雑感 thoughts
2015/03/13
いちご
旅行が好きです。
自分で行ったことがある土地のことは、地図や報道で見てもどこか懐かしい気持ちになります。
数日前に、お店でいちごを見ました。
そのラベルには見たことのある地名が書かれていました。
亘理町。
あの年の5月、妻と2人で滞在したまちは山元町と角田市。
お隣の亘理町のボランティアセンターにも何度かお邪魔をしました。
初めて訪れるまちにはいつも新鮮な感動があります。
一方でそれが緊張になるときもあります。
紛争地域に近かったり、治安がよくなかったり、過去に大きな争いを経験したまちにはどこか独特のものがあるように思います。
あのときの東北は、そんな大きな争いのあとのような、張り詰めた空気がありました。
ほんの短い期間、よそから行ってできたことはほんのわずかでした。
でも、人が助け合うこと、力を合わせることなくしては生きていけないのだという当たり前のことを思い出させてもらいました。
困難に直面をしたとき、旅先で一人のとき、自分に足りないものと向き合うことを余儀なくされます。
便利すぎる世の中は、なんでも思い通りになることが当たり前で、一人でも生きられるような錯覚を抱かせてしまいます。
あきらめなかったからこそ、実がなりました。
関わった人たちも、実がなったということを喜びます。
時間はかかっても、地域に種をまき、花を育てるということを続けていけば、その日はくるのだと思います。
皆様のコメントを受け付けております。