議会報告 report
2022/03/29
柏陽・恵央団地建替基本計画の見直し方針
3月14日に、柏陽・恵央地区まちづくり特別委員会が開催されました。
2月1日の委員会についてはこちら↓
https://kashiwano.info/article-4660.html
これまでの計画では、現在の市営住宅入居者の移転先として、既存民間賃貸住宅(民間アパート)を市営住宅として活用することも想定していました。しかし、募集単位を1フロア単位や1棟丸ごととしていることなど、条件を非常に厳しくしていることから、条件に合致する住宅はほとんどありませんでした。また、入居者に対しても、具体的なメリットを明示していないことから、既存民間賃貸住宅への移転希望はなく、実現に向けた検討は遅れていました。
また、当初計画では、新たに140戸の住宅と、地域複合コミュニティ施設などを整備することになっていましたが、これらを短期間で一体的に整備することは、財政的な負担が大きいことから、市が市営住宅1棟(40戸)を先行して、建設した上で、計画の見直しを行うこととしていました。
資料No1 市営住宅柏陽・恵央団地建替整備に係る借上型方式の概要
資料No2 市営住宅柏陽・恵央団地建替基本計画の見直し方針(案)
今回、見直し方針(案)として示されたのは、すでに移転された世帯数の減少を考慮し、全体の戸数を抑えるとともに、新設借上型の市営住宅についても、一部を木造の低層住宅とすることで、将来、市が管理していく期間の短縮を図ることとしています。
これは、公共施設等総合管理計画で進めている、公共施設の総量を削減という方針とも合致するものであり、100%ではありませんが、前向きに評価できるものだと思っています。
副市長からは、既存民間賃貸住宅を進める上でネックになっている火災保険、保証人、一代借上などの課題に対して、実現可能性などについても、ヒアリングを行っていくという考えが示されました。今後の人口減少を見据えると、既存の住宅ストックの活用は重要な課題です。
ぜひ前向きに、実現の道を探っていってほしいと思います。
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