2007/10/29

事業仕分けin滝川(2日目)

2日目は朝9時半から1日がかり。2チームの中で、私が所属する厚生消防委員会の所管と重なる部分を中心に傍聴しました。 事業名を並べると、 つどいの広場事業児童館の運営事業老人福祉センター運営管理事業敬老事業感染症等対策事業機能訓練事業歯科保健事業重傷心身障害児者通園事業支援補助金重度障害者タクシー料金補助事業重度身体障害者ケアステーション運営管理事業まちづくり川づくり事業施設園芸振興対策採草及び放牧事業 仕分けの過程で出された意見をいくつかあげると ・児童館運営事業滝川市では7つの小学校に対して、児童館が他施設との併設を含めて現在11あるそうです。以前に比べると削減されているとはいえ、その機能の部分とハコとを切り離していく必要性などが指摘されました。 ・老人センターの運営ホールの貸出し、入浴サービスなどで有料化を行っている。もともと週2日あった入浴日が財政的な事情で週1日に減った。縮小均衡に陥るのではなく、利用を増やすためにはどんなサービスが必要なのかという観点から考える必要性。本来目的に立ち返れば、無料という選択もありうる。 ・敬老事業現在は75歳と88歳の方に対して、記念品のプレゼント。節目のお祝いということで、必要性は認められるが、内容に問題。安易な削減ではなく、祝う気持ちがもっと伝わるものに。 ・感染症対策インフルエンザワクチンの自己負担額が道内で3番目に高い。効果などを勘案すれば、ワクチン代だけに絞るという選択もありうる。 などです。 特に面白いと思ったのは、「歯科保健事業」で、わりと保健福祉部の予算も削減されているものが多い中で、この事業だけは市職員の歯科衛生士を1.5人かかえているなど、かなり力が入っています。 80歳で20本の歯を維持することで健康を維持し、医療費の伸びを抑制するという目標で取組みがされています。確かに歯の重要性はわかりますし、健康維持のための投資とすれば面白いのですが、その効果が見えづらいです。医療費の削減分を歯科保健の費用が上回ってしまうとすればちょっとやりすぎな気もしてしまいます。 昭和49年から実施されている事業ということで、近隣市町村や道内と比較するなどその効果を数値的に把握した上で、継続・改善を判断していく必要があるのではないでしょうか。 2日目ということで、評価員さんたちも慣れてきたこと、コーディネーターさんが他の意見も聞いたりしたことで、前日よりもバランスはよくなったと思います。 外の方からの厳しい指摘が多かったせいか、意外と市民の方が行政に理解を示して「現状維持」としていたのも興味深かったです。 黒船の来襲に備えて日本が一丸となる、イメージでしょうか。 事業仕分け導入の担当の方にもお話を伺ったのですが、滝川で取り入れることとなったきっかけは、今年の選挙で市長が公約したことだったそうです。全庁的な事務負担を伴うことなので、やはりトップダウンの判断が必要となります。 各部署ではあまりありがたくないことというような印象も受けましたが、非常に強い刺激を受けていることは間違いありません。大変勉強になりました。滝川市のみなさんありがとうございました。

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