議会報告 report

2023/03/21

ハラスメント問題をうやむやにしてよいのか

3/20(月)は定例会最終日でした。

ご報告はたくさんありますが、取り急ぎ、ハラスメント問題に関することをご報告します。

昨年10月の雑誌報道を受け、市議会ではハラスメント事案に対する調査を進めてきました。
議会開会前の2月10日、議会請求監査の結果が報告されました。

問題とされた台湾経済交流促進事業の目的や位置付けについては必要性が認められたものの、
事業の進め方については、改善の必要性が指摘され、公費負担についても一部は妥当とは判断できないという結論でした。

その後、3月13日には、議会が設置をした「ハラスメント事案に関する第三者委員会」の調査結果が提出されました。
その結果、一部の行為については、ハラスメントに該当するとの判断でしたが、
職員の休職との因果関係までは断定できないという結果です。

10月の唐突なハラスメント条例の制定から、
一部の議員による恣意的な動きが続いていました。
第三者委員会からの最終報告を受けて、議会としての対応を協議するはずでしたが、
協議を行う日程は、議案の締切後に設定され、
対応を協議する前に、一部の議員からの議員提案として、2つの決議が提案されました。

提案された決議は、伊藤議員に対する辞職勧告決議と市議会のハラスメント根絶に関する決議の2つです。

辞職勧告決議に対して、私から4点質疑をしました。
漢字の誤りを指摘しましたが、最後までわかっていただけず、
内容の精査が十分にされていないということは傍聴者の方にも
わかっていただけたものと思います。

また、辞職という議員の身分に関わる勧告でありながら、
処分の対象となった行為の内容は明らかにならず、
不利益処分の遡及適用に関する検討や、
弁明の機会の付与といった法的検討については、
答弁からはまったく窺い知ることができませんでした。

今回の第三者委員会による調査の事実認定からは、
職員の休職との因果関係は認められておらず、
ハラスメント認定だけをもって、辞職勧告を行うことを前例とすれば、
今後の調査によっては、辞職勧告が乱発されることになります。

当然ハラスメント行為は許されるものではなく、心情的には理解できますが、
法的には賛同できるものではありません。

また、2つ目のハラスメント根絶に関する決議は、
想像していた以上に意味のない決議で、
次の事項に取り組むとして列挙された3点の事項でさえ、
すぐに行うわけではなく、ハラスメント事案が起きたときに
取り組む事項という、まったく理解のできない答弁でした。

討論の中でも述べましたが、これでは何もする気がないのに、
決議と称する宣言だけ行うもので、
本来やらなければいけない目の前の調査を放棄し、
全容解明をせずにうやむやにする内容です。

提案者との質疑はまったく噛み合いませんでしたが、
傍聴された市民のみなさんに私の真意が届いていることを願います。

お時間が許せば、ぜひインターネット中継をご覧ください。
(録画配信までは3〜4日かかります)

http://www.kensakusystem.jp/eniwa-vod/index.html


3/26 追記

動画が公開されました。

決議案2について、まずは全文文字起こししたので、リンクを貼ります。
https://kashiwano.info/article-5160.html

皆様のコメントを受け付けております。

  1. […] ハラスメント問題をうやむやにしてよいのか 恵庭市議会のハラスメント根絶に関する決議(文字起こし) […]

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