議会報告 report

2024/07/19

障がい者裁判の資料を公開すべし

昨年、恵庭市が提訴された障がい者虐待に関する事案について、6月21日に第4回目となる口頭弁論が開催されました。

私は5月に裁判所を訪れ、裁判資料の閲覧手続きに基づき、資料の内容を確認しました。そこには市が調査を行う前の段階で、「虐待として取り扱わない」という方針を既に持っていたのではないかと読み取れる記述があります。

現時点で恵庭市は裁判資料を公開していませんが、原告弁護団がウェブサイトで裁判資料の一部を公開しています。その中の例えば、乙C第19号証として、恵庭市が設置した「保健福祉部障がい福祉課事案調査委員会」の報告書(令和5年5月22日)があります。
https://www.call4.jp/file/pdf/202403/5c2132871bc4969b7b88f129187d3d42.pdf

この調査委員会の報告によると、他の事案では考えられない段階で、「市長まで報告した」ことも書かれており、この事案に何か特別な理由があったと考えるのが自然です。

それ以外にも、一般論と言いながらも、虐待の疑いを持っているにも関わらず、虐待防止マニュアルに定めるようなコアメンバー会議による判断を行っていません。

乙C第2号証 恵庭市における障がい者虐待の防止と対応(マニュアル)
https://www.call4.jp/file/pdf/202311/ed05373df8ca503a6b02a9252a7878cd.pdf

こうした点を含め、市民や議会が、障がい福祉行政が適正であったのかを評価するためには、裁判資料を議会にも提出すべきです。

次回の裁判期日は、9月4日(水)15:00〜札幌地裁の予定です。

引き続き、裁判の経過を注視していきたいと思います。

皆様のコメントを受け付けております。

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