスを拡充することを目指して変えるのかが明確になっていないと、単なるコストの削減議論で終わってしまいかねないということを危惧しています。

      今月のゆりかご通信では図書館ボランティアの方の心配も書かれていました。
      賛成反対よりも、決定過程、未来像が十分に伝わっていない段階で決まっていくことへの心配なのだと思っています。

      今後、他の議員も交えて、市民のみなさんとの意見交換会を実施したいと思っています。詳細が決まりましたら、ブログでもご報告させていただきます。

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