議会報告 report

2023/07/08

はなふる経済波及効果は20億円

6月22日に開催された経済建設常任委員会では、事故報告の他に、19件の報告事項がありました。

その中の資料9では、これまで指摘してきた「花の拠点はなふる」経済波及効果について、昨年度に実施した調査結果の報告がありました。

経済波及効果は産業連関表をもとに、花の拠点各施設の売上実績から算出されています。

道の駅は平成30年(2018年)に運営管理事業者を公募に変更し、現在の事業者が選定されています。

変更前の2018年の全体売上が6億5,900万円だったのに対し、2022年のはなふる全体売上は約13億4,100万円で、2018年と比較すると約2倍に増えています。それによって、2022年の経済波及効果は約20億4,000万円と試算されています。

これは新規店舗の影響のほか、事業者変更やそれに伴う店舗の変更、ガーデンフェスタの開催効果も含まれるため、今後の推移についても注視していく必要があります。

観光協会の運営だった2018年までは、飲食の売上比率が高かったことが想定され、その後現在の事業者となり、道の駅としては物販の比率が上がっていることが考えられます。一方で、ホテルやカフェなどの開業もあり、サービス部門の売上も増加しているものの、市外からの仕入れが増加しているとすれば、地域経済循環としては流出が増えることにもつながります。

マクロ(全体)で捉えるためには、一定の条件付けのもとでの試算とならざるを得ないことから、こうした個別の要素を全て反映できないことは仕方がない部分もあります。しかし、基礎自治体が具体的な施策を考えていく上では、より実態に即したミクロ(個別的な)の視点が欠かせません。

私は以前から求めているように、抽出調査を行なって、実際に恵庭の道の駅を訪れている方がどのような消費行動を取っているのかを把握することが必須だと思っています。

単に売上が増えてよかった、計算上の波及効果が大きくなったということにとどまらず、地域経済の循環が高まり、地域の所得向上につながっていくことを期待しています。

資料の一覧はこちらです。

No.01_恵庭市農業振興地域整備計画の見直しについて
NO.02_新型コロナウイルス感染症及び物価高騰に伴う経済対策について
NO.03_令和4年度企業立地の現況について
NO.04_ワーケーション基本方針の策定について
NO.05_台湾からの訪日教育旅行の受入について
NO.06_第3期人材確保計画の策定について
No.07_盤尻地区観光まちづくり事業化構想(案)について
No.08_恵庭市ルルマップ自然公園ふれらんど基本構想(案)について
No.09_花の拠点経済波及効果について
No.10_「恵庭市花とみどりの記念日」制定記念イベントついて
No.11_令和5年度社会資本整備総合交付金事業等について No.12南18号線の歩行者安全対策について
No.13_市営住宅恵央団地6号棟建設工事について
No.14_柏陽団地入居者移転について
No.15_市営住宅使用料の減免制度について
No.16_市営住宅等長寿命化計画について
No.17_恵庭市指定給水装置工事事業者の違反行為に係る処分について
No.18_下水道GXの取り組みについて
No.19_下水終末処理場維持管理業務に係る履行監視について

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