議会報告 report

2009/10/07

厚生消防常任委員会

本日は私が所属している厚生消防常任委員会が開催されました。

冒頭、保健福祉部長から、先週市内で亡くなった小学生と新型インフルエンザとの
因果関係はまだ千歳保健所で調査中であり、不明であるという説明がありました。

大きな議題としては2点、
「安全・安心なまちづくり条例」と

「恵庭市一般廃棄物処理基本計画」の改定が審議されました。

安全・安心なまちづくり条例については、一般質問で寺田議員からも
質問があったところです。
http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1253840199400/index.html

安全・安心というキーワードはこのところよく耳にしますが、まったく否定する要素は
ありません。
しかし、大切なのは、それが持つ実質的な意味のほうにこそあると思います。

全般的には、交通法規の遵守やこれまですでに行ってきている内容などと
強制力も持たない努力義務ばかりで、特に目新しい内容はありません。

http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1250122905014/index.html

意味を持ちそうな数少ない条文は、9条と14条です。

第9条 市は、安全で安心なまちづくりを適切かつ効果的に推進できるよう必要な情報を収集し、その情報を広報紙及びホームページその他これに類するものにより提供するなど、市民等への広報活動及び啓発活動を実施するものとする。

2 市は、前項の情報のうち、緊急を要する情報については速やかに市民等に周知できるよう、関係行政機関と連携して取り組むものとする。

第14条 市は、犯罪を防止するため、防犯施設の整備に努めるものとする。
2 市は、交通事故を防止するため、交通安全施設の整備に努めるものとする。

解釈として、記載されているのは、不審者情報の収集や防犯カメラの設置で、
不必要な市民統制を強めることにつながります。

それが具体的に恵庭の犯罪や交通事故を減らすことにつながるためには、
具体的な事例の検証とそれに対する対策を細かく練り上げることだと、

私は思います。

パブリックコメントは1件あったとの報告でしたが、
10条と14条に関して、市と市民が協働で毎年調査を行うという内容のもので、
具体的な取り組みを約束する、大変前向きでよいご提案であったと思います。

もうひとつの
「恵庭市一般廃棄物処理基本計画」の改定では、
平成30年度までのごみ減量の目標として、

ごみ排出量を平成13年比33%、リサイクル率50%以上、
最終処分量を平成13年比80%以上削減することとしています。

一般廃棄物処理基本計画改定の概要.pdf

中間処理の計画として、新たに平成27年度に「その他紙製容器包装」や
「雑がみ」などのリサイクル施設(梱包)の供用開始が盛り込まれました。

当初の計画案にはなかったもので、施設整備は4500万程度で
年間600トン程度の処理を見込んでいるという答弁でしたが、収集運搬に

かかるコストなどは試算していないということでした。

有料化の計画に含まれていないものなので、今後のごみ処理手数料にも
影響を及ぼします。バイオガス化施設、焼却施設を含めて、その施設規模、
運用方法など議論を深めていきたいと思います。

その他私からは、これまでも言ってきたことですが、
集団資源回収の奨励金の使い方に関して、資源の種類別に、経費削減の
効果を計った上で、行政にとってより効果の高い手法に変えていく必要があるのでは

ないかということを訴えました。

なかなか資源ごとの単価を示してもらえないのですが、
例えば、町内会にとっては、10kgあたり70円で引き取ってもらえる資源に2円の
上乗せがあったところで、大した影響ではないと思うのです。
むしろ、10kgあたり1.5円から4円という低い価格の資源は、奨励金を引き上げることが
大きな動機づけにつながるのではないかという考え方です。

無制限に奨励金の総額を増やしていくことはできないわけで、今ある財源を
より有効に使っていくという視点が必要だと思っています。

皆様のコメントを受け付けております。

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